【実体験】スパイス配合が楽しい！マルチグリドルで「チリコンカン」を作ってみた

みなさんは「チリコンカン」をご存じですか？正式には「メキシカン風アメリカ料理」で、アメリカ人の大好物！筆者が住んでいたアメリカでは、ちょっとした集まりで「Chili（チリ食べようよ！」と言えばチリコンカンの事で、みんな大喜びでした。

しかし、日本ではチリコンカン用のスパイスミックスが簡単に見つかりません。ならばスパイスを自分で配合しよう！ということで試してみることに。

調理器具はいつでも大活躍の「マルチグリドル」を使いました。これさえあれば、炒めるのも煮込むのも一つで出来るので、キャンプでも手軽にチリコンカンが作れます。

我が家は3歳の息子がいるので、今回はファミリー向けにアレンジしたレシピになっています。それではさっそく作り方を紹介します。

「チリコンカン」は「ポークチリビーンズ」とも呼ばれ、ポーク（豚肉）・チリ（唐辛子）・ビーンズ（豆）をトマトとスパイスで煮込んだ料理です。

また、市販のスパイスに書いてある基本レシピは「玉ねぎ・牛ひき肉・トマト缶・レッドキドニー（赤インゲン豆）缶」を用意するとあります。

実際は肉も豚や牛や鶏肉だったり、豆も大豆だったり、野菜もお好みで加えたり…本場アメリカではそれぞれ自分好みで仕上げている感じです。ただし、チリパウダーを中心としたスパイスの香りがチリコンカンの決め手となります。

筆者のレシピは子どもも食べられること、そして、簡単に失敗なくできることをポイントに作っています。

今回用意したスパイスはすべてKALDIで購入しました。KALDIのSPICE FACTORYシリーズは種類も豊富で、袋に入ったスリムな形状が荷物をコンパクトにまとめたいキャンプ時にはもってこいです！

「チリパウダー」「クミンパウダー」「パプリカパウダー」「オレガノ」の4種類を使用していきます。

またマルチグリドルは、軽くて焦げ付きにくい上に後片付けも簡単なので、キャンプではいつも大活躍です。

今回は翌朝に食べる分も含めて4人分の材料で調理しています。

道具

マルチグリドル（直径34cmサイズを使用）

※ガスコンロで使用する場合、マルチグリドルを安定させるため、五徳の使用をお勧めします。

玉ねぎ・にんにく・パプリカはみじん切りにし、レッドキドニービーンズは缶からざるに開け、軽く水洗いをしておきます。下準備が済んだら調理開始です！

１．油ににんにくとスパイスで香りづけ

２．玉ねぎを炒める

３．ひき肉を加えて炒める

４．豆や野菜を加えて炒める

５．トマト缶を加えて煮込む

６．コンソメとケチャップで味を整える

ポイントは初めの段階でしっかりオイルに香りをつけることです！

まずはマルチグリドルに油を注ぎ、加熱し、にんにくを加えます。今回は不覚にもオリーブオイルを他の料理で使い切ってしまい、こめ油を用いましたが、美味しく作ることができました。

また、家庭ではサラダ油を用いることもあります。お好みや手持ちの油でどうぞ。ニンニクは泡が出る程度まで炒めると良い香りが漂います。

ニンニクの香りが漂い始めたら、次はチリコンカンの決め手となるスパイスの投入です。今回はファミリー向けに、「クミンパウダー」「パプリカパウダー」「オレガノ」の3種類だけを投入しました。大人だけの場合は、「チリパウダー」もここで投入です。

スパイスの配合はお好みですが、筆者が絶対おすすめしたいスパイスは「クミンパウダー」です。これが入ると一気に「メキシカン」な香りが漂い、食欲が掻き立てられます！今回はクミンパウダーだけ少し多めに配合しました。

油に玉ねぎのみじん切りを加え、玉ねぎが透き通るくらいまでよく炒めます。

次にひき肉を加えて炒めます。今回は、冷凍のあいびき肉を凍ったままクーラーボックスに入れて持参しました。調理をする頃には良い具合に解凍されているので便利です！

ひき肉を加えたら塩コショウで軽く味付けをします。我が家はここで万能調味料「マキシマム」を使いました。

次に刻んだパプリカと軽く水洗いしたレッドキドニービーンズを加えて炒めます。今回は野菜は玉ねぎとパプリカだけですが、他にも刻んだセロリやニンジン、ズッキーニなどを加えても美味しいですよ！

また、レッドキドニービーンズは大きくて存在感のある豆なので、苦手な人は大豆やひよこ豆を加えても美味しく食べられます。

全体をかき混ぜたらこのまま10～15分程度よく煮込みます。この程度の分量であればマルチグリドルでも十分に煮込む工程に入ることが出来ます！

最後に、子どもも大好きな味に整えてくれるのは「ケチャップ」と「コンソメ」です！今回はケチャップを目分量で大さじ2杯分程度を加えましたが、味を見ながらお好みで調整してください。

今回は大人たちは取り分けてからお好みでチリパウダーをかけました。辛さの好みは人それぞれなので、この食べ方は意外とアリだと思います！トルティーアチップスに乗せていただきます。

本場アメリカではチリコンカンをホットドッグに乗せた「チリドッグ」や、フライドポテトに乗せた「チリポテト」も大人気です！我が家では翌朝「チリドッグ」を楽しみました。

ここでも大活躍してくれるのは「マルチグリドル」です。ウインナーを炒めつつ、チリコンカンを温め、さらにパンを乗せて温めることまで出来てしまいます！

温めたパンにウインナーを挟み、チリコンカンとチーズを乗せれば、普段のホットドッグよりも少し豪華なキャンプ朝食が楽しめてしまいます！

マルチグリドルで作る「チリコンカン」レシピを紹介しました。チリコンカンにはメキシコ料理によく使われるライムの香りがよく合います。今回のお酒はライムを絞ったジントニックにしましたが、ミントをたくさん入れたモヒートもおすすめです。

メキシカン大好きの筆者は、他にもキャンプでタコスやトルティーヤも楽しみますが、寒い冬にはチリコンカンがバッチリでした。

スパイス調合も楽しいので、カレーに飽きた方はぜひチリコンカンもお試しくださいね。チリパウダーを入れるタイミングさえ変えれば、大人も子供も楽しめる一皿になりますよ！