焚き火台の自作方法を紹介!

市販の焚き火台は、キャンプブームの近年キャンプ専門店やホームセンターで人気になっています。機能性も様々で、いたってシンプルな形のものから様々な機能がついたものまであります。便利な機能がついた焚き火台は、それなりに値段が高くなります。
だからといって、焚き火台を自作するのはハードルが高いのではと思われがちですが、実は簡単にしかも自分好みの焚き火台を作ることができるのです。100均やホームセンターで購入できるアイテムで、簡単におしゃれな焚き火台を作る方法をまとめています。
焚き火台を自作するメリット
■メリット①自分好みのデザイン・サイズに仕上げられる
焚き火台のしくみは、意外とシンプルで簡単です。焚き火台を自作するとき必要な材料は、家にあるものを利用したり、100均やホームセンターで材料を調達すればオリジナルの焚き火台になります。
状況に応じてソロキャン用やバーベキューを楽しみたい場合の焚き火台を作成することができます。焚き火台のしくみは、意外にもシンプルな作りなので自作も簡単です。
低コストで自作したいとき、家のキッチンにある物を利用してみたり、100均やホームセンターで探すのも自作の楽しみです。またソロキャンプや大勢で楽しむキャンプなど、TPOに合わせて自作の仕方を変えてみるのも良いでしょう。
■メリット②低価格で自作できる
キャンプブームの今、キャンプ専門店やホームセンターには本格的でおしゃれな焚き火台が販売されていますが、どうしても価格が高くなります。しかし、焚き火台を自作すれば、材料費を抑えることができます。
市販の焚き火台は、キャンプ場で見栄えがしますが、自作した焚き火台を実際キャンプ場で使ってみると、自作したことで思い入れと愛着がわいてきます。そして、低コストで作っても焚き火台としての役割を果たしてくれるので、100均やホームセンターの材料でも完成できることが実感できます。
■メリット③100均やホームセンターで揃えられる
焚き火台の中でもピコグリルは、構造がシンプルでおしゃれで軽量、その反面燃焼力にすぐれていることでキャンパーに人気です。ピコグリルの焚き火台は、1万円近くすることがあります。
100均やホームセンターのアイテムを使えば、1,000円ほどでピコグリル風の焚き火台を作ることも可能です。ステンレス製ふきんかけ、ステンレスストローやトレーなどキッチン用品を使ってピコグリル風の焚き火台を作ってみましょう。
焚き火台を自作する時の注意点
■注意点①素材はステンレスがおすすめ
市販の焚き火台にもステンレスが使われています。ステンレスは、クロムという成分が含まれているため、丈夫でさびにくい合金鋼です。焚き火台は、薪や炭を燃やすため丈夫な素材を用いる必要があります。
焚き火台は、薪を燃やすと高熱になるため耐熱性にすぐれた素材がおすすめです。ただし、ステンレス素材は、硬いため曲げにくく、切りにくいのが難点です。ホームセンターで購入できるブリキやトタンなら切ったり、曲げたしやすいのでおすすめです。
■注意点②すぐに転倒するものは危険!対策を
焚き火台を自作するとなると、簡単な構造で簡素になりがちです。キャンプ場などでは、風が吹くことも想定しなくてはいけません。自作した場合は、しっかり固定をしておかないと倒れることもあります。
薪や木炭を適量、自作した焚き火台に置くことで安定しますが、燃え続けると焚き火台が軽くなり不安定になります。対策としては、自作した焚き火台におもりを取り付けることをおすすめします。
■注意点③溶接が必要な作り方もある
自作した焚き火台を使ってみると、串焼きができる場所を作りたくなったり、焚き火台を広げたいなどカスタマイズしたくなります。溶接することでさらなるバージョンアップが可能です。
しかし溶接するために必要な道具は、溶接機、溶接棒、サングラス、溶接面、手袋、防火エプロン、マグネットなど数多く揃えなければなりません。これらの用具は、通販でも購入することができます。しかし溶接をすることは、ハードルが高いので、材料を付け加えるなど工夫をしている人もいます。
焚き火台の自作方法【鉄板】
■作り方
- 縞鋼板45cm×45cm×0.32cm:1枚
- アンカーボルト30cm:4本
- 3/8六角ナット:4個
- 鋼板や鉄板用穴あけドリル
- 縞鋼板の端から4cmくらいの4隅をポンチで叩いてへこませます。
- ドリルを使って穴を空けます。
- 4隅の角は鉄やすりで削ります。
- 穴の部分にアンカーボルトを差し込みナットで固定をします。
作るときのポイント
自作に使うアンカーボルトは、端がL字に曲ったものを選びましょう。アンカーボルトの先端が曲っていることで焚き火台として固定させることができます。アンカーボルトは、ナットがすでにセットされていますが、縞鉄板を上下で固定するためには、さらに各部分1個づつ必要になります。
縞鉄板の四隅にドリルで穴をあける時摩擦熱が発生します。穴をあける場合は、ドリルオイルを使いましょう。また穴をあける時、鉄板の下に木製の板を敷くことをおすすめします。
焚き火台の自作方法【一斗缶・ペール缶】
■作り方
- ペール缶または一斗缶
- ハンマー
- ドライバー
- 金属用はさみ
- 自作に使うペール缶に合うサイズの焼き網
- ペール缶のハンドル部分を取り外します。
- ペール缶の側面にグラインダーで空気を通す穴をあけます。
- ペール缶の側面に塗料がついていたらワイヤーブラシではがします。
- 側面の塗料をはがしたら、熱に強い塗料を塗ります。
作るときのポイント
ほとんどのペール缶には取っ手がついていますが、自作するときは、まず取っ手を取り外してください。ペール缶は、見た目がおしゃれですが、もしそのままの状態で薪を燃やすと、溶けて燃え広がる危険があります。
缶の側面に空気を通す穴をあけるとき、火入れ用の穴もあけます。缶側面の塗料は、耐熱になっていないことが多いので、焚き火中に塗料が溶けてしまい見た目にもよくありません。既存の塗料をはがしたら耐熱用の塗料でカバーすることでさび予防にもなり安心です。
焚き火台の自作方法【ステンレスボウル】
■作り方
- ステンレスボウル20cm:1個
- ザル:1個
- 焼き網
- 鉢スタンド
- キリ(穴をあけるため)
- ハンマー
- ステンレスボウルにキリとハンマーで穴をあけます。
- 鉢スタンドにボウルをのせて安定させます。
- その上にザルをのせて焼き網を置けば完成です。
作るときのポイント
火の粉が落ちないように、鉢スタンドのサイズに合うボウルを選びましょう。鉢スタンドを利用することで、おしゃれな雰囲気です。
鉢スタンドは、しっかり固定して安定させましょう。キャンプ場は、風が吹くこともあります。自作した焚き火台が倒れてやけどなどの危険がありますので注意してください。ザルはなるべく深めの物にすると安定できます。
焚き火台の自作方法【蒸し器】
■作り方
- 折り畳み蒸し器:1個
- クッカースタンド15cm×7.5cm×3.53枚セット
- 万能トレイ
- クッカースタンドは3枚を三角形に組み合わせます。
- 万能トレイの上クッカースタンドを乗せます。
- その上に折り畳み蒸し器を乗せます。
- 蒸し器を全開に開いた状態だと使いづらいので蒸し器の羽の部分をペンチで曲げます。
作るときのポイント
100均やホームセンターで販売している蒸し器は、裏面の真ん中部分につまみがあります。焚き火をする際、このつまみが焼けて溶ける恐れがあるので取り外してください。
土台となる万能トレイは、芝生に熱を伝えにくくするので必ず用意しましょう。蒸し器の羽を折り曲げると薪や炭を安定して置くことができます。
焚き火台の自作方法【コンクリートブロック】
■作り方
- コンクリートブロック
- 耐火レンガ大(直接火があたる部分)
- 耐火レンガ小(直接火があたる部分)
- 焚き火台を作る場所を整えます。
- 4枚のコンクリートブロックを横に並べます。
- 後ろ面、コンクリートブロックに沿ってレンガを並べていきます。
- レンガ大と小を組み合わせてコの字になるように4段積み重ねます。
- コの字の内側に1段、レンガ大と小を1枚づつ並べます。
- 焼き網をのせて出来上がりです。
作るときのポイント
コンクリートブロックを設置する地面は、石などを取り除き平に慣らしておきましょう。コンクリートブロックの背面にレンガ小で、2か所空気の通り道を作ります。
直接火を燃やす箇所は、耐熱性のあるレンガを使用してください。ホームセンターには、耐熱レンガと普通のレンガが売られていますが、焚き火で使う場合は、耐熱レンガを使用するようにしましょう。
焚き火台を自作して自分だけのオリジナルを作ろう!

キャンプ初心者でも簡単に自作できる5つの方法を紹介しました。焚き火台を自作するのは難しいと思われがちですが、意外と簡単に自作できることがわかりました。特にコンクリートブロックと耐熱レンガで作る焚き火台は、ピザ窯みたいでおしゃれです。
ホームセンターや100均で売られているアイテムで自作が可能です。また自宅にあるキッチン用品などを利用して、加えたい材料をホームセンターで調達して完成させるとそれだけ愛着がわきます。紹介した方法でmy焚き火台をおしゃれに自作してみてください。
旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。