焚き火のやり方や注意点を詳しく紹介!
焚き火でゆらゆらと揺れる炎を眺めながら、優雅な時間を過ごす。まさにキャンプの醍醐味ですよね。初心者の方は、焚き火なんて火を付けるだけで簡単だと感じる方も多いですが、手順を踏まないと短い時間で火を安定させるのは難しいです。
特にソロキャンプなどの1人の状況では、もしもの時に備え水を用意しておくなど、火事に対しての対策が必要になります。本記事では、焚き火に正しいやり方を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
焚き火のやり方
■やり方①準備
まずは焚き火の準備からスタートします。焚き火に必要な基本的な道具は、焚き火台、長いトング、グローブ、薪、チャッカマンとトーチ、着火剤です。
周りに燃え移りそうなものがないか確認して、焚き火台を組み立てます。地面が芝の場合は、焚き火台シートを敷いた方が安心して焚き火を楽しめます。直火OKなキャンプ場は、焚き火台はいりませんが、近年直火OKなキャンプ場が減ってきているので、事前に確認しましょう。
やり方②着火
- 着火剤と薪を配置する
- 着火剤にライターなどで火をつける
- 火を育てて安定させる
着火剤は一番下に配置して、その上に細く割った薪や枝、杉の葉などを広げます。さらにその上に中くらいの大きさの薪を配置して、このタイミングで着火します。
着火剤は勢いよく燃え始めるので、手を守るグローブと長いライターを使用するようにしましょう。中くらいの大きさの薪に火が燃え移ったら、大きい薪を入れ火を育てます。大きい薪の芯が燃え始めたらだいたい安定するので、薪をくべてください。
火を絶やさないために、タイミングをみて薪を少しづつ足しましょう。
■やり方③後片付け
焚き火を楽しんだら、しっかりと後片付けをしましょう。火のついた薪の後始末は、完璧に燃え尽きるのを待つほか、火消し壺を使うと便利です。薪は一見消えたように見えても、芯は燃えていることが多いので注意が必要です。キャンプ場によっては炭捨て場が設置されている場合があるので、キャンプ場のルールに従い後始末しましょう。
また、初心者の方がやりがちな急いで消そうとして水をかけるのはNG行為です。急激な温度変化により、煙があがり火の粉が飛び上がります。さらに、焚き火台が変形する可能性もあるので気を付けましょう。
焚き火が完全に燃え尽きるまでは時間がかかるので、後片付けは時間に余裕を持って行うように心掛けてください。
焚き火をするときのポイント
■ポイント①着火剤の追加には注意して
薪や炭に火が付いている状態で、ジェル状の着火剤を足すことは避けてください。火が着火剤の容器に燃え移り火傷を負ってしまいます。さらに、火がついた容器が地面に落ちると、火事を引き起こす原因にもなりえます。
また、焚き火の最中に紙や新聞紙など軽いものを入れるのも危険なのでやめましょう。焚き火の上は上昇気流が起きているので、飛ばされてしまう可能性があります。火が付いたまま飛んでいくと、付近の木や芝に引火してしまいます。
■ポイント②場所選びは慎重に
焚き火を行う場合は、場所選びは慎重に行いましょう。キャンプ場の他に、バーベキュー場、海辺や川辺など場所によりますが、実は焚き火OKとしている場所はいくつかあります。私有地である家の庭も法律上焚き火しても大丈夫ですが、近所迷惑になる可能性があるので、あまりおすすめしません。
焚き火を行う場所でおすすめなのは、焚き火OKなキャンプ場です。周りを気にすることなく焚き火を楽しめますし、薪の販売や焚き火台のレンタルを行っている場所も多いです。焚き火をする時は、必ず風向きや周囲を確認してから火を付けましょう。
■ポイント③直火禁止のキャンプ場は焚き火台が活躍
キャンパーのマナー違反や芝、地面を傷めないための自然保護の観点などから、直火禁止にしているキャンプ場が増えています。キャンプをする人が増えるにつれ、薪や炭を放置して帰ったり、後始末が不十分だったりとマナー違反をする人が増えるようになりました。
直火禁止のキャンプ場で便利なのが焚き火台です。さまざまなアウトドアブランドから焚き火台が出ていますが、種類がたくさんあるので、自分のスタイルに合った焚き火台を選びましょう。
焚き火のやり方を覚えてキャンプを楽しもう!
焚き火のやり方とポイントを詳しく紹介しました。キャンプで焚き火を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごす。とても贅沢な時間ですが、安心安全に焚き火を楽しむためには、正しいやり方を覚える必要があります。焚き火のやり方を間違ってしまうと、最悪火事の原因になったり火傷を負ってしまったりと、危険なことが多いです。
初心者やソロキャンプでは、特に気を付けて、マナーを守って焚き火を楽しみましょう。
旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。