登山で遭難した場合の捜索費用や自己負担金を解説!
登山での遭難事例と掛かった費用
まずは、登山で遭難した場合の捜索費用について掘り下げていきましょう。遭難事例と掛かった費用を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。雪山や冬山など、登山の遭難では、事例によって掛かる捜索費用が大きく異なります。
■遭難事例①遭難者が見つからなかったケース
捜索費用と自己負担金
見つからなかった場合において、上限330万円もの捜索費用がかかったケースがあります。補てん金が330万円だったため、実際はそれ以上の捜索費用がかかっているということです。長期に渡れば渡るほど捜索費用が高くなるので、雪山や冬山には注意してください
■遭難事例②道に迷って遺体で発見されたケース
雪山や冬山で遭難した場合、遺体で発見されるというケースも好きなくありません。遭難事例では、捜索開始から3週間後に遺体が発見されています。警察だけでなく、民間ヘリでの捜索も行われました。最終的には、スキーヤーによって遺体が発見された事例です。
捜索費用と自己負担金
上記の遭難事例の場合、捜索費用は約175万円かかりました。こちらも公的機関が捜索していた場合は、捜索費用の自己負担はありません。しかし、場合によっては捜索費用をすべて自己負担しなければならないケースもあります。
■遭難事例③怪我をして救助されたケース
最後は、怪我をして救助されたケースについてです。遭難事例では、沢で足を滑らせて本人が救助要請を行いました。救助後は、近くの小屋に収容されたのち、次の日にヘリで病院へと搬送されたケースとなります。
救助費用と自己負担金
怪我をした本人が救助要請をした場合、捜索費用や自己負担金は少なくて済みます。掛かった捜索費用は、約28万円でした。8人で捜索が行われたため、1人当たり3万円日当が24万円発生。その他、救助隊保険料や補助隊員活動費用なども掛かっています。
登山での遭難で早期発見のためにできること
紹介したように、遭難時の捜索費用は高いです。そのため、万が一遭難した場合は早期発見してもらう必要があります。ここからは、遭難した際に早期発見のためにできる行動について掘り下げていきましょう。捜索費用を抑えるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
■家族や知人に行く場所を伝えておく
登山を行う場合は、事前に家族や知人に行く場所を伝えておくようにしましょう。特に、1人で登山を行うときは、誰かに伝えていないとどの山を捜索すればいいのかすらわかりません。行く場所だけでなく、自分が通る予定のルートも伝えておくとより安心です。
■スマホ・携帯を使えるようにしておく
■ココヘリに登録しておく
■レジャー保険や山岳保険に加入しておく
登山で遭難した際の捜索費用についてのQ&A
- 万が一、死亡した場合は死亡保険のお金を受け取れますか?
雪山や冬山など、登山中に行方不明になった場合、7年間は死亡したと判断されません。そのため、7年間は死亡保険や遺族年金のお金を受け取れないことになります。
- 捜索はどのように行われますか?
登山で遭難した場合の捜索は、陸と空から行われます。ヘリコプターは山岳救助隊が持っていない場合、捜索費用がかなり高くなるので注意してください。1日3時間ヘリコプターを飛ばすだけで、約150万円の捜索費用が発生します。
- 山岳救助隊がいないはどうなりますか?
山岳救助隊ない自治体の場合、警察庁の山岳警備隊や地元の山岳会のボランティアが協力します。そうなると、複数人で捜索することもあり、1人当たり3万円ほど捜索費用が発生するため注意が必要です。
旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。