もはや高級魚!?秋刀魚を手に入れたら炭焼に挑戦!
秋の秋刀魚は安価で手に入れやすいので、秋の楽しみになっているご家庭も多いはずです。しかし近年不慮の影響で水揚げ量も減っています。大きさも年々小ぶりになってきているのも気になりますね。
「全国さんま棒受網漁業協同組合」によると、サンマの年間水揚げ量は2008年には34万トンを超えていましたが、なんと去年は1万7910トンで過去最低を記録してしまいました。いつか高級魚としてあがめられてしまう時が来るかもしれませんね。
そんな秋刀魚が手に入ったなら、魚焼きグリルではなく、炭火で焼くのはいかがでしょうか。表面はパリッと、中は柔らふっくらジューシーに焼き上がって最高に美味しく味わえますよ。
秋刀魚のおいしい焼き方やおすすめの網を紹介するので、チェックしていきましょう。
秋バーベキューで秋刀魚の炭焼きが格別!3つの理由がある
お魚を焼くとき、いつもなら魚焼きグリルやフライパンで焼いていますよね。秋刀魚も同じように焼いているかと思いますが、炭火で焼くと格段と美味しく出来上がりますよ。その理由をいくつか教えちゃいます。
炭火で焼くと、こんがり焼けていく姿を見られるので至高の時間を楽しめることもポイントです。
■旬の時期だから脂が乗って最高
秋刀魚は近年収穫量の影響で冷凍された輸入秋刀魚も出回ってはいます。しかし、やっぱり生の美味しい国産の秋刀魚が食べたいですよね。
国産の秋刀魚は、9月上旬~10月末に北海道方面から三陸沖辺りまで南下してくる頃が脂がのって一番美味しい時期だといわれています。この時期に収穫された秋刀魚が旬と言われています。
いつもは肉料理が多くなりがちなキャンプ飯ですが、秋刀魚は秋のバーベキューにはピッタリなので是非食べていただきたい逸品なのです。
■遠赤外線で表面はパリッとし中まで火が通る
魚のタンパク質は90℃以上で身が固くなってしまう性質があります。その為、85℃前後で抑えておきたいのですが、焼くのに時間がかかり、うまみが絞り出されるように流れ出てしまいます。
そんな時に役立つのが炭火焼です。炭が焼けると遠赤外線を放出しタンパク質を一気に固めてくれるため、うまみをキープすることが出来ます。この炭火の遠赤外線効果はガスで焼く場合の4倍もあるのです。
また、七輪は珪藻土を素焼きにしたセラミックでできている為、加熱すると強い遠赤外線を放出します。表面をパリッと、中はふっくら焼けるので秋刀魚をおいしく食べたいなら遠赤外線の効果を十分に活用しましょう。
■秋刀魚特有の煙が香ばしい
焼きたての秋刀魚は香ばしい匂いがしてたまりませんよね。しかし、炭火で焼く秋刀魚はさらに美味しい香りが加わるのをご存じでしたか?
秋刀魚には7~8%ほどの脂があります。この脂はあぶられると溶け出し、炭火に落ちて、いぶられます。すると秋刀魚の生臭みの成分などが秋刀魚を焼いたときの特有の香ばしくて食欲をそそる香りを放つのです。
そのため、秋刀魚を炭火で焼くと、秋刀魚自体が焼ける香りだけでなく、炭火で焼いているからこその香りも楽しむことができるのです。
バーベキューグリルや七輪での焼き方の手順を5ステップで解説
① 秋刀魚に塩を振り、30分程冷蔵保管しておきます。
② バーベキューグリルや七輪の中で炭を起こします。この時しっかり炭全体が熱せられて、オレンジ色になるようになるようにします。
③ ①の秋刀魚の浮き出てきた水分をキッチンペーパーなどで拭き取ったら②の上で焼きます。
④ ひっくり返して更に焼きます。
⑤ 最後に両面の焼き具合を確認して焼きムラのないように調整します。
秋刀魚をバーベキューグリルや七輪で美味しく焼く4つのコツ
秋刀魚を炭火で焼く方法を説明しましたが、おいしく焼くコツも伝授します。 これを覚えておけば失敗することなくおいしい秋刀魚が焼けるので、覚えておいて損はありませんよ!
1つ1つ丁寧に解説いたしますのでしっかり覚えておきましょう。
■遠火でじっくり焼く
焼き始めからから終わりまで遠赤外線がたっぷり放出されている、炭火が安定した状態で秋刀魚を焼くことが大切です。炭は秋刀魚を焼く前からしっかりと熱しておきましょう。
うちわなどで仰いで酸素を送り込むと美しいオレンジ色になり、高温になります。秋刀魚には遠赤外線効果をしっかり受け取ってもらうためにじっくり高温で焼きましょう。
■ひっくり返すタイミングを間違えない
焼き始めたらしばらく動かさないようにしましょう。あまり火が通っていない状態で動かすと皮が網について、皮や身が崩れてしまいます。はじめの片面は7割程度焼けているのが理想です。秋刀魚の目が白くなってきた頃が良いでしょう。
焼き加減を確認したいときは網を持ち上げて下から覗くと身崩れを 防げます。
網の状態によっては秋刀魚にしっかり火が通っていても網に皮が引っ付いてしまう場合があります。気になる方は事前に網にお酢や油をキッチンペーパーや刷毛で塗っておくと防ぐことが出来るのでおすすめです。
■下ごしらえで臭みを消す
最初に塩を振る工程は味付けの為ではありません。これは余分な水分を秋刀魚本体から出すためにする工程です。秋刀魚から染み出た水分には臭みなどが含まれているので、キッチンペーパー等でしっかりふき取ってあげましょう。
この工程を行うと、焼きあがった秋刀魚の臭みが抑えられるだけでなく、皮がパリっと焼けるようになりますよ。
■秋刀魚が収まるサイズにする
大きな秋刀魚が食べたい気持ちはよくわかります!
しかし、バーベキューグリルや七輪よりも大きなサイズの秋刀魚を焼くと焼きムラが出来てしまうことを覚えておきましょう。焼きムラが出来ないように焼くためには、何度も秋刀魚を移動させることになるので、身崩れしやすくなってしまいます。
そういった理由から、秋刀魚の大きさに合わせたバーベキューグリルや七輪を使用しましょう。四角型の七輪を使用するのも良いですね。魚が大きすぎる場合は頭を切り落とすという手もあります。
秋刀魚を七輪等で焼くときの注意点
■焼いてる時はそばから離れない
秋刀魚は魚の中でも比較的脂が多いので、脂が炭に滴ると燃え上がります。秋刀魚が焦げ付いてしまうだけでなく、火災の危険がありますので、秋刀魚を焼いているときはその場から離れないようにしましょう。
また、近くにいても髪や洋服に燃え移る可能性もあります。炭火は常に火が燃え上がっているようなものではありませんが、気を付けて取り扱うことが大切です。そして、目を離した隙に動物に取られてしまうなんてこともあるので、気を付けましょうね。
■脂が落ちてきたらうちわで扇ぐ
秋刀魚の脂が炭に落ちると炎がススけてしまい、うまく焼けない場合があります。脂が落ちそうになったら、うちわで扇いで防ぎましょう。火力の調節にもなるので火力が落ちてきたときも扇ぐと良いので必ずうちわは用意することがおすすめです。
尚、ススけてしまう問題は、炭を寄せて、底に炭のない部分で秋刀魚を焼く方法もあります。脂が落ちても下に炭がなければ炎が上がらないので安心ですよ。
■秋刀魚の煙で近所迷惑にならないように配慮する
秋刀魚を焼くととても美味しそうで良い匂いがしますよね。しかし、当事者ではない場合、ご近所さんの洗濯物に匂いが付いてしまうので煙が嫌な方も多くいます。
ご近所迷惑にならない為にも、是非そんなことを気にせず過ごせるバーベキュー場やキャンプ場などの広い場所で焼いてみてはいかがでしょうか。キャンプで食べる秋刀魚も最高にウマいですよ!
秋刀魚の皮がくっつくなら「合わせ焼き網」が最適!おすすめの3つを紹介
秋刀魚は両面焼く必要がありますが、皮が引っ付いてしまったり、焦げてしまうと皮がめくれてしまい 、身が崩れて上手くひっくり返せない場合があります。
そんな時に便利なのが合わせ焼き網です。2枚の網で挟んで焼くので、魚を裏返す際に網ごとそのままひっくり返すことができます。その為、身が崩れることがありませんし、少し横にずらしたいときも皮も剥がれずきれいに焼けるので、大変便利 な商品です。
そんな合わせ焼き網のおすすめ商品を紹介します。
■①:CAPTAIN STAG BBQ 合わせ焼き網
サイズ | 全長610×幅120×高さ25mm |
重量 | 約350g |
材質 | 鉄(クロムメッキ) |
■②:CAPTAIN STAG 炭焼き一番 合わせ焼き網(ワイド)
大きさ | (約)全長350×幅300×高さ30mm |
重量 | (約)240g |
素材 | 鉄(クロムめっき) |
■③:はさみ焼き網
サイズ | 大:幅33.5×縦22×持ち手長さ29cm 折りたたみ時長さ32cm 小:幅32×縦21.5×持ち手長さ28cm 折りたたみ時長さ32cm |
重量 | 大:約534g 小:約456g |
素材 | 304ステンレス鋼 木製 |
秋の味覚「秋刀魚」バーベキューや七輪の炭火で堪能しよう!
いかがでしたか。今回は秋の味覚である秋刀魚の美味しい焼き方をお伝えしました。バーベキューや七輪で美味しく、そして合わせ焼き網で上手にきれいに焼ければ五感で秋を楽しめること間違いなしです。
今年の秋は 秋刀魚×バーベキューグリル(七輪)×合わせ焼き網 で食欲の秋を楽しんでみてくださいね。
キャンプと猫が好き。NNNに狙われるのが夢。