焚き火で「炊き込みご飯」をおいしく作るコツを伝授!

さまざまな楽しみ方のあるキャンプですが、醍醐味の1つは、何と言っても料理でしょう。やはり外で食べるご飯は格別ですし、特別感も相まって、より一層美味しく感じられるもの。自分で起こした火を使って調理するということもあり、楽しさという点でも、また一味違います。
また、特に焚き火を使った料理は、火力がある直火で調理するため、火の通りも良く、ご飯もよく炊けます。
そこで今回は、焚き火を利用したレシピとして「炊き込みごはん」を紹介。我ながら絶品!と感動した炊き込みご飯に出会えた体験です。焚き火を使うとこんなにも味が変わると感じた秘訣を公開していきます。
焚き火好きライター「ジーハー」について

筆者はキャンプ歴およそ2年の30代男性です。基本、ソロキャンプ率が高い傾向にありますが、ときどき友人とツーリングキャンプに出掛けることもあります。
今や焚き火で火を起こすことがすっかり好きになってしまった私「ジーハー」ですが、焚き火を利用した料理にもハマってしまいました。
焚き火台を使って、薪をくべて起こす火は、筆者にとってはとても魅力的に感じられました。焚き火観賞だけでなく、キャンプ飯作りに焚き火を活かしたら、料理がもっとおいしくなるのではと思ったことがきっかけで焚き火を使った料理をスタート。これは、思っていた以上に楽しく、すっかりレシピの幅が広がりました。
とにもかくにも、焚き火で料理を作れるようになったのは、自分で火を起こせるようになったこと!それが料理への意欲につながり、今では焚き火で作るレシピを考えるだけでもワクワクです。とはいえ、びっくりするほどマズイものを作ってしまった経験も。そんな筆者が苦労の末、出会った絶品レシピを紹介していきたいと思います。
焚き火料理にこだわる理由とは!?

筆者が焚き火料理にこだわる理由としては、結論、「ザ・キャンプ料理」感を堪能したいと考えているためです。というのも、やはり、焚き火で作るという点がミソであり、キャンプならではの料理が作れると思っています。
最初はフライパンで肉を焼いたり、目玉焼きを作るというところからスタートしましたが、次第に、「おこげのあるご飯を炊いて、食べてみたい」と思うようになりました。昔、家族でキャンプをした際、ハンゴウでおこげのあるご飯をおいしく食べていた記憶がありますが、これを自分でやりたいと思い立ったのがきっかけです。
そこで、メスティンを利用して、「おこげのある、おいしい炊き込みご飯」を作れないかと、自分で作ってみることにしました。おこげというのも、焚き火で作るからこそのポイント。
そして、実際に「おこげのある炊き込みご飯」を食べてみたら、おいしかったことに加え、「ザ・キャンプ料理」感があったため、焚き火料理にこだわりを持つようになりました。
今回のキャンプ!キャンプ場やスタイルは?

今回、筆者が選んだキャンプ場は、目の前に海が広がる、最近できたばかりのキャンプ場「マリンベース西伊豆」です。焚き火もできるキャンプ場なので、こちらでも焚き火を楽しんできました。
1泊2日の日程で、当日は食材も買いながら向かいました。キャンプ場近くのスーパーで、炊き込みご飯に使う材料をはじめ、伊豆ならではの新鮮な刺身などを購入。当日の晩ご飯を何にしようかと考えた結果、買った食材を使い、「炊き込みご飯」を作ることにしました。
持ち物のポイントは、夏場であるためクーラーボックスは欠かせないことと、汗拭きシートやタオル、下着の着替えなども持っていくといいですよ。
「マリンベース西伊豆」は直火禁止のため、焚き火台を使用しての火起こしとなります。
焚き火で作る絶品「炊き込みご飯」のレシピレポート
ここからは、焚き火を利用して、どのように料理をしていくのかを紹介します。今回は、焚き火で作る「炊き込みご飯」のレシピになりますので、材料や作り方、おいしいポイントをチェックしてみてください。
■まずは準備!用意したもの(材料など)はこれ

今回筆者は、「メスティン」を使って作ったため、レシピ名は「メスティンで炊いた絶品イカの炊き込みご飯」とします。焚き火での「炊き込みご飯」を作るにあたって、まずは食材などを用意するところからはじめていきましょう。
食材として必要なのは、①お米②イカ③水④刻みネギ⑤お吸いもの⑥醤油となります。それとは別に、「メスティン」や「ハンゴウ」などの調理器具が必要です。今回はソロキャンプということもあり、1人分のレシピのため、「メスティン」に限定しています。なお、②イカは、代用としてタコや鮭フレークなどにしてもいいでしょう。
分量などは、以下のリストにまとめてありますので、参考にしてみてください。なお、今回の分量は1人分となるため、人数に応じて食材の量やメスティンなどの大きさは変える必要があります。
- お米(1合)
- イカ(切り身で1パック)
- 水(180CC)
- 刻みネギ(適量)
- 永谷園のお吸いもの(1袋)
- 醤油(大さじ1杯)
- メスティン(小型のもの)
■さっそく調理!「メスティンで炊いた絶品イカの炊き込みご飯」

それでは、実際に食材を使って調理をしてみましょう。まずは、ご飯を炊くところから始めます。まず、お米(1合)と水(180CC)をメスティンに入れたら、30分ほどそのままにしておき、ある程度お米が水を吸うのを待ちます。因みに、筆者は無洗米を使用しました。お米を炊くためにある程度の火力が必要なため、焚き火を起こして、火を大きくしておきましょう。
次に、用意しておいたイカ(切り身で1パック)を好きな分と、永谷園のお吸いもの(1袋)、醤油(大さじ1杯)をお米と水を入れたメスティンに投入し、全体的にかき混ぜます。このお吸いものがポイントで、とても良いダシが出るのでおすすめです。
ここまで準備ができたら、あとは焚き火にかけて、炊いていきます。この時、メスティンに火を当てるのですが、焚き火台の上に鉄板や金網などを乗せて、その上に置くのがいいでしょう。じっくりと火にかけながら、炊けるまで待つだけです。
15分ほどでメスティンから水が溢れてくるので、この段階で大分炊けているはずです。あとは、おこげが付くくらいまで炊き込むのがいいでしょう。全体としては、火力にもよりますが、20分ほどでいい感じにおこげが付きます。
最後に、お好みで刻みネギをかければ、出来上がりです。
■おいしさのポイントは「おこげ」

炊き込みご飯をおいしく作るポイントとしては、個人的におこげが付くまで炊くことだと考えています。やはり、おこげが付くと、ご飯のおいしさも一段と増す感じがあるからです。あの柔らかさと硬さの中間のような感覚と、せんべいのような味わいは、誰しも経験したことがあるでしょう。
焚き火の火力としては、やや強めがおすすめ。ある程度の火力なら、炊くのにもそう時間はかかりませんし、おこげが付くタイミングも早めです。
いい感じにおこげが付くまで炊くことも、焚き火で料理するからこその醍醐味と言えますし、その味わいもまた違い、おいしさにも磨きがかかります。
そして何よりも、キャンプ料理感を堪能できるはずなので、炊き込みご飯に限らず、焚き火での料理は色々と試してみてほしいと思います。
まとめ

今回、焚き火でおいしく作る炊き込みご飯として、「メスティンで炊いた絶品イカの炊き込みご飯」を紹介しました。用意するものもそれほど多くはなく、レシピ自体も難しくないので、簡単に作ることができます。
おいしさのポイントとしては、お吸いもののダシによる更なる味付けもさることながら、やはりいい感じに付いたおこげでしょう。薪から起こした火で炊くご飯は、焚き火ならではの味わい、そして、キャンプ料理感をこの上なく楽しめるはずですよ。
キャンプ料理の1つとして、このレシピを加えて頂けたら幸いです。

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ライター歴約2年になります。分かりやすく、伝わる文章を書くことを心がけており、ライティングに関する勉強もしています。
趣味はキャンプなので、キャンプ関連の記事執筆がメインです。