初心者におすすめの登山用テントが知りたい!
初心者にはズバリ、軽くて組み立てやすく、過ごしやすいテントがおすすめです。そもそも登山用テントは、キャンプ用テントと比べ軽量で防水などの機能性に優れているもののことを言いますが、慣れていない初心者では組み立てや持ち運びに苦労することも少なくありません。 初めてのテント泊で、組み立てに手間取って、雨に濡れてしまったなんて経験は避けたいですよね。なので、慣れるまでは、軽量かつ組み立てが簡単なものを選ぶのが大切です。では、早速テント選びに失敗しないためのポイントを確認していきましょう。
登山用テントを選ぶポイント
初心者が、登山用テントを選ぶ際に気をつけたい5つのポイントを説明します。前述したように登山用テントは軽量かつ機能的にデザインされたテントですが、一般的に1.5kg前後のものが多いです。キャンプ用のテントだと7~10kgほどのものもあるので、その差は歴然です。登山においては1gでも荷物を軽くしたいので、選ぶ際は間違わないようにしましょう。 ここからは、そんな登山用テントの中で、どんな種類があるか説明し、選ぶときに迷わないためのポイントを紹介していきます。
■選ぶポイント①:ダブルウォールかシングルウォールか
テントを選ぶ際に、まず確認したいのが、「ダブルウォール」か「シングルウォール」かという点です。どちらもその名の通り、テントの屋内と外界を隔てるウォール(壁)が2枚か1枚かの違いがあります。 シングルウォールはフライシートがなく、防水加工された生地1枚のテントです。登山用テントでより軽さを求めたいならこちらのタイプがおすすめです。設営や撤収も簡単なのはメリットですが、前室がなく荷物を全てテント内に持ち込む必要があることと、外界との気温差が激しいと結露が発生しやすい点はデメリットです。 ダブルウォールは多くのキャンパーが使用しているモデルで初心者向けのタイプと言えます。フライシートがあるので前室を確保することができ、汚れた登山靴などを外に置いておけるのは嬉しいポイントです。そのため、テント内もシングルウォールよりは広々と使えるので、何かと不慣れな初心者には作業スペースが確保できおすすめです。また、使用しているキャンパーが多いので、使い方で分からないことがあれば、すぐに聞くことができる点もメリットでしょう。
■選ぶポイント②:テントの形状は登山スタイルによる
テントの形状は大きく3つのタイプがあります。風に強く扱いやすい「ドームタイプ」のテントは屋内スペースが広く、作業しやすいので初心者にもおすすめの形状です。フレームをセットすることで自立するのでテント設営に慣れていない人でも簡単に立てることができます。防風性や防水性に優れているので、1~2人で登山を楽しむ際に、安心した空間が欲しい人にはおすすめです。 次は「ワンポールタイプ」のテントです。こちらはグループ登山をする際に、ミーティングや宴会をしたい場合におすすめです。モノポールテントとも呼ばれ、中心に1本のポールを立てて設営します。軽量な点はメリットですが、テンションをかけながらテントを設営する必要があるため、初心者には少し難易度が高いタイプかもしれません。 最後のタイプは「超軽量URタイプ」です。こちらはその名の通り、とにかく軽いタイプのテントです。ソロで登山する際に、出来る限り荷物を軽くし、素早く動きたい人向けです。移動重視の方にはおすすめですが、屋内は狭いのでしっかり食事をとりたい人にはやや不向きなタイプかもしれません。
■選ぶポイント③:人数で選ぶ!ソロかグループか
次は、登山メンバーの人数で選びましょう。ソロで登山を計画しているならより軽くなるよう軽量タイプのテントが適していますし、4~5人のグループで登山するなら、それなりの大きさが必要になってきます。各メーカーが販売しているテントは使用人数の目安が書かれているので参考にしてみるといいでしょう。 その際気をつけて欲しいのは、実際に使用する人数+1人程度のテントを選ぶのがおすすめです。なぜなら、テント泊初心者だと、テント屋内でパッキングやその他作業をすることにも慣れていないでしょうし、テント内の圧迫感にストレスを感じる場合もあるからです。初めは、少しゆとりを持ったテントを選ぶことで、ゆったりとストレスフリーなテント泊を楽しむことができるでしょう。 また、グループで登山する場合は、大きなテントを一つ持っていくよりも、2~3人用のテントを複数準備することを検討しましょう。そうすることで荷物を分散させ、負担を軽減できる他、テントの設営場所を探す手間も省けます。
■選ぶポイント④:初心者は3シーズンがおすすめ
テント泊初心者は「3シーズン」のテントを選びましょう。テントを使用する時期に合わせてテントにも様々なタイプがあります。初心者におすすめな3シーズンのテントは、春・夏・秋に使用するのに適したテントです。特に夏山メインで使用するのであれば、通気性が優れていて、防虫ネットがついているものが望ましいです。熱帯夜で夜眠れなく、次の日の登山に悪影響が出ないように、気をつけたいポイントです。 また、雪山で使用することを想定している場合は、丈夫で悪天候に強いテントを選びましょう。明確に「冬用」と明記しているテント自体は少ないですが、雪に対応できる機能が備わっているかを確認する必要があります。気密性重視で作られている場合が多いですが、保温性があるわけではないので、その点は注意して購入しましょう。
■選ぶポイント⑤:設営方法もチェックしよう
最後の選ぶ際にチェックするポイントは「設営方法」です。テントの設営方法は大きく2つあります。1つ目は「吊り下げ式」の方法です。テントの骨組みを組み立てた後、そのポールにテント本体を吊り下げるだけで完成するテントなので、とても簡単に設営できます。初心者はこの吊り下げ式がおすすめです。 もうひとつの方法は「スリーブ式」です。こちらはテント本体の筒状になっている箇所にポールを通して組み立てます。若干の手間はかかりますが、完成すれば安定感がある設営方法なので覚えておくと便利です。 登山でのテント設営は時間との勝負なので、まずは簡単に設営できるものを選ぶといいでしょう。慣れてくれば、スリーブ式などの安定感を重視したモデルを検討してみるのもいいかもしれません。
登山初心者におすすめのテント9選!
お待たせしました。では、筆者が厳選した登山初心者が選ぶべきおすすめのテントを10個紹介していきます。初心者におすすめなテントの条件は①ダブルウォール②ドームタイプ③3シーズン④2~3人用⑤吊り下げ式になりますので、その点も踏まえて確認してみてください。
■おすすめ①:THE NORTH FACE/ストームブレーク2
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 2,800g |
設営方法 | 吊り下げ式 |
設営が簡単で、とても耐久性が高い素晴らしいテント
評価:軽量でありながら、とても頑丈で気に入っています。設営も簡単なので初心者でも問題なく使えると思います。
■おすすめ②:ARAI TENT/エアライズ 2
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 1,550g |
設営方法 | スリーブ式 |
初めてのマイテント
評価:まだ数回しか使っていませんが、とても使いやすいテントです。軽量化されているので持ち運びが楽で、一人での設営も問題ありません。
■おすすめ③:MSR/ハバハバシールド2
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 1,470g |
設営方法 | 吊り下げ式 |
大変良かった!
評価:ソロで登山した際に使用しました。雨と風が強い日でしたが問題なし。耐久性は高いと思います。テントは大きくなると重くなるので、居住性と軽さ、どちらをとるか悩みます。
■おすすめ④:HERITAGE/HI-REVO2 ハイレヴォ
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 1,100g |
設営方法 | スリーブ式 |
ツェルト並の軽さ、設営は慎重に。
評価:初めてのテント泊用に購入しました。通気性が良く、前室のスペースも確保されていたので、登山靴なども置けて助かりました。
■おすすめ⑤:PUROMONTE/VL-27
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 1,300g |
設営方法 | 吊り下げ式 |
初めて購入する山岳テントとしてもオススメ出来ます。
評価:軽さや耐久性などの基本性能は安定していて安心できます。スペックが高くどんな山でも対応してくれるのが嬉しいポイントです。
■おすすめ⑥:finetrack/カミナドーム2
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 1,460g |
設営方法 | スリーブ式 |
値段に似合った良い品です
評価:他製品に比べて少し値は張りますが、その価値はありました。軽くて、結露問題もなく快適に過ごすことができます。特に良かったのは、撤収時のテントの収納が楽だったことです。
■おすすめ⑦:NEMO/アトム 2P
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 1,580g |
設営方法 | スリーブ式 |
価格、使い勝手がちょうど良い!
評価:初めての登山テントでしたが満足しています。設営も簡単で問題なく、耐久性も十分でした。軽すぎると、フライシートなどの薄さが気になるので、このくらいがちょうどいいと感じました。
■おすすめ⑧:DUNLOP/VS-22T コンパクトアルパインテント2人用 ロング
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 1,975g |
設営方法 | 吊り下げ式 |
買って良かったです。
評価:他のメーカーのテントに比べると若干重いですが、その分耐久性があるということなので、使うのが楽しみです。
■おすすめ⑨:Naturehike/CloudUp1
ウォールタイプ | ダブルウォール |
重量 | 1,530g |
設営方法 | 吊り下げ式 |
良い
評価:軽くてコンパクトな仕様なので、持ち運びに便利。それでいて頑丈に作られているので、ソロキャンプに最適。
登山初心者におすすめのテント比較表
ブランド名 | THE NORTH FACE |
---|---|
ARAI TENT | MSR |
HERITAGE | HILLEBERG |
PUROMONTE | finetrack |
NEMO | DUNLOP |
Naturehike | 商品名 |
ストームブレーク2 | エアライズ 2 |
ハバハバシールド2 | HI-REVO2 ハイレヴォ |
VL-27 | カミナドーム2 |
アトム 2P | VS-22T コンパクトアルパインテント2人用 ロング |
CloudUp1 | 特徴 |
シンプルな吊り下げ式と十分な居住空間 | 軽量かつコンパクトで持ち運びに便利 |
基本的なスペックと高い耐久性 | 万全な換気性能を備えた3シーズンテント |
頑丈かつ簡単な設営方法 | メイドインジャパンの安心設計 |
シンプルかつ機能的なデザイン | 耐久性抜群のテント |
リーズナブルなソロテント | 商品リンク |
- テント場利用は無料?有料?
一部無料のテント場もありますが、通常は有料と考えましょう。料金は1,000円~2,000円程度が一般的です。
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