簡単なピザ窯の自作方法を紹介!
ピザを自作のピザ窯で焼いたら、自分好みのピザを作ることができます。キャンプなどのアウトドアで、自作のピザ窯を利用してピザを焼けば楽しいですよね。とは言え、自作のピザ窯を作るなんて素人には無理だと諦めていませんか。実は、作り方は簡単でコツさえ覚えて取りかかれば初心者でも自作できます。
初心者でもわかりやすい、自作のピザ窯をDIYする簡単な作り方について紹介していきます。
ピザ窯の特徴と作り方
■ピザ窯の特徴
ピザ窯は、元々石窯のことでピザ以外にもパンなどを焼くものです。レンガなどで作られたもので、ヨーロッパでは一般的な道具です。ピザ窯の特徴は、炉の中で火を焚いてその熱で焼くことになります。火は直接食材に通さず、中の熱で調理していくことが特徴です。
炉の中は温度が一定となるため、すべての方向から加熱されるため焼きムラができにくい構造となっています。ピザ窯で焼くピザが美味しいのは、こういった構造となっているためです。
■ピザ窯作りに必要な材料と道具
自作のピザ窯に必要な材料は、重量ブロック・耐火レンガ・耐火コンクリートが主な材料です。これらの材料は、ホームセンターで揃えることができます。ピザ窯のサイズによって必要な材料の量が異なります。土台に使うブロックはおおよそ1個150円前後、火どこと焼どこに使うレンガは1,500円弱、小さめのメインとなるレンガは200円弱、コンクリートは25kgで4,000円前後となります。
もろもろ材料を揃えると、だいたい4~5万円ほどの費用が目安です。
■ピザ窯の作り方
- ピザ窯の基礎を作る
- 基礎の上に天板を乗せる
- 耐火レンガで火どこを作る
- 耐火レンガで外壁を作る
- アーチを作る
自作のピザ窯の作り方は、まず基礎を作ります。作る前にサイズを決めておき、ブロックを敷くときは土を掘り下げるようにしましょう。そして、コンクリートやモルタルを使い天板を乗せて固定させます。ベースができたら、レンガを敷き詰めて火どこを作っていきます。火どこが完成したら、レンガを積み上げて外壁を作りましょう。
ピザ窯作りで一番の難関は、アーチ作りです。骨組みはダンボールでもできますが、ベニヤなどの方が安定します。
ピザ窯の自作例
■自作例①ダンボールでDIY
ピザ窯を自作してみたいけどDIYは自身がないという初心者には、ダンボールでピザ窯を自作することがおすすめです。ダンボールのピザ窯は、100均で材料が揃うことと作り方が簡単なことがメリットです。
石窯じゃないのにと思う人もいるかもしれませんが、構造や原理は同じなのでピザ窯になります。むしろオーブンよりも美味しくなることもあります。
用意する物
初心者におすすめのダンボールピザ窯を自作するために必要なアイテムは、ダンボール、アルミホイル、キッチンペーパー、ライター、ステンレスバット、炭、網、トング、のり、太めの針金、布製のガムテープ、新聞紙です。
これらの材料は、100均で揃えることが可能なので費用は安く済みます。全部でだいたい1,000円もあれば揃います。
作り方
- 縦にダンボールを立てる
- ダンボール内部全部にのりでアルミホイルをつける
- 内部に網を乗せるために針金を通す
- 外側から見て隙間があればガムテープを張る
ダンボールを縦にしたものがピザ窯の骨格となります。アルミホイルを張る際には、隙間ができないように張りましょう。扉になる部分も同じく張ります。網を乗せるための針金は、1段につき2本です。
サイズにもよりますが、だいたい3段が目安となります。自作で作成時間はだいたい30分ほどなので、簡単にできます。
■自作例②ドラム缶でDIY
ドラム缶を使ったピザ窯は、最もワイルドな自作ピザ窯になります。作業工程にドラム缶をカットしたり、セメントを使ったりするため女性や子供には、お手伝いが必要です。
ワイルドなドラム缶ピザ窯は、設計図をしっかりと作ることがポイントです。設計図にズレがあると失敗してしまうこともあるので、正しく設計しましょう。
用意する物
ドラム缶ピザ窯を自作するための材料は、ドラム缶・セメント・耐火レンガ・ブロックです。ドラム缶はどこに売っているのか気になりますよね。
実は、インターネットで購入できます。もし、ホームセンターで入荷することができるなら実物が見れるので、確認してみると良いでしょう。費用はすべて含めて1万円前後で揃います。
作り方
- ドラム缶を立てて真っ二つに割ります
- ブロックをコノ字型に並べます
- ドラム缶の内側にセメントを塗ります
- 煙突用の穴を開けます
- ピザを入れる側と反対側に耐火レンガで覆いセメントを塗ります
自作ドラム缶ピザ窯の作り方は、ドラム缶を縦に割る作業からはじまります。このとき半分ではなく、使う方を5cm多くしておきます。ドラム缶にセメントを塗るときの目安は、だいたい4cmほどです。
ピザ窯を作る時の注意点
■注意点①素手で行わない
自作のピザ窯をDIYする際に注意したいのは、材料であるコンクリートやモルタルを素手で触ると肌荒れしてしまう可能性があることです。
コンクリートやモルタルは、強アルカリ性であるため肌に刺激が強いため必ず手袋をして扱うようにしましょう。コンクリートだけでなくさまざまな材料に触れるため、肌が弱い人は他の作業でも手袋をしておくのがおすすめです。
■注意点②耐火レンガは水に浸しておく
自作のピザ窯をDIYする際に、耐火レンガを使用しますが耐火レンガは吸水性が非常に高いことが特徴です。そのため、予め耐火レンガを水に浸しておくことで耐火コンクリートの水分を吸収する時間を和らげる効果があります。
そのままだと短時間で耐火レンガが耐火コンクリートの水分を吸収してしまうため、流動性が良くない状態になってしまいます。
■注意点③アーチ部分慎重に
ドーム型になるためのアーチは、ピザ窯の作り方の中でも特に慎重に行いたい工程です。骨組みのアーチ部分は必ず塞がないと強度が安定しません。後の工程がうまくいかなくなるので、注意しましょう。
耐火レンガをアーチ部分に合わせて積みますが、先に仮置をして角度をチェックしておきましょう。角度調整は、ペグなどを使うとできます。
ピザ窯作りにおすすめのキット
■薪Club/耐火レンガ製家庭用ミニ石窯キット
サイズ | 外寸 600×600× 高さ 390mm 開口部幅 286× 高さ 165mm 火室最大幅 345× 最大奥行 460mm |
重量 | 約170kg |

組み立てが簡単
評価:とても素晴らしいキットでした。組み立ても30分ほどででき、ピザも美味しく焼けました。自作はなかなか難しいので嬉しいです。
■薪Club/ドーム型石窯キット
サイズ | 幅665×奥行730×高さ400mm |
重量 | 約120kg |

おしゃれなピザ窯
評価:とても作りやすいキットでした。タイルで覆われたピザ窯がおしゃれで気に入っています。
■薪Club/大谷石2段式石窯キット Jokoforno
サイズ | 高さ1,575mm×幅750mm×奥行800mm |
重量 | 約1トン |

納得のピザ窯
評価:美味しいピザができました。炉の高さがちょうど良く、作業をするのに無理がなく納得できるピザ窯です。
■薪Club/石窯クロスドーム
サイズ | 幅728×奥行840×高さ546mm |
重量 | 約120kg |

ニーズに合うピザ窯
評価:10万円代で買えるピザ窯キットを探していました。簡単に設置できるのと、薪を使いたかったため選びました。自分なりに手を加えて快適に使っています。
ピザ窯作りに挑戦しよう!
自作のピザ窯の作り方や注意点などについて紹介しました。ダンボールやドラム缶、一斗缶などさまざまな方法で自作のピザ窯を作ることができます。形や素材、用途などに合わせて自分好みの自作ピザ窯を作ればキャンプでピザを楽しむことができます。ピザ窯で作るピザはオーブンとは違う美味しさがあります。
自作のピザ窯をDIYして、美味しいピザを味わいましょう。
旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。