ウミタナゴの生態情報や釣り方を紹介!

ウミタナゴという魚をご存じでしょうか。あまりなじみがありませんが、実は波止場や防波堤でよく釣りあげられる魚です。淡水に生息するタナゴは、川釣りとして知られています。
ウミタナゴは、海に生息するためタナゴと区別するためにこの名前がつきました。ウミタナゴとはどのような魚なのか、釣り方や釣る道具についても調査しました。釣り初心者でも釣りやすいウミタナゴのさばき方やレシピも紹介します。
ウミタナゴの生態情報
■基本情報
分類 | スズキ目スズキ亜目ウミタナゴ科 |
---|---|
大きさ | 15㎝から25㎝ |
旬の時期 | 3月から12月。ベストシーズンは、4月から10月 |
棲んでいる場所 | 堤防や磯の周辺。海藻が生えた浅瀬 |
ウミタナゴの種類は、3つ。マタナゴ、アカタナゴ、アオタナゴで、名前のとおり、体が赤や青色です。一般的にタナゴと呼ばれることが多いのですが、タナゴは、淡水魚で鯉の仲間です。
ウミタナゴは、海水魚ですが、普通の魚と違い、卵を産まず泳げる状態で稚魚を産むという卵胎生の魚です。
古くから東北地方ではウミタナゴを安産のおまじないとして縁起が良いといわれてきました。珍しいウミタナゴはどのあたりに分布しているのでしょうか。また釣り時期や特徴を調査します。
■生態域・分布
ウミタナゴは、津軽海峡から福島県の太平洋沿岸や日本海、東シナ海など広域に生息しています。また朝鮮半島や中国広州沖でも確認されています。ウミタナゴは、海の底を好んで岩場や磯の海藻類が生えている浅い岩礁エリアに群れを作って身を隠していることもしばしばです。
口が小さくすぼんだように見えますが、砂に隠れているエサを砂ごと掘ります。そのまま吸引して砂などをエラから排除するためです。ウミタナゴのエサは小さな甲殻類、アミ類、プランクトンを好みます。
■特徴
ウミタナゴの特徴は、背びれに10本ほどのトゲがあります。腹部分は、全体的に黒みがっかた腹鰭膜で覆われています。他にも目から口元にかけて黒い模様とエラから尻尾まで黒い帯のような筋が確認できます。
ウミタナゴは、赤い体のアカタナゴ、青い体のアオタナゴそして銀白色の3種類です。口は、尖がっておちょぼ口のような形、かわいらしい見た目です。ウミタナゴ釣りは、海岸のテトラポットや防波堤の先端、湾の近くの海藻が茂る場所を探してみましょう。
ウミタナゴ釣りに必要な仕掛け
■必要な道具①竿
https://twitter.com/miima99/status/982926569583738880
ウミタナゴ釣りをする前に、まずは必要な道具を用意しましょう。釣り竿は、海釣りや淡水釣り用があります。ウミタナゴ釣りには、延べ竿という淡水用の3.6mから5.4mの竿がおすすめです。竿の長さは、釣る魚によって選ぶ必要があります。
アジングロッド
サイズ | 2.44m |
仕舞寸法 | 71.7cm |
自重 | 160g |
ルアーウエイト負荷 | 21gまで |

使い心地に満足です。
評価:小さなあたりも感知できました。使い心地に満足しました。
■必要な道具②ウキ
https://twitter.com/Bun_ayana/status/1230101397095378944
釣り竿を選んだら、ウキの準備をしましょう。ウキとは魚釣りの目印であり、餌を一定のタナに浮かせる役割をします。また仕掛けた竿を、遠いポイントまで飛ばすときの目印にもなります。
ウメズ 中通玉 6号 3コ入
サイズ | 6号 |
個数 | 3個 |

オリジナル浮き製作用
評価:メーカーで塗装がされていますが、さらにオリジナルにしたいです。 魚釣りの時、浮力もちょうどよいと感じました。
■必要な道具③オモリ
https://twitter.com/zahard_GTR35/status/976769785206747136
釣りの仕掛けに必要な道具のひとつは、オモリです。オモリの役割は、仕掛けを沈めることです。ウミタナゴ釣りには、ガン玉がよいでしょう。ガン玉は、小さい物で、0.55gから大きい物は、2.65gまで様々です。
第一精工 ガン玉
サイズ | 4号 |
一粒あたりの重さ | 0.20g |

重さがしっくりきます。
評価:ウキ釣りで下針の近くに付けました。フォールの速さに魚の食いつきもよかったです。
■必要な道具④針
https://twitter.com/roman_reychell/status/1272312029089431552
ウミタナゴなどの口が小さい魚には、袖針と呼ばれる細長い釣り針が有効です。形状が細いため魚が吸い込みやすく、刺さりやすく作られています。ウミタナゴには細地袖がおすすめです。針の形状が四角く先が直線に軸部分と並行に曲げられています。
がまかつ 細地袖 茶 5号
サイズ | 5号 |
本数 | 19本 |

期待通り
評価:使ってみて大変満足できました。サイズもバッチリ、来シーズンも使います。
■必要な道具⑤エサ
ウミタナゴのエサは、主に小型の甲殻類やプランクトンを好みます。他にもアミエビやオキアミもおすすめです。ウミタナゴを釣るとき集魚剤も便利です。集魚剤は、魚が好む成分を配合した粉末になっています。オキアミに混ぜて撒餌としても使えます。
釣りを始めるとき、アミエビなどを海中に撒いておくとウミタナゴを釣りやすくなります。通常撒餌をしなくても、魚を釣ることは可能ですが、撒餌をすると効率よくかかるので試してみてください。
撒餌をするときは、いっきに撒くのではなく、少量をこまめに撒くようにしましょう。ウミタナゴは、群れになって動いているので撒餌で寄せることができれば、釣りあげる確率が高くなります。
ウミタナゴの釣り方
■釣り方
ウミタナゴの釣り方は、まずウミタナゴを釣る場所選びをします。ポイントは、磯や海岸域の砂底あたり。そして海藻類が生えている浅い岩礁です。釣り場所が決まったら、オキアミなどのエサを仕掛けにつけます。こまめにコマセを海中に撒いてウミタナゴを引き寄せます。
群れになって寄ってたら、海中に投げた釣り竿の当たりを待ちます。ウミタナゴは、ツンツンするような合図があったら釣りあげます。オキアミなどを使わず、ルアーで釣る時は、ウミタナゴがかかったらすぐ竿をひきあげますが、今回のような釣り方では一呼吸おいてから引き上げるようにしてください。
ただし引き上げるタイミングが遅くなると針を飲まれてしまうこともあるので、何回かトライして釣りあげるタイミングを覚えましょう。
■釣る時のポイント
ウミタナゴは、堤防や海面に近い防波堤あたりで、水深2~3mくらいの場所で群れています。潮通しのよいポイントを選びましょう。潮通しの良いポイントとは、磯あたりに立つと波立つ水面が確認できる場所のことです。
これは、海水が動いているときの波の状態です。流れによって渦ができたり、ヨレや潮目から時期や状況を知ることができます。ウミタナゴがいるあたりに撒餌がいくように調整してみましょう。
そして、とにかく仕掛けを狙ったポイントに投入してみましょう。ウミタナゴが、寄ってくるで潮上に撒餌をします。ウキが海中に沈むまで待ち、ウキが海中に沈み込んだら竿を立てて合わせるようにゆっくりひきあげます。
ウミタナゴを使ったおすすめレシピ
■ウミタナゴの塩焼き

ウミタナゴを釣ったらすぐに、内臓処理をします。右を頭にして、お腹に小さく包丁で切れ目をいれ、内臓を取り出します。塩を振り、30分ほど放置します。しっかり流水で洗い、再度軽く塩で味付けします。
ウミタナゴは、下処理をして冷蔵庫で休ませてから焼くと、熟成されるためおいしくなります。ウミタナゴは、クセが無くどんな料理にも合いますが、身がやわらかいので塩焼きがおすすめです。白身ながら独特の味わいです。秋の時期にはあぶらがのってくるのでよりおいしくなります。
■メバル、ウミタナゴの唐揚げネギソースがけ

ウミタナゴは、あっさりした白身魚なのでどんな料理にも使えます。身をしっかり洗い、三枚におろします。この時、多めの塩で皮のぬめりとうろこを取りましょう。包丁でうろこをこそげるようにして取り、しっかり洗います。
頭の後ろから背骨にかけて切り込みを入れ、三枚におろします。そして片栗粉をまぶしておきます。ポン酢を使うことでソースが簡単にできます。揚げたてのウミタナゴにポン酢をかけたら熱々のごま油を回しかけてください。ごま油の風味と細切りしたねぎの香りが食欲をそそります。
ウミタナゴ釣りを楽しもう!

ウミタナゴは、どんな魚なのか、また釣り方のポイントもくわしく調査しました。ウミタナゴの生息域や狙える時期も解説しています。あまり知られていないのですが、釣りやすい時期は、初心者でも意外と簡単に釣ることができます。
釣り方や釣りあげたウミタナゴの料理レシピも紹介しています。釣り道具を準備して、ねらい目の場所を調べてウミタナゴ釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

釣りには車中泊がおすすめ!その魅力や注意点・必需品グッズも紹介!
https://news-magazine-campers.com/outdoor/fishing/%e9%87%a3%e3%82%8a%e3%81%ab%e3%81%af%e8%bb%8a%e4%b8%ad%e6%b3%8a%e3%81%8c%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%ef%bc%81%e3%81%9d%e3%81%ae%e9%ad%85%e5%8a%9b%e3%82%84%e6%b3%a8%e6%84%8f%e7%82%b9%e3%83%bb/釣りに行くなら車中泊がおすすめの理由などについて紹介します。のんびりと遠出して釣りをしたいけど、キャンプ場からは遠いという人は車中泊がおすすめです。釣りには車中泊がおすすめな理由や注意点、必需品グッズをまとめてみたので、参考にしてください。

釣り初心者にもおすすめのテンカラ釣りを紹介します。テンカラ釣りとは何か、釣り方やシーズン、釣れる魚など、テンカラ釣りの魅力を徹底紹介。更に初心者でもすぐに実践できる仕掛けの結び方やおすすめの毛鉤、釣り竿なども紹介します。

竿受けを自作してみよう!基本の作り方と釣り場に合わせたアレンジも
https://news-magazine-campers.com/outdoor/fishing/%e7%ab%bf%e5%8f%97%e3%81%91%e3%82%92%e8%87%aa%e4%bd%9c%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%bf%e3%82%88%e3%81%86%ef%bc%81%e5%9f%ba%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bd%9c%e3%82%8a%e6%96%b9%e3%81%a8%e9%87%a3%e3%82%8a%e5%a0%b4/竿受けの自作方法を紹介します。船釣りや堤防釣りなど釣り場に合わせたアレンジもまとめました。ホームセンターや100均で購入できる材料を使った作り方なので、手軽に挑戦できるでしょう。室内に置く竿受けの自作方法も要チェックです。
旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。