タープ泊のメリットや張り方を徹底解説!
タープ泊とは?
■自然をより身近に感じられる宿泊方法
■タープ泊はこんな人におすすめ
タープ泊のメリット
キャンプの時にタープ泊を選ぶメリットを5つ紹介します。テント泊などとは違った魅力をたくさん持っているタープ泊。そんなタープ泊の魅力についてもっと詳しくチェックしてみましょう!
■タープ泊のメリット①自然を満喫できる
■タープ泊のメリット②装備の軽量化
タープ泊はテント泊よりも荷物をかなり減らす事ができる宿泊方法です。タープに比べて複雑な形をしているテントは、ソロキャンプ用のコンパクトな物でも結構かさばります。しかし、タープ泊は1枚の生地でできるため、小さく畳みバックパックに入れて持ち運ぶ事が可能です。
■タープ泊のメリット③設営の自由度が高い
■タープ泊のメリット④蒸れない
タープはテントの様に周囲を囲われていないため、とても風通しの良い環境で過ごす事ができます。そのため、湿度が高く蒸し暑い日本の夏でも蒸れる事なく快適に過ごす事が可能です。タープ泊は夏場の蒸れたテントの中が苦手な方にもおすすめな宿泊方法です。
■タープ泊のメリット⑤タープの扱いが上達する
タープ泊のデメリット
自然を身近に感じられる事が魅力のタープ泊ですが、そのメリットも見方を変えるとデメッリトへ変化します。タープ泊のデメリットについてまとめましたので、是非参考にしてください。実際にタープ泊を行う前にデメリットをしっかり確認し、できる限り対策を行いましょう。
■タープ泊のデメリット①寒さや雨風に弱い
一枚生地の下で寝るタープ泊は寒さや雨風にとても弱いです。隙間や横からの雨だけでなく地面からも浸水してきます。ハンモックやコットを使うことで就寝中の浸水対策は多少できますが、それでも悪天候時の宿泊はかなり大変です。
■タープ泊のデメリット②防犯しにくい
テントのように周囲が囲まれていないタープ泊は、外との境界線が曖昧な分セキュリティの面に不安があります。オープンな張り方で自然を身近に感じられる事は魅力ですが、荷物や貴重品を隠す事ができません。タープ泊を行うときは常に貴重品を身に着けておきましょう。
■タープ泊のデメリット③プライバシーの確保が困難
一枚のタープで過ごす場合、テントのように外と室内の区別をはっきりつけることは困難です。しっかりクローズできないため、着替えや寝顔をもちろん、会話も外に筒抜けになります。自然と近い分、テント泊と比べると外からの視線をしっかり遮れない点はデメリットです。
■タープ泊のデメリット④虫や動物から身を守りにくい
タープ泊を快適にするコツ【通年】
タープ泊で快適に過ごすための季節に関係なく使えるコツについて紹介します。コツを知ることでタープ泊のデメリットを軽減しつつ、魅力をより引き出すことができます。1年を通して使える知識ですのでタープ泊に興味のある方は必ずチェックしてしておきましょう!
■基本装備は通常のキャンプと同じでOK
■グランドシートの使用でより身軽・手軽に
■貴重品は常に携帯する
目隠しできる物がほとんど無いため、タープ泊はセキュリティ面はかなり問題があります。そのため、貴重品の管理はしっかり行いましょう。常に身に着けておくか、キャンプ地まで車で行く場合は車内で保管する事をおすすめします。
■食べ物を出しっぱなしにしない
気温が高い時期だと食べ物はすぐ痛んでしまうため放置せず、クーラーボックスなどで保管しましょう。また、気温の落ち着いてくる秋は動物が冬眠の準備を始める時期のため、食べ物の放置は特に危険です。出しっぱなしにする事なく、匂いが漏れない様に密閉できる袋やクーラーボックスなどでの保管をおすすめします。
■車で行くならテントも持参するのがベター
タープ泊は基本的に屋根だけのため、テント泊に比べると雨風に弱いというデメリットがあります。そのため、雨天でのキャンプはテント泊の方が圧倒的に快適です。キャンプ地まで車で行くなど、運搬できる荷物量に余裕がある場合はタープと一緒にテントも持参するのがベターです。
タープ泊を快適にするコツ【夏・暖かい季節】
キャンプシーズンと聞くと夏を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。開放感があり風通しの良いタープ泊は蒸し暑い夏キャンプにおすすめの宿泊方法です。しかし、虫が多い時期のタープ泊には虫対策が欠かせません。暖かい季節にタープ泊の開放感を損なわず快適に過ごせるコツを確認しましょう。
■蚊帳を使う
■蚊取り線香や塗り薬があると安心
蚊帳の中にいても蚊に襲撃される可能性はあります。また、アウトドアをする場合、タープ泊でなくても蚊への対策は必須でしょう。事前の対策として蚊帳だけでなく蚊取り線香、実際に刺された時用の痒み止めなど塗り薬があると安心です。
タープ泊を快適にするコツ【冬・寒い季節】
タープ泊は風通しが良い事が特徴で暖かい時期を快適に過ごす事ができます。しかし、その特徴も冬キャンプでは大きなデメリットです。冬のタープ泊は夏以上にコツや防寒対策が必要になります。この機会にしっかりチェックしておきましょう!
■重ね着で防寒
■より保温効果の高いシュラフを選ぶ
キャンプをする際にシュラフ(寝袋)はとても重要なアイテムです。特に秋や冬など夜間に冷え込む時期のキャンプは、気温に合ったシュラフ(寝袋)で無ければ寒すぎて寝ることすらできません。素材や保温性など冬キャンプの環境に適した物をおすすめします。
■焚き火で暖をとる
■フルクローズで冷気の侵入を防ぐ
■コットやマットの併用
タープ泊には張り方自在のDDタープがおすすめ!
タープ泊にはのDDタープがおすすめです。様々な張り方が楽しめ、その場の環境に合わせて自由自在に張る事ができます。DDタープでどのような張り方ができるのか、初めての方でも分かり易いように定番の張り方から5つ紹介します。この機会にチェックしておきましょう!
■軽量で自由度の高いスクエアタープ
DDタープは軽量で持ち運びが便利。生地は軽量がゆえに薄手ですが、やや強めの雨程度なら問題なく防げる高耐水、高耐久のタープです。また、通常のタープよりもループやグロメットが多く設けられている事も特徴。そのため、折り紙のように自由自在に張る事ができます。
■張り方①Aフレーム
Aフレームはタープでよく見かける定番の張り方です。張り方がとてもシンプルなため初めての方でも簡単に張る事ができます。また、同じAフレームでも複数人利用におすすめのポールを用いた高さのある張り方、ソロキャンプにおすすめのポールを使わない開放感ある張り方など状況に合わせた対応が可能です。
■張り方②ダイヤモンド張り
ダイヤモンド張りは高さのある入り口が特徴的な張り方です。入り口に高さがあるため雨天のキャンプでもタープの下で焚き火を楽しむことができます。入り口が開放的なため太陽の位置によっては日光が防ぎづらく、風にも煽られやすいといったデメリットがあります。
■張り方③笹掛式シェルター
■張り方④ステルス張り
ステルス張りはテントにかなり近い張り方です。広さ、高さ共に十分確保することができ、開放感がない分プライバシーやセキュリティー面でも安心できます。しかし、他の張り方と比べると少し複雑な張り方です。初めての方は事前に確認や練習をしてから行くことをおすすめします。
■張り方⑤ビークフライ
タープ泊向けのその他のおすすめタープ
タープ泊向けのおすすめタープはDDタープ以外にもいくつかあります。魅力的な価格の物や機能にこだわっている物など、それぞれ強みや弱みが比較しやすいようにまとめました。是非買われる時の参考にしてください。
■Aqua Quest SAFARIシリーズ
Safari
¥14638
SafariはAqua Quest(アクアクエスト)の発売する中ではスタンダードモデルのタープです。素材には70Dのナイロンを採用しており、軽さに特化した太い糸の丈夫な生地が使われています。太い糸を使用しているため生地に厚さが増しており、遮光性も良いタープ。キャンプなどのアウトドアでタープは雨避けとして使いますが、普段は日除けとしての利用の方が多いため遮光性はとても大切な性能です。サイズも3×2m、3×3m、3×4m、4.5×4.5mとバリエーション豊富で、ループは最も小さいサイズでも20箇所と様々な張り方が楽しめます。張り方次第で焚き火も楽しめるタープですが、素材に使われているナイロンは火に弱いため注意が必要です。
サイズ | 3×2m、3×3m、3×4m、4.5×4.5m |
耐水圧 | 20000mm |
UVカット加工 | 有 |
生地の厚さ | 70D |
付属品 | 無 |
厚くて丈夫なタープ
評価:サイズは3m×3mを購入しました。各部の縫製、シーム加工共にしっかり施されています。生地は若干の伸縮性があるため、厚めですが張りやすいです。また、雨の中キャンプで利用しましたが、雨漏りや染み出しは全くありません。厚くて丈夫な生地のため収納時の寸法が大きなり、持ち運びも重くて大変ですが、その分安心して使えます。軽量な荷物でコンパクトにキャンプを楽しみたい方には向いていないかも知れませんが、個人的にはとても使いやすくおすすめの商品です。
■FLYFLYGO 防水タープ
サイズ | 300×300cm 300×400cm 300×500cm |
UVカット加工 | 有 |
付属品 | ペグ×12本(2種類)、ロープ×6本 |
雨、日差し対策も万全
評価:300×300cmを購入。幕下で焚き火をしましたが、多少の火の粉であれば問題なくできました。数回土砂降りの雨も経験しましたが問題無し。強い日差しでも裏面のシルバーコーティングのおかげで涼しく過ごせました。ロープの本数と自在がプラスチックの点は不満点ですが、私は別のロープを買い足して対応しました。タープ本体は不満点も問題もなくとても満足しています。
■KingCamp 防水タープ
サイズ | M:300×300cm L:300×400cm XL:300×500cm |
耐水圧 | 2000mm |
UVカット加工 | 有 |
生地の厚さ | 150D |
付属品 | オレンジペグ×6本、アルミペグ×6本、ナイロンテープ×6本、携帯用キャリーバッグ×1個 |
大きいのに持ち運びが楽
評価:XL(300×500cm)を購入。収納時はコンパクトですが、広げると思った以上に大きいです。生地の裏面に施されたシルバーコーティングがしっかり紫外線を遮ってくれたおかげで、日中タープの下にいましたが暑さは感じませんでした。また、ループベルトが4辺に14個、タープ中央に2個の計16個付いているため、いろいろな張り方ができます。私は複数人でのキャンプが多いため、大きいのに畳むとコンパクトなこの商品は大変重宝しています。
■Unigear 防水タープ
サイズ | M:220×240cm L:300×300cm XL:300×400cm XXL:300×500cm |
耐水圧 | 3000mm |
UVカット加工 | 有 |
生地の厚さ | 210D |
付属品 | アルミネイル・ナイロンロープ各6個、収納袋・携帯用バック各1個 |
コスパのいい商品
評価:付属されているロープの自在はプラスチックで使いずらかったため、別途購入した自在金具に付け替えました。付属品を別で買っている分、多少コストがかかりましたがタープ本体は買ってよかったです。グロメットの数が多いため様々な張り方ができます。使用時は夜から雨が降り出す最悪な状況でしたが、中央にはシームテープが張ってあり耐水性も十分。昼は強い日光や紫外線も通さずしっかり日影が作れました。付属品は別途購入しましたが、この価格でこの性能は満足です。
■HIKEMAN タープ
タープ
サイズ | 3.0×3.2m |
耐水圧 | 3000mm |
UVカット加工 | 有 |
生地の厚さ | 210T |
付属品 | アルミペグ×6本、メインロープ×1本、サブロープ×4本、収納袋×1個 |
ソロキャンプに最適
評価:サイズは1〜2人用の大きさで、ソロキャンプならコットと併用も出来そうです。たまたま雨天での使用したが、しっかり雨をはじいくれました。畳むとコンパクトなサイズなのでバックパックスタイルでも持ち運び出来ます。値段も安く、コンパクトなので荷物を減らしたいソロキャンパーにもおすすめの商品です。
タープ泊向けおすすめタープ比較表
ブランド | HIKEMAN |
---|---|
Unigear | KingCamp |
FLYFLYGO | Aqua Quest |
画像 | サイズ |
300×320cm | 220×240cm 300×300cm 300×400cm 300×500cm |
300×300cm 300×400cm 300×500cm | 300×300cm 300×400cm 300×500cm |
300×200cm 300×300cm 300×400cm 450×450cm | 耐水圧 |
3000mm | 3000mm |
2000mm | 不明 |
20000mm | UVカット加工 |
有 | 有 |
有 | 有 |
有 | 生地の厚さ |
210T | 210D |
150D | 不明 |
70D | 付属品 |
アルミペグ×6本 メインロープ×1本 サブロープ×4本 収納袋×1個 | アルミネイル×6個 ナイロンロープ×6個 収納袋×1個 携帯用バック×1個 |
オレンジペグ×6本 アルミペグ×6本 ナイロンテープ×6本 携帯用キャリーバッグ×1個 | ペグ×12本(2種類) ロープ×6本 |
無 | 商品リンク |
タープ泊向けおすすめタープのQ&A
- タープ設営に必要なアイテムは?
タープ設営時に必要な道具はポール、ペグ、ペグハンマー、自在ロープです。ポールはタープを支える事に使用し、本数を増やすことで様々な張り方が楽しめます。ペグとロープはポールを支えるために必要です。特にポールを支える際は長さを自由に調整できる自在ロープを使用します。
- 利用人数とサイズの目安は?
DDタープの場合、荷物を減らしたいソロキャンパーは3×3、2人またはハンモックを使った宿泊がしたい方は3.5×3.5以上をおすすめします。基本的には他のタープでも同じですので購入時の参考にしてください。
- 耐水圧1000mmってどういうこと?
この表示は、防水試験の実施方法に関係があります。防水試験は生地の上に立てた直径10インチの筒の中に水を入れることで生地に水圧をかけていき、70~80%浸透した時の水位を計測するものです。つまり、「耐水圧1000mm」は筒に1000mmの水を入れた時70~80%浸透したという意味であり、値が大きいほど防水効果が優れています。
- 雨を防ぐための耐水圧の目安は?
利用時の状況や状態など様々な条件により変わるため一概に言えませんが、通常の雨なら「600mm」程度の耐水圧で十分です。 しかし、生地の劣化などで防水効果は衰えてしまいます。テント用の防水スプレーなどを使って定期的にメンテナンスする事をおすすめします。
- 生地の厚さ「210T」とか「210D」って何のこと?
ナイロンにはT(タフタ)、ポリエステルにはD(デニール)を用いるのが一般的です。T(タフタ)とは繊維の密度を表しており、1平方インチ内の縦横合わせた繊維の本数を表しています。つまり、210Tは縦横合わせて210本の繊維が1平方インチ内に織り込まれているという事です。また、D(デニール)は糸の太さを表す単位で、約9,000mで1gのものが1Dとなります。210Dは、約9,000mにした場合210gになる糸を利用しているという事です。基本的に比較はできませんが、通常の場合は190Tは70Dと同程度の厚さになり、どちらも値が大きくなるほど厚い生地なります。
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旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。