ウォータージャグはいらない?メリットは?

キャンプを愛する人にとって、ウォータージャグが必要か否かという問題は、多くの方が通る道ではないでしょうか。そもそもウォータージャグとは、飲料水などを入れおくための大きめの入れ物のことで、蛇口などから水が出る構造になっているものがほとんどです。
そんなウォータージャグは、キャンプで大活躍のアイテムです。水場が遠いような場所では、水汲みの手間を減らせますし、ちょっと手や食器を洗いたい時にもすぐに水が出ます。また、保冷・保温機能がついたジャグを選べば、暑い時の冷えたドリンク、寒い時の温かい飲み物をすぐに用意することができるので、快適なキャンプを実現させることができます。
では、早速そんなジャグの選び方のポイントやおすすめ商品を確認していきましょう。
キャンプで活躍するウォータージャグ選びの7つポイント
ウォータージャグと一口に言っても、様々な種類があります。重いもの、軽いもの、耐久性が高いもの、安価なもの、デザイン性重視のもの等、挙げればきりがないほどのポイントがあります。
ここからは、そんな様々なウォータージャグを選ぶ際のポイント7つをお伝えします。それらのポイントを押さえれば、自分のキャンプスタイルにあったウォータージャグがきっと見つかるはずです。
■ポイント①:タイプによって異なる特徴を要チェック

ウォータージャグは大きく分けてハードタイプとソフトタイプ、ガラスタイプの3種類のタイプがあります。自分のキャンプスタイルに合わせて、最適なタイプを選びましょう。
ハードタイプは材質がプラスチックやステンレスなどの硬いものでできており、安定性が高いのが特徴。
また、大容量のモデルが多いので、グループキャンプでは大活躍間違いなしです。
一方、ソフトタイプはシリコンやポリエステル素材のものが多く、蛇腹や吊り下げ式など折りたためるものが多いのが特徴です。軽くて便利ですが、保冷・保温機能がないものがほとんどなので、ソロキャンプや少人数で極力荷物を減らしたい時にピッタリでしょう。
3つ目のガラスタイプはその名の通りガラス製のウォータージャグです。通常のガラスと同じく落とせば割れてしまうリスクがあるので、取り扱いには注意が必要ですが、おしゃれなデザインを求める人にはおすすめのタイプと言えます。
■ポイント②:お手入れはしやすいか

2つ目のポイントはお手入れのしやすさです。ウォータージャグはその性質上、使用後に雑菌が繁殖したり、カビが生えたりしやすいアイテムです。
しっかりと洗い、乾燥させておけば心配ありませんが、ジャグの形状によって、お手入れのしやすさが違います。
おすすめは給水口が広くなっているタイプで、奥まで手が届くものが便利です。その他、水切りが良いものや、吊るして水を残さないタイプなど様々な種類がありますので、お手入れすることも考えながら、選ぶといいでしょう。
■ポイント③:保冷・保温などの機能性も重要

ウォータージャグを選ぶときは、保温・保冷機能がついているかも確認しましょう。暑い夏に冷たい飲み物が欲しい。寒い秋に温かい飲み物が恋しいという感情は誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。保温・保冷機能がついていると、そんな悩みを解決してくれます。なので、主に飲料水としてウォータージャグを持っていく人には重要なポイントです。
中にはシャワー設備のないキャンプ場に保温機能つきのジャグでお湯を持っていき、シャワーを浴びるという人もいるそうです。ただし、ものによっては保冷機能のみで、保温機能が備わっていないモデルもあるので、その点は注意が必要です。
■ポイント④:人数に合わせた容量の大きさ

キャンプの人数に合わせたサイズのウォータージャグを準備しましょう。ジャグにはどれだけの水が入るかを示した容量が決められています。一般的に、6Ⅼ以下は少人数でのキャンプや短い期間での宿泊に適しています。
一方ファミリーキャンプやまとまった日数の宿泊を予定しているなら6~15Ⅼ程度のもの、大人数でのキャンプや近場に給水スポットがないキャンプ場を利用する場合などでは、15Ⅼ以上持っていけば安心です。例えば4人家族で1泊2日のキャンプを計画しているなら、手洗いの水も含めて8~10Ⅼ程度の容量のものを選ぶといいでしょう。
また、大人数でキャンプする際は、大きなウォータージャグを1つ持っていくより、中程度の容量のものを複数持っていく方が使い勝手が良いので覚えておきましょう。
■ポイント⑤:デザインで選ぶと愛着がわく

ウォータージャグを選ぶときはデザインも重要です。せっかくウォータージャグを買っても、自分のキャンプの雰囲気に合わなければ、使っていても楽しめないばかりか、使う頻度が減り、最後には手放すなんてことにもなりかねません。
ジャグには定番のプラスチックのものから、ステンレス製や、ガラス製のモデルもあります。ぜひ自分の目指すキャンプの雰囲気を考えながら、ピッタリのウォータージャグを選びましょう。
■ポイント⑥:蛇口は操作しやすいものがおすすめ

細かい点ですが、蛇口の操作性も確認しましょう。蛇口にはダイヤル式、コック式、プッシュ式、レバー式など様々なタイプがあります。それぞれの好みの問題もあるので、一概に一番いいタイプを明言することはできませんが、給水中に両手があけられるかどうかは重要なポイントです。
例えば一般的なプッシュ式だと押し続けている間は水が出ますが、離すと止まります。給水中に両手を開けたかったり、子供が操作したりする場合だと、簡単に水が出続けるタイプがいいでしょう。
一方プッシュ式だと閉め忘れ等による漏水を防げるというメリットもありますので、購入前にしっかり確認しましょう。
■ポイント⑦:スポーツドリンクを入れる場合は対応しているか確認

最後のチェックポイントはスポーツドリンクに対応しているかどうかという点です。昨今の日本では、毎年熱中症の被害があり、暑い夏が続くことが予想されます。そんな状況の中熱中症予防のためにスポーツドリンクを準備する方も多いのではないでしょうか。
実は、ウォータージャグにはスポーツドリンク対応と非対応のものがあります。スポーツドリンクは酸性の飲み物のため、対応していない容器だと、金属が溶けだし健康被害につながったことが過去にあったためです。現在ではそういった被害はほとんど起きていませんが、ある企業ではフッ素加工を2倍にしたものをスポーツドリンク対応として販売しているようです。スポーツドリンクを持っていく予定のある方は対応しているかどうかもチェックしていきましょう。
高機能!ハードタイプのおすすめウォータージャグ7選
では、選ぶポイントもわかったところで、ハードタイプのおすすめウォータージャグを7つ紹介します。重さや容量なども意識しながらチェックしていきましょう。
■①:ウォータージャグ400S
材質 | ポリエチレン |
重量 | 1.5㎏ |
容量 | 8Ⅼ |

小学1年生が水満タンで運べるギリギリの容量
評価:ファミリーキャンプで使用しています。大容量なので、何かと便利に使っています。小学1年生の子供がなんとか持ち運んでくれる程度の重量ですね。
■②:スタンレー ウォータージャグ 7.5L
材質 | ポリプロピレン、シリコン |
重量 | 1.6㎏ |
容量 | 7.5Ⅼ |

キャンプにはコレ!
評価:キャンプの時はこれを使っています。デザインが気になる人は蛇口や取手を変えて使ったらおしゃれになるので試してみてください。
■③:ビバリッジクーラー5ラウンド(ブルー)
材質 | ポリエチレン、発泡ウレタン |
重量 | 12.3㎏ |
容量 | 18.9Ⅼ |

中身はスポーツドリンクとは限らない(笑)
評価:問題なく使用しています。水を入れた状態で少し斜めにしても水漏れはなくストレスなく使うことができます。容量が大きいので大きな氷を入れても長時間冷たい状態をキープしてくれました。
■④:クールヒッツ
材質 | アルミ、スチール、ポリプロピレン |
重量 | 1.5㎏ |
容量 | 8Ⅼ |

扱いやすさ
評価:扱いやすい。以前使用した時は凍らせた麦茶をそのまま投入し、氷代わりに使用したが問題なし。
■⑤:ジミニータンク WT3-863-KH
材質 | ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコン |
重量 | 0.85㎏ |
容量 | 10Ⅼ |

デザインよし
評価:無骨なデザインがいい。アウトドア用に購入したが、災害時にも使えそう。
■⑥:ドリンクバレルディスペンサー11
材質 | ステンレス銅 |
重量 | 1.6㎏ |
容量 | 11Ⅼ |

ドリンクサーバー
評価:水は少しずつしか出ませんが、デザインが気に入っています。蓋やコックの作りもちゃんとしているので今のところ安心して使えています。
■⑦:Water Pot Elegant 10 Litres
材質 | ステンレス |
重量 | - |
容量 | 10Ⅼ |

思ったよりコンパクトで良い
評価:コンパクトな見た目で、10Ⅼ入るのか不安でしたが、ちょうど10Ⅼ入りました。水漏れもなくデザインも気に入っているので満足しています。
折りたたみも可能?ソフトタイプのおすすめウォータージャグ7選
続いて、折りたためばコンパクトに収納できる軽くて便利なソフトタイプのウォータージャグを7つ紹介します。
荷物が多くなりがちなキャンプでは収納のしやすさや持ち運びの便利さは重要なポイントになってきます。自分のキャンプスタイルに合ったモデルを確認しましょう。
■①:ジャバラウォータージャグ7.5L
材質 | ポリプロピレン |
重量 | 0.54㎏ |
容量 | 7.5Ⅼ |

コスパいい
評価:軽いので持ち運びに便利です。ソロキャンプなどでは容量も十分で活躍を期待しています。強度もありそうなので長く使えると思います。
■②:コラプシブル Collapsible Water Carrier&Bucket
材質 | BPAフリーリサイクルプラスチック |
重量 | 梱包時で約1㎏ |
容量 | 8Ⅼ |

キャンプに!
評価:見た目もよく他のキャンパーと差別化ができそうで気に入っています。キャンプやアウトドアにおすすめです。
■③:抗菌ジグザグウォータータンク8L
材質 | ポリエチレン、ポリプロピレン |
重量 | 0.25㎏ |
容量 | 8Ⅼ |

大変良いです。
評価:コンパクトで軽いので、収納や持ち運びに便利です。自分はバイクツーリングのキャンプで使用していますが重宝しています。
■④:ウォッシャブルウォーターバッグ
材質 | ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン |
重量 | 梱包時で0.14㎏ |
容量 | 5Ⅼ |

オートキャンプでないキャンプで
評価:サイトが離れているキャンプ場で自分で荷物を運搬しなければならず、軽いものを選びました。極限まで軽いのでちょうどいいです。
■⑤:ドロムライトバッグ 6L
材質 | ポリウレタン |
重量 | 0.16㎏ |
容量 | 6Ⅼ |

使い方次第
評価:手が汚れていると少し使いづらいが、軽量で持ち運びには苦労しない。気につるして使えるのも嬉しいポイント。
■⑥:ウォーターセルX 4L
材質 | - |
重量 | 0.17㎏ |
容量 | 4Ⅼ |

満足しています。
評価:強度が高いので安心して使用しています。耐久性もあるので、長く使いたいと考えています。
■⑦:ポリタンク 伸縮ウォータージャグ5L
材質 | ポリエチレン |
重量 | - |
容量 | 5L |

結局これが一番コンパクト!
評価:若干乾きにくい面もありますが、折りたためばコンパクトになって持ち運ぶのが楽なところが気に入っています。
おしゃれ度MAX!ガラスタイプのウォータージャグ3選
最後に紹介するのは、ガラスタイプのウォータージャグです。キャンプでの雰囲気を高めるおすすめのガラス製ジャグを3つ紹介するので一つずつチェックしていきましょう。
■①:ドリンクサーバー 6L
材質 | ガラス |
重量 | 3.1㎏ |
容量 | 6Ⅼ |

良かった!!
評価:とても快適です。プラスチック製のものが水漏れをしていて買い換えましたが、こちらはコックも問題なく良い感じです。
■②:ガラス ドリンクサーバー 容量6L
材質 | ガラス |
重量 | 2.73㎏ |
容量 | 6Ⅼ |

見た目がおしゃれ
評価:同じ水でも、ジャグの見た目がおしゃれなので、水を入れておくだけで美味しそうに見えます。
■③:BEVERAGE SERVER Eerin L
材質 | ガラス、ABS、シリコン、スチール |
重量 | 梱包時約3.4㎏ |
容量 | 7Ⅼ |

オシャレだけど少し重い
評価:見た目がおしゃれで、自分はレモンウォーターを入れるのに使っています。ガラス製なので重いのは仕方がないですが、中身が入っているとかなり重たいので注意が必要です。
ウォータージャグは必要!キャンプを快適に楽しもう!

ウォータージャグがないとキャンプができないのかと言ったらそうではありません。しかし、これまで説明してきたように、ウォータージャグはキャンプをより快適に、より豊かにするアイテムです。せっかくのキャンプなのに、テントと水場を何度も往復したり、暑い夏に冷えた飲み物が飲めなかったりしたら悲しいですよね。ぜひ、本記事を参考に自分にあったウォータージャグを見つけてみてください。

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キャンプ歴は幼少期から数えると25年以上。教育キャンプから、ファミリーキャンプ、本格的なアウトドアまで、様々なアウトドアを楽しむキャンパーです。「専門的なことをわかりやすく」をモットーに執筆していきますので、興味があればご覧ください!