車中泊のカーテン自作方法を紹介!

車中泊を行う際にカーテンを用いて目隠しを行うことは、外からの視線をシャットアウトして快適に過ごすことの他に、中の様子を分かりにくくすることで防犯対策の効果もあります。
これからオートキャンプを始めようという方にはぜひ積極的に取り付けて欲しいアイテムのひとつです。
材料や工具も少なく、手軽に自作出来るカーテンの作り方や取り付け方をタイプ別に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
車中泊のカーテンを自作するメリット
カー用品店などでも多くの既製品カーテンが販売されていますが、自作すると100%オリジナルの物になるので人と被らないことなどが魅力ですよね。
その他にもどんなメリットがあるのか見てみましょう。
■カーテン自作のメリット①:自分好みのカーテンにできる

既製品だと無難なデザインの物が多く、自分の車のサイズに合った物に絞ると選択肢が限られてきてしまいます。
自作することで、自分好みのカーテンを作ることが出来るのはDIYならではの大きなメリット。
個性を出すことも出来るので、人と被りたくない方にもおすすめです。
■カーテン自作のメリット②:100均でも揃うのでコストを抑えられる
車中泊カーテンを自作することは、費用面でも大きなメリットがあります。
既製品を購入するとなると、相場は大体2,000~3,000円ほど。しかしDIYする場合には100均で材料を揃えることも可能であるためグッと節約することが出来ます。
何かと物入りな車中泊で、浮いたお金を他のアイテムの購入費に充てられるのは車中泊をする全ての方にとってのメリットだと言えるでしょう。
■カーテン自作のメリット③:サイズを調整できる
DIYならではのメリットとして、自分の好きなサイズに調整が出来る点もあげられます。
既製品であってもしっかりと事前に長さなど計って購入すればサイズが合わないということはありません。
しかし「もう数センチ長さが欲しい」、「横幅の長さにゆとりが欲しい」などのこだわりの領域になると、自分が望む完璧な商品を見つけるまで時間も労力も強いられることになるでしょう。
こだわりが強い人こそ自作カーテンがおすすめかもしれませんね。
マグネットで車中泊のカーテンを簡単DIY
車を傷つける心配もいらず、一番手軽でコストもかからないのがマグネットを使用するカーテン装着法。
車中泊をこれから始める初心者の方にもおすすめです。
■マグネットでカーテンを自作するのに必要な道具や材料

マグネットを使用した車中泊カーテンのメリットは、安くて簡単に自作可能なことです。
必要な材料はフックのついたマグネットとカーテンのみ。セリアやダイソーなど身近な100均で揃えることが出来ます。
車用のカーテンを購入してくるのであれば特に道具なども必要ありませんが、布からカーテンを作るのであればミシンなど裁縫の道具が必要になります。
■マグネットでカーテンを自作する手順と取り付け方

- カーテンを取り付ける場所を測定し、必要なカーテンの幅を調べる
- 測定した大きさに合わせてカーテンを作る
- マグネットを用いて設置する
後部座席の窓部分やリアドアのガラス部分など、カーテンを設置する場所はカーテンを用意する前に必要な長さをきちんと測定しておきましょう。
幅や高さなど必要な長さを調べて、ちょうどいいサイズのカーテンを見つけられた場合にはカーテンを作る工程は不要です。
決まった布をカーテンにしたい場合や、求めているサイズのカーテンがなかなか見つからない場合にはミシンを使ってカーテンを自作します。
カーテンを自作する際には布を裁断した箇所を切りっぱなしにせず、ほつれないようにするために処理を行うことがポイントです。
■おすすめアイテム①:ダイソー/車内用日よけカーテン

100均でも十分!
評価:100円ということで生地の薄さに関しては少しチープさが否めませんが、しっかりと目的は果たせているので満足しています!
■おすすめアイテム②:セリア/強力ネオジム磁石スチールフック

スッキリして見栄えもいい
評価:100均のマグネットフックは力が弱くすぐに取れてしまいそうだと思っていましたが、案外カーテンが落ちることもなくしっかりと活躍してくれています。コンパクトで見た目もいいのでおすすめです。
突っ張り棒で車中泊のカーテンをDIY
突っ張り棒を使ったDIY法もコストが抑えられるので人気のある方法のひとつです。
突っ張り棒でのカーテンの装着は車種によっては難しい場合もあるため、取り付け予定の車は突っ張り棒を固定出来そうであるか事前に確認しておきましょう。
■突っ張り棒でカーテンを自作するのに必要な道具や材料

突っ張り棒を使ったカーテンのDIY法で必要な材料は突っ張り棒とカーテン。設置する場所によってはフックやダブルクリップなど、突っ張り棒を引っかけるアイテムが必要になります。
100均でも揃えることが出来ますが、太さや強度など物足りないと感じる場合はホームセンターで材料を揃えるといいでしょう。
結束バンドや紐があると突っ張り棒の固定やカーテンフックの代用として活用することが出来るのでおすすめです。
■突っ張り棒でカーテンを自作する手順と取り付け方

- 設置部分を測定し、必要な長さを確認して材料を揃える
- フックを設置する
- 突っ張り棒をひっかける
- カーテンを取り付ける
突っ張り棒は長さの調整が出来るアイテムですが、長さを限界まで伸ばした状態で使用するとカーテンの重さに耐えられない場合があるので、設置する長さよりも余裕のある物を使用しましょう。
車内のピラー部分の隙間や天井パネルのクリップを利用しフックを設置します。そこに突っ張り棒をひっかけて、安定させる際には紐や結束バンドを使用し固定しましょう。
後は用意したカーテンを取り付ければ完成です。
■おすすめアイテム①:ダイソー/伸縮式つっぱり棒ホワイト

必要な時だけ設置できる
評価:突っ張り棒で設置しているだけなので、使用したい時だけサッと取り付けられます。落下防止のためにと強く突っ張り過ぎると、車内に跡形が残ってしまうので加減には注意が必要です。
■おすすめアイテム②:ダイソー/コードフック丸型

コスパが高い
評価:100均でも十分に使えて数も沢山入っていたので、110円で車内のカーテン全て設置することが出来ました。
カーテンワイヤーで車中泊のカーテンをDIY
カーテンワイヤーを使用した車中泊カーテンのDIY法も手軽の行えるので、初心者の方にもおすすめな方法のひとつ。
耐荷性はそこまで強くありませんが、ワイヤーなので目立たす見た目もスッキリすることがメリットです。
■カーテンワイヤでカーテンを自作するのに必要な道具や材料
カーテンワイヤーとカーテン、カーテンワイヤーを引っかけるための配線フックがあれば設置可能です。
ワイヤーなので、長さがあると中心部分が重みで下がってきてしまいます。中心部分にも配線フックを使用し持ち上げてあげることで防ぐことが出来るので、リア部分に使用する際には配線フックも複数用意しておくといいでしょう。
■カーテンワイヤーでカーテンを自作する手順と取り付け方
- カーテンを設置する両端に配線フックを設置する
- 配線フックに届く長さでカーテンワイヤーをカットする
- ワイヤーに付属のS字フックを取り付ける
- はじめに設置した配線フックに引っかける
- カーテンを取り付ける
設置予定の場所がピンポイントで定まっていないと微妙に誤差が出てしまう可能性もあります。
ワイヤーをカットする前に配線フックを取り付けることで、カットミスを防ぐことができ工程もラクになるのでおすすめです。
この時、垂れ下がり防止の中心部分に設置する配線フックは後回しにしても大丈夫ですよ。
カーテンワイヤーを購入する時に、S字フックが付属しているか確認しておくようにしましょう。
■おすすめアイテム①:ダイソー/カーテンワイヤー

自作カーテンに最適です
評価:ワイヤーは細くてカットする時にも力が要らず簡単に作成することが出来ました。 カーテン上部だけでなく下部にも設置して、窓にピタッと沿わせる形状にしたカーテンがお気に入りです。
■おすすめアイテム②:ダイソー/強力マグネットフック

使い分けもおすすめ
評価:カーテンワイヤーを留めておくのにフックを活用しています。耐荷性が高い分けっこう大きめなので、ワイヤーのたるみ防止用のフックは別のものを使用しています。
シェードで車中泊のカーテンをDIY
窓にピッタリと取り付けることで車内でもカーテンが邪魔にならないのがメリットのシェード。特にフロントガラスはシェードで目隠しするのがおすすめです。
100均でも既製品が販売されていますが、DIYすることでご自身の車に合った隙間のないシェードを手に入れることが出来ます。
■シェードでカーテンを自作するのに必要な道具や材料

車用のシェードと聞くと銀マットを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。車内温度の上昇を防ぐ目的で使用されるサンシェードが一般的ですが、車中泊で目隠しを目的としている場合には素材は何でも構いません。
アルミシートや厚みのある布を使ってシェードを自作されている方が多くみられますよ。
目隠しに使う材料の他に、ガラスに装着するための吸盤や窓の大きさを型取りするための新聞紙・ビニール袋などがあるといいでしょう。
■シェードでカーテンを自作する手順と取り付け方

- ビニール袋や新聞紙で車の窓ガラスの型取りをする
- シェードにする素材を作った型に合わせてカットする
- 素材によってカットした断面の処理を行う
- 隅に吸盤を取り付ける
窓の型取りは少し型紙を湿らせておくと窓に張り付いてくれるので型取りがしやすくなります。
強度を高めたい場合には、布やアルミシートを重ねて作ると遮光性もアップし、デザインもよりこだわることが出来るのでおすすめです。
フロントガラスは面積が大きい分、四隅の吸盤だけでは中心部分が下がってきてしまいます。自作する際には吸盤を真ん中にも設置しておくといいでしょう。
■おすすめアイテム①:セリア/プラダン

簡単にオリジナルシェードが作れる
評価:材料も工程も少なく出来るので、DIY初心者の方にもおすすめです。収納時は少しかさばってしまうことがデメリットですが、板状なので中心が下がってきてしまう心配も要りません。
■おすすめアイテム②:ダイソー/フロントガラス用サンシェード

既製品でも大活躍
評価:目隠しが出来ればあえてDIYにこだわることもなかったので、100均でシェードを購入してそのまま使用しています。 ピッタリフィットではなく多少の隙間はありますが、許容範囲内だと思います!
【具体例】ステップワゴンに自作カーテンを取り付ける方法を紹介
ファミリーカーとして人気が高いミニバンのホンダ「ステップワゴン」は車中泊にも対応した広々とした車内空間が大きな魅力です。
積載能力の高さやフルフラットに出来ることなど車中泊には欠かせないポイントをおさえていて、純正アクセサリーでも車中泊に最適なアイテムを多く取り扱われています。
キャンプ場でも見かけることの多いステップワゴンに、実際に自作カーテンを取り付ける方法をご紹介します。
■自作カーテンに必要な材料と取り付け方
- カーテンフックを窓枠の本体とゴム部分の隙間にさし込む
- のれん棒をフックに取り付けて固定する
- クリップライナーをのれん棒に設置する
- カーテンをクリップに挟み装着する
カーテンフックはなるべく窓枠の端の方にさし込むようにするのがポイントです。のれん棒(突っ張り棒)を固定する時にだけ少し力が必要ですが、特別な道具など必要ないので手軽に設置が出来ますね。
カーテンを装着するのはもちろんですが、セリアなどにも売っている手ぬぐいをそのままカーテンの代用として使用するのもおすすめ。
遮光効果などは得られませんが、目隠しとしての機能は十分に果たしてくれるでしょう。
■ステップワゴンに自作カーテン取付の注意点

ミニバンに属するステップワゴンは後部座席の居住性も高いことが魅力ではありますが、それ故に窓が大きく造られていることが特徴のひとつ。
他の車種では足りていたカーテンのサイズでもステップワゴンに使いまわしたら「突っ張り棒の横幅や、カーテンの丈が足りなかった」なんて可能性も大いにあります。
ステップワゴンに限られたことではありませんが、異なる車種で自作カーテンを使いまわす際にはサイズなど注意しましょう。
車中泊のカーテンをDIYする際の3つの注意点
費用を抑えられるうえに自分好みを追求できる自作カーテンですが、DIYする際に気を付けて欲しい注意点もございます。
ポイントをおさえて楽しい車中泊を過ごしましょう。
■カーテンDIYの注意点①:カーテンの設置場所で選ぶ

車中泊の自作カーテンと一言でいっても、これまでご紹介してきたように種類は数多く、結局どれがいいのか悩んでしまいますよね。
対応車種やご自身の好みで選ぶことはもちろんですが、設置場所に応じてタイプを使い分けすることもおすすめです。
例えばフックの接地面が吸盤やマグネットになっていて、そのまま張り付ける「吸盤・マグネット式」は運転中は外す必要があるフロントガラスやリアガラスなどに適しています。
突っ張り棒などを用いてカーテンレールを自作する「レール式」「ピラー式」などは強度があるため、カーテンの開閉が多い後席のサイドガラスに適しているでしょう。
■カーテンDIYの注意点②:UVカット素材を選ぶ

目隠しが目的であればカーテンの生地を選ぶときに気を付けなければいけないことは特にありませんが、日焼け対策も合わせて考えているのであればUVカット効果のあるカーテンを選ぶことが鉄則です。
また車中泊を目的にしたカーテンには、夜間外の明かりで睡眠を妨げられないために遮光タイプのカーテンがおすすめですよ。
■カーテンDIYの注意点②:間切りなど隙間対策も必要
カーテンは隙間があると冷気や熱が入ってしまうことや、外からの視線も気になってしまい車内の快適性は低下してしまいます。
エアコンの効果を効率良くするためには、隙間対策として間切りを行うことがおすすめです。
ビニールタイプの仕切りを設置して気密性を上げることや、長めのカーテンを装着して隙間を埋めるようにするといいでしょう。
知っておきたい車中泊のカーテン使用ルール
車中泊を行う際には必ずつけて行きたいカーテンですが、設置場所などを誤ってしまうと道路交通法違反となってしまうこともあります。
自作したカーテンを設置する場合には、ルールをよく確認してから行うようにしましょう。
■車中泊カーテン使用のルール①:運転席と助手席はNG

道路交通法第55条2項には、視野を妨げてしまう状態で運転してはならないと定められていて、フロントガラスはもちろん運転席・助手席のサイドガラスにもカーテンを設置することが禁じられています。
違反してしまった場合には違反点数1点・反則金6000円(2022年10月1日現在)が科せられるので運転を行う際にはカーテンは取り外しておくことが基本です。
車を停車させている時には目隠しをしても何も問題はないので、あらかじめ前席まわりのカーテンは付け外しが簡単なタイプを選んでおくといいですね。
■車中泊カーテン使用のルール②:車検に通らない可能性も

カーテンの設置の仕方によっては車検が通らない可能性もあります。
車検を出す業者によって微妙な誤差はあるものの、基本的には窓にカーテンがついている状態では貼付け物とみなされ、車検が通らなくなってしまいます。
カーテンレールを設置して取り付けたカーテンは車検も通るかもしれませんが、窓ガラスに吸盤で設置するタイプのシェードタイプのカーテンなどはあらかじめ車検に出す前に外しておきましょう。
自作のカーテンで快適な車中泊を楽しもう!

特別な工具も不要で、材料も100均で揃えることが出来るので車中泊カーテンは誰でも簡単にDIY出来る車中泊のマストアイテムです。
自作することで自分好みのデザインで、UVカットや目隠しなど欲しい効果だけを得られるのがメリット。
これから車中泊を始めようとされている方もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

車中泊で試したいアイデアまとめ!快適に過ごすコツやお役立ちグッズ
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旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。