ツキヨタケに注意して!食中毒を引き起こす危険なキノコの特徴や見分け方を紹介!

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ツキヨタケについて解説します。数多い毒キノコの中で毒キノコ御三家の一つと言われるツキヨタケって一体どのような特徴があるのでしょうか。またツキヨタケを食べてしまったときの症状や見分け方についてまとめています。「ツキヨタケに注意して」キノコ狩りの参考にしてください。

ツキヨタケに注意して!食中毒を引き起こす危険なキノコの特徴や見分け方を紹介!

目次

  1. 暗闇で光る毒キノコ「ツキヨタケ」をリサーチ!
  2. ツキヨタケはどんなキノコ?
  3. ツキヨタケの特徴
  4. ツキヨタケの見分け方
  5. ツキヨタケのを食べた時に起こる症状
  6. ツキヨタケに似ているキノコ
  7. ヒラタケ(食用キノコ)
  8. ムキタケ(食用キノコ)
  9. シイタケ(食用キノコ)
  10. 食用キノコと似ているツキヨタケに注意!

暗闇で光る毒キノコ「ツキヨタケ」をリサーチ!

ツキヨタケ

ツキヨタケは、毒キノコ御三家の一つと言われるほど毒性の強いキノコです。ツキヨタケの名前の由来は、暗闇で青白く光るため、月がぼんやり輝いているように見えることからつけられたといわれています。

見た目はシイタケと似ているため、誤って採取して食中毒を起こす事故が絶えません。毒性あるツキヨタケとはいったいどのようなキノコなのでしょうか。ツキヨタケの特徴と似ているといわれるヒラタケ、ムキタケ、シイタケとの違いや見分け方を調査します。

ツキヨタケはどんなキノコ?

ツキヨタケの特徴

ツキヨタケは、日本や中東など広く分布しています。日本では、夏の終わりから秋にかけてブナの木に重なるように生えるのが特徴です。野山を散策するとかわいいキノコや珍しいキノコに遭遇します。

毒キノコ御三家は、カキシメジ、クサウラベニタケそしてツキヨタケです。中でもツキヨタケは、毒性が一番高いといわれているので注意が必要です。ツキヨタケは、一見シイタケの傘のように茶色で、つるつるしています。

大きさは、8cmから25cm
未熟な時期は黄褐色、成熟すると紫褐色または暗褐色

ひだ

淡色で付け根に黒い隆起がある。暗闇で光る

ひだが柄に垂れてついている。柄を縦にさくと黒いしみがある。

発生場所

ブナなどの倒木

時期

夏~秋

中毒症状

おう吐、下痢、腹痛

ツキヨタケの見分け方

シイタケなどに似ているツキヨタケの見分け方を紹介します。見た目では食用キノコかツキヨタケか判断できません。

シイタケのような見た目、群生の様子がひラタケにそっくりですですが、違いは、ツキヨタケの柄を縦さくと黒いしみがあることです。ツキヨタケは、暗闇でぼんやり光るといわれていますが、見分けがつかないこともあるので判断できません。

ツキヨタケのを食べた時に起こる症状

毎年ツキヨタケを誤って食べて、食中毒を起こす事例は少なくありません。キノコの専門知識を持った人でも、中毒症状を起こして救急搬送されることもあるそうです。

食中毒事例の一つ、群生している光景を見て、ツキヨタケをヒラタケと見誤り採取して鍋物やソテーして食べたところ数時間以内におう吐、腹痛を発症したケースがありました。

もしも重篤になった場合は、命の危険があるほど毒性の強いキノコです。ツキヨタケは、水溶性であるため煮物の汁を飲んだだけで食中毒になります。

ツキヨタケに似ているキノコ

ヒラタケ(食用キノコ)

15cmくらい、つるつる

ひだ

細かくきれいにそろっている

柄、茎

太くて短い、縦にさけない

発生場所

時期

春~秋

ヒラタケは、見た目にもきれいなクリーム系の色合いで、ふわっとキノコらしい香りが感じられます。ツキヨタケは、柄とひだの境目に黒く盛り上がった小さな隆起がありますが、ヒラタケにはありません。

またヒラタケとは発生する時期が違うので、目安にしてください。

ムキタケ(食用キノコ)

半月状で肉厚。表面には細かい毛が密集している

ひだ

透明感のある色合い

縦半分に切っても黒いしみはない

発生場所

ブナやミズナラの枯れ幹

時期

晩秋~初冬

ムキタケは、表皮が簡単にむけることでその名が付きました。傘を見た瞬間は、ツキヨタケと見間違えます。

ムキタケとツキヨタケを見分け方は、傘の表皮がむけるかむけないかです。またツキヨタケは柄の付け根に黒い隆起がありますが、ヒラタケにはありません。

シイタケ(食用キノコ)

4cm~20。茶褐色で丸い

ひだ

白くて細かに並んでいる

根元に綿毛状のツバがある

発生場所

シイやクヌギ

時期

春や秋

シイタケの柄(軸)は太くて短いですが、ツキヨタケの柄は、短く根元でほそくなっています。シイタケには黒くて丸い隆起はありません。野生のシイタケは、湿った環境で育ちます。

一方ツキヨタケの発生場所は、立ち枯れた木の幹です。見た目が似ていても発生場所や時期が異なります

食用キノコと似ているツキヨタケに注意!

たくさんのきのこ

ツキヨタケは、シイタケなど食用キノコに似ています。そのため見誤って採取する人が増えています。鍋料理やソテーして食べると、食後1時間ほどで下痢や腹痛の症状が現れる怖いキノコです。

ヒラタケ、ムキタケ、シイタケなどの食用キノコにはひだと柄の境目にある黒い隆起はありません。黒い隆起を見つけたら絶対採取しないようにしましょう。キノコ採取は慎重に行ってください。

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