カブトムシの飼育方法を紹介!
夏の昆虫を代表する、大人から子どもにまで幅広く人気のあるカブトムシ。 こどもの頃にはクヌギ林などカブトムシのいそうな場所に昆虫採集に出かけたりもしましたが、近年ではペットショップやホームセンターでも販売されているのを見かけますね。 カブトムシは夜行性で、日中は土の中に潜り休んでいます。そして夜になると、ゴソゴソと動き出して餌を食べる姿など活発な様子を観察することが出来ますよ。 カブトムシの飼育は費用も手間もそこまでかからないので、初心者の方にとってもハードルが低くおすすめです。
カブトムシの飼育に必要なアイテムと方法【幼虫】
- 飼育ケース
- カブトムシ用育成マット
■必要なアイテム
カブトムシが幼虫の間は、飼育ケースと育成マットと呼ばれるカブトムシ用の土があれば育てることが出来ます。 幼虫が小さい間や1匹だけを飼育する場合には、ケースではなくペットボトルやタッパーを使用している実例もあり、ケースの大きさは小さくても問題ありません。 育成マットの成分は腐葉土やクヌギなどの樹木が原料となっていて、カブトムシの幼虫はこのマットを食べて成長します。 飼育マットは原料も商品によって様々ですが、粒の細かいマットを選んであげるとサイズの小さい幼虫でも食べやすいのでおすすめですよ。
■飼育方法
カブトムシは幼虫の間は土の中で暮らしているため、飼育マットはケースの7.8分目の高さまで入れておきましょう。 マットが袋の中で発酵が進んでいるとガスが溜まっている場合があり、幼虫にも影響が出る恐れがある為ガス抜きを行います。 袋から出した時に新聞紙などに広げて数日間放置しておくと自然にガスが抜けていき、発酵臭がなくなります。土っぽい匂いになっていればガス抜きは完了です。 また加湿も重要で、霧吹きなどを使いマット全体を湿らせます。目安としてはグッと握ったときに塊になり、指で触るとホロホロと崩れていく位がベスト。 湿り気が足りなくても、加湿し過ぎてもカブトムシにとって生きにくい場所になってしまうため、ケージ内の水分量は気にしてあげるようにしましょう。
■管理方法
適度な湿度を保つよう、土の表面が乾いてきらた霧吹きで加湿を行いましょう。 またカブトムシの糞が目立ってきたら、マットの交換作業を行います。 この時、古いマットを3割~半分ほど残して新しいマットと混ぜて使ってあげるとカブトムシのストレスになりにくいですよ。 暖かくなってくると、幼虫は蛹になる準備を始めます。3~4月頃に1度マット交換をした後は、基本的に触らないようにしましょう。
カブトムシの飼育に必要なアイテムと方法【成虫】
■必要なアイテム
- 飼育ケース
- カブトムシ用育成マット
- 餌(昆虫ゼリー)
- 転倒防止の樹皮や枯葉
カブトムシが成虫の場合には、消臭効果のある土やダニの発生を抑える効果の土なども売られています。 幼虫を育てるには不向きですが、臭いやダニなど他の虫の発生にお悩みの方にはおすすめですよ。 カブトムシの餌として主流なのは昆虫ゼリーです。 嗜好性の高いフルーツ味や、カブトムシに必要な栄養素が高配合なゼリーなど種類も豊富です。 他にもバナナなど果物も好んで食しますが、マットが汚れやすく初心者の方は特にゼリーが最適。 またカブトムシは、転倒してしまうと起き上がるのに体力を消耗してしまいます。 なるべく起き上がりやすいように樹皮や枯葉などを入れておくといいでしょう。
■飼育方法
カブトムシに産卵をして欲しい場合には、土は深め(目安としては10cm以上)に入れておくことがポイントです。 カブトムシはとても食欲旺盛な昆虫で、食べ過ぎることはありません。昆虫ゼリーはケース内のカブトムシと同じ数以上入れておくようにしましょう。 またカブトムシは湿度の高い場所を好むため、霧吹きなどを使って土全体を湿らせます。 土を握ると固まり、指で押すと崩れる程度が適しています。
■管理方法
ケージの中の土は、餌の食べこぼしやカブトムシの排物により汚れやすいため、土が汚れてきたら入れ替えます。 ケージの大きさや入れているカブトムシの数にもよりますが、目安としては10日~2週間くらいが適切でしょう。 カブトムシゼリーは、残っているからと何日もおいておくと、カビが生えてしまったり土がついてしまって衛生面でもよくないため、毎日中身が残っていても取り換えるのが理想です。 土の表面が乾いてきたら、霧吹きなどで加湿します。カブトムシは土の上に出てきていると、モゾモゾと潜っていく姿を見ることが出来ますよ。
カブトムシを飼育するときの注意点
■注意点①温度管理に気を付けて
カブトムシは夏の生き物ですが、実は暑さには弱い昆虫です。 日中の日射しの強い時間帯には、土の中や木の陰など涼しい場所に隠れて日射しの熱から身を守っています。 特に初心者の方は、良かれと思い日光の当たる場所に置きがちですが、直射日光に当ててしまうと半日も持たずに死んでしまいます。 保管場所としては温度変化の激しくない風通しの良い玄関先やベランダが適しているでしょう。 室内であっても気温が30度を上回るとカブトムシに負担がかかってしまうため、温度管理には注意が必要です。
■ケース内が乾燥しないようにして
カブトムシは乾燥に弱い生き物です。飼育環境が乾燥していると、体内の水分量が不足し弱ってしまいます。 とは言え、加湿しすぎてマットがびちょびちょになってしまうような状況だとコバエやダニなどの虫もわきやすくカブトムシにとっても快適な場所とは言えません。 マットの表面が乾燥してきたと感じたら湿らす程度の加湿を行いましょう。 ケージの蓋の間に新聞紙を挟むと、乾燥防止の効果もありますよ。
■登り木は必ず入れよう
成虫を飼育している間には、登り木を入れておくようにしましょう。 カブトムシが木に登る姿が見られるだけでなく、転倒防止という大きな役割も持っています。 カブトムシは転倒してしまうと、中には起き上がれずにそのまま力尽きてしまうカブトムシがいるほど、起き上がるのに体力を消耗してしまいます。 登り木を入れておけば、もし転倒してしまった場合にも、足を引っかけて起き上がる手助けにもなりますよ。
■幼虫を触る場合は手袋必須
カブトムシの幼虫はとてもデリケートな生き物です。 素手で触ってしまうと手についていた雑菌などで幼虫が弱ってしまう可能性もあり、まだ小さなうちには死んでしまう恐れもあります。 スコップやスプーンなどを使用される方も多くいらっしゃいますが、力加減が分かりづらいため、初心者の方には軍手がおすすめです。 幼虫のお世話を行う際には、直接触らないように気をつけましょう。
カブトムシの飼育にあると便利なおすすめ商品
■コバエシート
サイズ | 52.5×35 |
数量 | 3枚 |
防臭効果もあっていい
評価:シートに防臭効果もあるとの事で、効き目があるのかカブトムシのマットに使用している腐葉土臭さが軽減されている気がします。マットを交換するタイミングで一緒にシートも取り換えています。
■朽ち木
サイズ | 13×10×26cm |
数量 | 1個 |
ネットでの評判を見て、初めて購入!
評価:Mサイズのケージにオスメス1組で飼育していたので、産まれてきた幼虫が食べれるようにとマットの中に埋めていましたが、土の中が狭くなったのかグイグイと押し上げられてしまいました。都度埋め込むのも大変なので登り木としてそのまま使用しています。
■昆虫ウォーター
サイズ | 70×50×137mm |
容量 | 250ml |
私には必需品
評価:霧吹きで上手く調整出来る方には必ずしも必要な物ではないかもしれませんが、栄養分も入っているし、ついつい多くやり過ぎて土をジュクジュクにしまう飼育初心者の私にはとても便利なアイテムです。
■エサ台
サイズ | 8×9×8cm |
数量 | 1個 |
重量 | 0.2㎏ |
成虫を飼育する時は必ず使用しています
評価:すぐにゼリーが汚れてしまわないのがいい。しかし、あまりにも小さいエサ台だと、カブトムシが台ごとひっくり返してしまうので、邪魔にならない程度の大きめのサイズがおすすめです。
■仕切り板
サイズ | 13.5×15.4 |
数量 | 1枚 |
複数のケースを置く場所がなく助かっています。
評価:産卵させたくてオスメスのペアで入れていましたが、一定期間を一緒に過ごさせた後は別々にした方が長生きすると聞いたので離すことに。他社メーカーの飼育ケースにはサイズが合わないので気を付けてください。
カブトムシを育ててみよう!
冬を越すクワガタムシとは異なり、毎年命のバトンを繋ぐカブトムシ。 飼育方法は簡単なので、初心者の方や未就学児の子供でも保護者の方と一緒にならお世話することが出来るでしょう。初めてのペットとして迎えるのもいいですね。 短く太く生きる生涯に命の尊さを感じながら、ぜひお子さんと一緒に童心に返ってカブトムシの飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。