アミガサタケについて徹底解説!
アミガサタケと呼ばれるきのこを知っていますか?フランスでは高級食材として知られているきのこですが、日本でも収穫することができます。自宅でも美味しく食べることが可能です。販売されている値段や栽培、おすすめレシピや食べ方を徹底解説していきましょう。
アミガサタケの特徴
■アミガサタケの種類
- アミガサタケ
- オオフカアミガサタケ
- フカアミガサタケ
- トガリフカアミガサタケ
- ヒロメノトガリアミガサタケ
- アシブトアミガサタケ
- オオアミガサタケ
- コトガリアミガサタケ
- アシボソアミガサタケ
- オトガリアミガサタケ
アミガサタケ
高さ7~15cmほどでカサに網目状の模様があることが特徴。淡い褐色、もしくは黄色い褐色で内部は突起のついた空洞状になっていて白色です。サクラ・モミ・トウヒの木の傍でよく見られます。
オオフカアミガサタケ
アミガサタケの中でもカサのサイズが小さく、カサの縁部分が柄から離れていることが特徴的。オトガリアミガサタケと形がよく似ています。
フカアミガサタケ
アミガサタケの中では珍しい種類で、他のアミガサタケよりも目にする機会は少ないでしょう。アミガサタケよりもカサの形が丸く、網目模様ではなく縦方向へのシワが目立つことが特徴です。
トガリフカアミガサタケ
食用のアミガサタケではあるものの、アミガサタケの中では最も味が良くないと言われる種類です。フカアミガサタケとよく似ており、アミガサタケよりもカサの網目が少し大きく、縦へのシワが大きい傾向があります。
ヒロメノトガリアミガサタケ
高さ6~23cmですが、カサを含めて30cmほどの大きさになることもあります。アミガサタケの中で唯一、ブナ林に生息する種類。春から初夏に標高1,000m前後のブナ林に生え、アミガサタケよりもカサの網目が大きいことが特徴的です。
アシブトアミガサタケ
高さ8~20cmとアミガサタケよりも少々大きく、サクラの木の下によく生えています。白色から淡い黄色であり、カサは弾力があるものの薄く、味や臭いはありません。
■オオアミガサタケ
森林に生えるアミガサタケで5~7月に成熟します。名前のとおり、アミガサタケの中では大型で、高さは24cm以上と言われています。
コトガリアミガサタケ
「トガリアミガサタケ」と名前のつくアミガサタケは、他の種類より色が濃く、カサの網目が縦方向に発達していることが特徴。名前のとおり、カサの先が尖っていて丸みがありません。
アシボソアミガサタケ
高さ3.5~10cmくらいのことが多く、他のアミガサタケに比べて柄が細く短いことが特徴。柄の色は薄く乳白色から淡い黄色です。カサの形は紡錘形で縦長の網目模様を持ちます。
オトガリアミガサタケ
高さは5~17cmと小型で、茶褐色・黒褐色と他のアミガサタケより色が濃くなります。生の状態でも干した魚介類のような強い香りを放ちますが、生食で中毒を起こすことは他の種類と同じです。
■アミガサタケが捕れる時期と生息地
■アミガサタケが生えている場所
■アミガサタケに類似しているきのこ
■アミガサタケの購入方法と値段
■アミガサタケの味
アミガサタケを採取するコツ
高級食材とされていて入手が難しいアミガサタケ。しかし、日本国内の森林で採取することもできます。それでは、アミガサタケを採取するためにはどのようにするべきか、コツを見ていきましょう。
■採取するなら3~5月
アミガサタケが採取できる時期は3~5月頃です。桜が咲き始める直前からゴールデンウィーク頃までが狙い目です。ただ、種類によって採取できる時期が違い、春先の最初のほうに見られるのはトガリアミガサタケです。そして、桜が散り終えた後から発生するのがアミガサタケ。3月中旬から5月のはじめであれば何らかのアミガサタケが見つかるでしょうが、採取したい種類が決まっている場合はシーズンにあわせて採取にでかけましょう。
■森林ではなく町中で探す
アミガサタケはきのこが多く生えている森林ではなく、町中で探したほうが見つかる確率が高いと言われています。近所の公園や緑地、道端など、思わぬところで発見できるかもしれません。発見した方からの情報によると、家の庭から自然に生えてきたという例も…。採取だけを目的にするのであれば、遠方の森林に出かけるよりも近所の公園を探したほうが見つかりやすいでしょう。
■サクラ・イチョウ・モミの木の下を探す
アミガサタケはサクラ・イチョウ・モミの木の下によく生えるので、まずは木を見つけることから始めてください。ただし、最初に解説したようにヒロメノトガリアミガサタケだけはブナ林に自生します。サクラ・イチョウ・モミの中でも最も発生率が高いのがサクラの木の下なので、探すときはまずサクラの木を目印にするのが効率的です。
アミガサタケの注意点
意外と身近に生えているアミガサタケですが、取り扱う際には注意するべきポイントがあります。
■カサの中に虫が紛れていないか確認すること
アミガサタケを採取できたら、カサの中に虫が紛れていないか確認しましょう。特徴的なカサの網目模様は深く、中は空洞になっているので虫が入り込んでしまっている可能性があります。気づかず一緒に調理してしまわないよう、採取した際には必ずカサの網目をよくチェックしてから調理してください。
■アミガサタケを食べるときはお酒を飲まないこと
アミガサタケを食べながらお酒を飲むのはおすすめできません。アミガサタケとアルコールは相性が悪いと言われており、場合によってはめまいや吐き気などの症状が現れることがあるそうです。体調不良は毒素の影響ではなく、人によっては症状が現れないケースも多々ありますが、相性が良くないと言われている以上はアルコールと一緒に摂取することはおすすめしません。
アミガサタケを美味しく食べる調理法とレシピ
■下処理方法・毒抜き方法
■アミガサタケの乾燥方法
■アミガサタケのおすすめレシピ①クリームパスタ
■アミガサタケのおすすめレシピ②シチュー
■アミガサタケのおすすめレシピ③たらとアミガサタケのクリーム煮
やはりクリーム系と相性の良いアミガサタケ。パスタやシチューだけではなく、魚介類のクリーム煮との相性も抜群です。アミガサタケは北海道に多く自生しているので、たらと組み合わせれば北海道の海の幸・森の幸が揃うレシピに。淡白な味のたらはアミガサタケの味わいを邪魔しないので、きのこの風味を存分に楽しめる主菜になります。
■アミガサタケのおすすめレシピ④きのこ丼
アミガサタケの栽培・販売
アミガサタケはクリーム系のレシピだけではなく、丼にしてもおいしくいただけます。干したアミガサタケを水で戻して、戻し汁を白だしと鶏ももひき肉と混ぜ合わた後に、みじん切りにしたにんにくとアミガサタケを加えて加熱します。水気がなくなるまで加熱すると、何にでもあうおいしいおかずに早変わり。きのこは干すと風味が増す上に長期保存ができるようになるので、アミガサタケを採取したらぜひ干してみてください。ごはんと炒り卵、アミガサタケだけのシンプルなレシピですが、白だしときのこの風味、そしてにんにくの味でごはんが何杯でも食べられるおいしさです。
ここからは、栽培や販売は可能なのかについて掘り下げていきます。美味しいきのこを自分で栽培してみたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
■アミガサタケの栽培方法
■アミガサタケは販売しても良い?
アミガサタケQ&A
- 毒抜きの方法は?
毒抜きはたっぷりの水を使って茹でます。約10分ほど茹でると触った時の感触が変わるだけでなく、99%の毒を排除することが可能です。不安な場合は販売されているものを購入するのもおすすめです。
- 毒抜きの際の注意点は?
毒抜きの際は、必ず換気を行うようにしてください。水蒸気に含まれた土器が人体に影響を与える可能性があります。コンロやIHの上にある換気扇をオンにするだけでなく、近くにある窓を開けるなどの換気も行ってください。
- 販売市場の値段は?
販売されているものを購入する場合、値段は主に2000円前後となります。ただ、2000円前後だと20gしか入っていません。大容量の100gの場合は1万円を超えたり、種類によっては値段が前後することもあるので注意してください。
- おすすめレシピは?
香リ高いきのこなので、おすすめなのはクリーム系のレシピです。特に、シチューやクリームパスタはきのこの香りや味を楽しむことができるでしょう。ぜひ普段のレシピに取り入れてみてください。
旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。