ヤマドリタケモドキの特徴やおすすめレシピを紹介!
ヤマドリタケモドキは、夏から秋にかけてブナなどの雑木林の地面に発生します。ヤマドリタケモドキという名前は、あまり聞きなれないので食べられるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
実は食べ応えがある、おいしいキノコです。ヤマドリタケモドキの特徴や他のキノコとの見分け方をまとめました。さらにおいしい食べ方レシピも紹介します。
ヤマドリタケモドキの特徴と見分け方
■特徴①菌根菌の仲間
私たちが、知っているキノコのほとんどは、菌根菌と腐生菌の仲間です。菌根菌とは、樹木と共存する菌類のことで、樹木の根の先端部分を覆っています。樹木が吸収できない栄養分や水分を菌糸が助けているのです。
その見返りに、樹木は光合成で作った炭水化物などの栄養分を、キノコに提供してきました。ヤマドリタケモドキなどのキノコは、ブナやコナラの木の脇に群生します。
■特徴②柄全体に編み目模様がある
ヤマドリタケモドキは、夏から秋にマツや広葉樹の雑木林の根元に発生します。傘の大きさは、8~10㎝ほどで、黄褐色やオリーブ色です。ビロードのような見た目で、饅頭のような丸みを帯びています。傘に細かいひび割れが生じている物もあります。
ヤマドリタケ、ウツロイイグチやドクヤマドリは、一見ヤマドリタケモドキと間違えやすいので注意が必要です。ヤマドリタケモドキの一番の特徴は、柄全体に編み目模様がくっきりしているのでよく観察しましょう。
■特徴③外見が似ているキノコがある
ヤマドリタケモドキは、食感や旨味がまるでポルチーニのようです。周囲には、見た目が似ていても猛毒のキノコや、苦い味のキノコも群生しています。ドクヤマドリやウツロイイグチなどとの見分け方は柄の長さと編み目模様です。
ヤマドリタケモドキの特徴は、6㎝近くある柄の全体が編み目模様になっています。ドクヤマドリには編み目模様がありません。ヤマドリタケモドキに似ているウツロイイグチの柄は編み目が半分ほどです。
ヤマドリタケモドキのおすすめレシピ
夏から秋にかけて野山を歩くと、ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリに出会う可能性が高いです。市場に出回らない希少なキノコなので見つけられたらラッキーです。
ヤマドリタケモドキを採取したら、土や虫を取り除き炒め物やパスタにおすすめです。もし沢山採取できたら、下処理後スライスして冷凍保存しましょう。
■ヤマドリタケモドキとハムと玉葱のソテー
山で採取したヤマドリタケモドキは、傘裏のひだに虫がはいっていることがあるのでしっかり下処理をしましょう。ヤマドリタケモドキは、油との相性がぴったりです。また低温で加熱することでおいしい仕上がりになります。
強火で炒めてしまうと、せっかくの旨味成分を損なってしまうので、60度くらいの弱火でじっくりと炒めることがポイントです。
■ヤマドリタケモドキの和風パスタ
ヤマドリタケモドキは、市販されることはあまりありません。山で採取した場合は、しっかり確認して下処理をしましょう。ヤマドリタケモドキは、生クリームなどを加えて調理すると、より旨味が増します。
紹介したレシピでは、ベーコン、パプリカ、玉ねぎ、ヤマドリタケモドキが具材に使われていますが、お好みで具材を変えてみてもいいでしょう。
■ブナハリタケなど天然多種キノコの混ぜご飯
ヤマドリタケモドキを他の天然キノコと一緒に調理してご飯に混ぜ込むレシピです。ちくわなどの練り物を加えるといっそうおいしい味に仕上がります。
■鶏肉のきのこホワイトソースかけ
鶏肉とキノコが主役の料理です。時間があるときに下味を付けておけば、後は簡単な調理工程で簡単に作ることができます。
市場にあまりで回らないキノコです。もし採取した時は、しっかり下処理を行いましょう。ホワイトソースやバターを使うとキノコ本来の旨味を味わえます。
ヤマドリタケモドキの特徴やレシピを知っておこう!
キノコには腐生菌と菌根菌の2種類があり、ヤマドリタケモドキは、菌根菌の仲間です。特徴としては、柄の全体に編み目模様があります。山中を散策するとドクヤマドリなどの毒キノコに遭遇することもあります。
誤って取ってしまわないよう、見た目が似たキノコの見分け方を覚えておくことが大事です。ヤマドリタケモドキは、市販されているキノコにないおいしさを味わうことができるので、手に入ったら紹介したレシピを試してみてください。
旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。