豪快なキャンプ飯!いくらの醤油漬けを安全に食べる方法は?
いくら醤油漬けはキャンプ飯としては、一風変わった料理です。いくらの醤油漬けを自然の中で味わってみたいですが、保存方法に不安を覚える方もいるでしょう。アニサキスなどの寄生虫の心配も絶えません。
この記事では、いくらの醤油漬けを安心して味わえる方法を考察します。作り方の注意点も、深く掘り下げました。
いくらの醤油漬けをキャンプ飯のメニューに取り入れたいと考えている人は、ぜひ、チェックしてみてください。
筋子を使った「いくらの醤油漬け」の作り方
- 筋子 300〜500g
- A醤油 50ml
- A酒 20ml
- Aみりん 10ml
- A水 20ml
- B塩 大さじ2
- B湯 2L
【手順】
- Aを合わせて加熱し冷ます
- Bを合わせる
- Bに筋子を入れて膜を剥がす
- 上澄み液がきれいになるまで洗っては捨てる
- 4の筋子を一度ザルにあげたらAに漬ける
いくらの醤油漬けを作るには、工程が大変だと想像するかもしれませんが、意外に簡単です。湯を鍋で沸かしたら、塩を入れます。湯の温度は40℃前後が理想です。
ボウルに筋子を入れ、ゆっくりと膜を剥がします。膜を剥がすとお湯が汚れてくるので、捨てて新しいお湯を入れましょう。
この作業をきれいになるまで繰り返したら、筋子をザルにあげます。水分をしっかりと切り、あらかじめ合わせていた調味料に最低でも3時間、できれば24時間漬け込んでください。
アニキサスは大丈夫?いくらの醤油漬けを作るときの注意点
いくらの醤油漬けを作る際は、アニサキスに注意しなければなりません。アニサキス症に感染すると、腹痛や嘔吐、発熱などの症状が表れ、重症になる可能性もあります。こちらでは、アニサキスを避ける方法を詳しく解説します。
■新鮮な筋子の選び方
筋子は、新鮮なものを選んでください。新鮮なものは味が良いのはもちろん、安心して味わうことができます。スーパーなどでの選び方のポイントは、見た目が鮮やかなオレンジ色をしているものが良いでしょう。
全体的に黒ずんでいる筋子は、陳列されてから時間が経っている恐れがあります。また、血管が見えるものも鮮度が失われている可能性が高いので、注意してください。さらに、膜がくたびれた筋子よりも、膜が張っている筋子がおすすめです。
■鮮度が大事!買った日に作ること
筋子を作るには、鮮度を意識して作りましょう。鮮度が落ちると、食感も悪くなり、味も落ちてしまいます。りおいしい筋子を味わうためにも、いくらの醤油漬けはすじこを購入した当日に作るようにしましょう。完成したら、常温で置いておかず、すぐに冷蔵庫で保存します。
冷蔵なら1週間前後はもつといわれています。ただし、あくまでも目安なので様子を見るようにしてください。
■作ったあとは冷凍保存する
アニサキスは、冷凍することで死滅します。マイナス20℃以下の状況で24時間冷凍すると生存できません。そのため、スーパーなどで売られているもともと冷凍されている筋子は、いくらの醤油漬けにしても安心して食べられます。
自宅で冷凍する場合は、アニサキス対策としては48時間以上冷凍するようにしてください。家庭用の冷凍庫はマイナス18℃程度のことが多いので、長めに冷凍しましょう。
死滅したアニサキスを摂取しても症状は出ないので、冷凍後にわざわざアニサキスを取り除く必要はありません。
■70度程度のお湯に浸す
筋子をおいしく味わうためにも、アニサキスの処理を怠らないようにすることが必要です。アニサキスは熱に弱いため加熱をすることで、安全に筋子を食べることができます。塩漬けや、酢漬けなどでは処理はできないので気をつけてください。
アニサキスは、70度前後のお湯に浸すと生存できません。お湯で加熱処理する場合は3%程度の塩分を入れて、1分ほど筋子をお湯に浸しましょう。
■冷凍の筋子ならアニキサスの心配なし
先述した通り、冷凍の筋子は安心して味わうことができます。そのため、スーパーなどで冷凍されている筋子を購入すれば、アニサキス処理のために、わざわざ自宅で冷凍する手間が省けます。調理をする際も、解凍をするだけで煩わしくありません。
必ずしも生の筋子ではならない理由がないのであれば、あらかじめ冷凍されている筋子を購入するのがおすすめです。
キャンプ飯におすすめ「いくらの醬油漬け」アレンジレシピ
いくらの醤油漬けは、そのままでもおいしいですが、アレンジすることでさらにバリエーション豊かに楽しめます。こちらでは、いくらの醤油漬けを使ったアレンジレシピを3選紹介します。ぜひ、キャンプ飯の献立に取り入れてみてください。
■レシピ①:いくらの醤油漬けパスタ
【材料】
- パスタ 適量
- 青物(お好みのもの) 適量
- A生筋子 適量
- A醤油 大さじ1強
- A酒 大さじ1
- B麺つゆ 大さじ1
- Bバター 大さじ1
【手順】
- いくらの醤油漬けを作る
- パスタを茹でる
- 茹で上げ1分前に青物を2の鍋に入れる
- 3を湯切りし熱いうちにBを和える
筋子の膜を剥がし、きれいに洗ったら合わせ調味料に漬け込みます。ザルを使用すると、膜や筋が剥がしやすく効率良く作業が可能です。
パスタの味付けは麺つゆとバターですが、バターは熱いうちに溶かしながら混ぜてください。青物を加えると口当たりが良く、食感を楽しめます。
■レシピ②:和風サーモンソテー
【材料】
- 刺身用サーモン(柵) 250g~
- Aにんにく醤油 適量
- A酒 大さじ1~2
- いくらの醤油漬け 適量
- B醤油
- B酒
- Bみりん
- 大根おろし 適量
- 万能ねぎ 適量
- バター 5g
- サラダ油 大さじ1
【手順】
- サーモンをAに20分ほど漬け込む
- Bの割り合いは2:1:1で酒とみりんは煮切り合わせたら、冷蔵庫で冷やしておく
- 油を敷いたフライパンで1を軽く炙りバターで風味をつける
- 3を皿に盛ったら大根おろしと万能ねぎを乗せる
刺身用のサーモンで作れるので、手軽に作れる一品です。サーモンはサッと炙ることで、香ばしい風味を生み出せます。また、いくらに使用する酒とみりんは、煮切ることで角が取れまろやかな味わいになります。
■レシピ③:かわり冷奴いくらおろし
【材料】
- いくら 大さじ2
- 豆腐 1/2丁
- 大根おろし 大さじ1
- カイワレ大根 適量
- 麺つゆor醤油 大さじ1
【手順】
- 豆腐を皿に乗せる
- 大根おろしを乗せてからいくらを乗せる
- いくらの上から麺つゆをかけたらカイワレ大根を乗せる
お酒にもピッタリの、豆腐にいくらを合わせたレシピです。温かくして食べたい場合は、豆腐はレンジで加熱してください。
大根おろしは、なるべく水気を切って豆腐に乗せましょう。水気を切らないと、味がぼやけるためです。お好みで麺つゆか、醤油をかけて食べてください。
アニキサス予防しておいしいいくらの醤油漬けを作ろう!
キャンプで手作りのいくらの醤油漬けは、手間もかかり難易度も高いと考えがちです。しかし、下処理をしっかりと行い、注意するポイントをおさえればキャンプでもいくらの醤油漬けを楽しめます。
鮮度が良く、下ごしらえを丁寧に済ませたいくらは格別でしょう。いくらの醤油漬けの作り方を覚えて、キャンプでおいしさを堪能してみてください。
映画好きでお酒好きの、物書きです。