ミカワクロアミアシイグチは恐ろしい毒キノコ!毒性や中毒症状は?

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ミカワクロアミアシイグチという恐ろしい毒キノコについて解説します。ミカワクロアミアシイグチの特徴をわかりやすく説明。毒性や毒の成分をはじめ、ミカワクロアミアシイグチを食べたらどうなるか、ミカワクロアミアシイグチを見つけた時の対処方法の参考にしてください。

ミカワクロアミアシイグチは恐ろしい毒キノコ!毒性や中毒症状は?

目次

  1. ミカワクロアミアシイグチの危険性を解説!
  2. ミカワクロアミアシイグチの特徴
  3. 特徴①本州の一部地域のみで発見
  4. 特徴②毒々しい見た目
  5. 特徴③昔は安全と考えられていた
  6. 特徴④死者や中毒者は出ていない
  7. ミカワクロアミアシイグチの毒性や中毒症状
  8. ミカワクロアミアシイグチの毒成分
  9. ミカワクロアミアシイグチの毒性・中毒症状
  10. ミカワクロアミアシイグチはとても危険な毒キノコ!

ミカワクロアミアシイグチの危険性を解説!

ミカワクロアミアシイグチは山に生息するキノコ類です。 そのため、キャンプの食材として現地で調達したキノコを食用にできるか、素人では判断が非常に難しいのです。ミカワクロアミアシイグチは、マウスの実験で猛毒成分を持つキノコということがわかっています。 
この記事では、ミカワクロアミアシイグチの特徴や見分け方を詳しく解説。どんな毒性があり、中毒症状はどういったものかをまとめています。

ミカワクロアミアシイグチの特徴

特徴①本州の一部地域のみで発見

かごに詰まったきのこ
ミカワクロアミアシイグチの「ミカワ」の名は、愛知県の三河地方で初めて発見されたことに由来します。2012年に本州の一部地域からしか発症していない珍種です。
 このキノコの発見者は、アマチュアのキノコ研究者でした。発見者によると、キノコから、強い異臭がしたということです。そのため、名古屋大学に持ち込んだところ、成分分析によって強い毒性が発見されることとなりました。 
マウスの実験を実施し、中毒者が出る前に毒の成分を発見することができました。

特徴②毒々しい見た目

ミカワクロアミアシイグチの傘の表面は、黒紫褐色のフエルト状です。乾燥すると細かくひび割れしてきます。まだ成長していない頃はこのひび割れがありませんので、見分けがつきにくいのです。
傘が黒いイグチ類の仲間は何種類かあるので、次に観察するのは傘の裏側になります。傘の後ろを指で擦ると、即赤くなりその後黒くなります。
表面には傘と同色の網目があり、これがミカワクロアミアシイグチの最大の特徴といえるでしょう。
縦に切断してみると、切ってすぐは断面は真っ白。その後赤から変わっていきます。この特徴がミカワクロアミアシイグチの重要な判別のカギになります。

特徴③昔は安全と考えられていた

キノコ狩り
全体が黒っぽいイグチ類のキノコでは、食用にされるものもあります。ミカワクロアミアシイグチは、ほんの数十年前は毒キノコとは思われていませんでした。その後、ミカワクロアミアシイグチの成分に毒成分があることがわかりました。
  全体が黒っぽいイグチ類には、食用にされることもあるウラグロニガイグチなどもあります。発見されたのが2012年と比較的最近なので、昔の知識を持ったままのキノコ狩り名人は、ミカワクロアミアシイグチに強い毒性があることを知らない人もいます。

特徴④死者や中毒者は出ていない

ミカワクロアシアミイグチは、新種記載される前に、猛毒キノコとわかりました。アマチュアキノコ研究者が、名古屋大学に持ち込んだことがきっかけで猛毒成分が発見されたのです。
成分分析で新規の毒成分が検出され、マウスを使った実験でその猛毒成分の確認がされました。死者や中毒者が一人も出ないうちに、毒キノコとわかった稀有な例の一つとなっています。

ミカワクロアミアシイグチの毒性や中毒症状

ミカワクロアミアシイグチの毒成分

ミカワクロアミアシイグチはイグチ科の中でも、数少ない猛毒菌の一つです。毒成分は2002年に初めて単利に成功した、新規物質のポレインとイミン化合物です。
動物実験においては、非常に強い毒性を示しますが、これらの物質はいまだにまだ解明されていない部分が多いです。

ミカワクロアミアシイグチの毒性・中毒症状

ツバのついたきのこ
ミカワクロアミアシイグチの毒成分を摂取した場合の症状を紹介します。実際に口に入れた人の記録がありますが、口に入れたとたん舌が痺れて吐き出したとあります。
実験ではマウスに対して、神経性の急性毒性を示し致死作用があります。マウスに毒素の量を調整して投与しても、確実にマウスが死んでしまうくらい猛毒です。
その為、マウスに対しての致死量はわからないのですが、人に対しても同じ作用があるのは間違いありません。
まだまだ解明できていない部分が多いので、今後の研究で明らかになる部分が多いのですしょう。

ミカワクロアミアシイグチはとても危険な毒キノコ!

赤いカサのきのこ
これまで食用として認識されていたキノコでも、毒性が発見されることもあります。ミカワクロアミアシイグチは、今は一部地域でしか発見されていません。しかし、似たような環境ができると別の地域でも生息可能です。
まだまだ解明されていない部分が多く、人に対しての作用も明らかではありません。ミカワクロアミアシイグチの特性をよく理解して、誤食しないよう気をつけてくださいね。
ttyhkoo1063

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