着火に差をつけよう!焚き火マニアによるフェザースティックの作り方体験レポート
フェザースティックの作り方を実体験レポートします。焚き火の際に用いるフェザースティックは、着火を良くする効果があり、火起こしには欠かせないアイテムです。今回は、初心者の方でもできるフェザースティックの作り方の手順を紹介するので、参考にしてみてください。

目次
もう着火剤は要らない!フェザースティックの作り方を伝授

キャンプの醍醐味の1つとして、焚き火が挙げられると思います。当然、火を付けるのですが、なかなか火が付かずに、着火で苦労することも少なくありません。
ですが、フェザースティックがあれば、その悩みはかなり解消されるはず。というのも、フェザースティックには、着火を良くする効果があり、火起こしには必須ともいえるアイテムだからです。もちろん市販の着火剤を利用してもいいのですが、薪や割り箸など、何かしらの木材があれば、着火剤を買い忘れた際にもその場で作成できます。
そこで今回は、着火に困らないよう、初心者でも作成できるフェザースティックの作り方をお伝えしていきます。
フェザースティックとはいったい何?

そもそもフェザースティックとはどのようなものなのかをお伝えします。細かい木を薄く削っていき、全体的に羽のような形にしたもので、つまりは着火剤の1つです。薄く削っていくことで羽状にするのですが、これにより全体の面積が広がり、空気に触れる部分が増えることで、より着火しやすくなります。
- メリット①着火しやすい
- メリット②手軽に作成できる
- メリット③時間を忘れて楽しめる
焚き火マニア「ジーハー」とは?

筆者はキャンプ歴およそ2年の30代男性です。基本、ソロキャンプをメインとしており、特に焚き火を楽しんでいます。
その焚き火も、最初はロクに火も起こせず、着火にかなり苦労しました。いきなり薪に火を付けるも当然付かなかったり、麻紐には着火しても、他の木々に火が燃え移らず、すぐ消えてしまったりといった状態でした。
フェザースティックを作ろうと思ったのも、この経験があったからこそ。今ではフェザースティックを作ることも楽しみの1つです。薪や焚き付け材の木、割り箸などがあれば、その場でも作れるので、ブッシュクラフトとしても楽しめます。
今回のキャンプ場!

今回、筆者が選んだキャンプ場は、伊豆の中央に位置する、自然豊かなキャンプ場「RECAMP中伊豆」です。プライベート感のある区画サイトで、ゆったりフェザースティック作りも楽しめる環境です。
今回も、焚き火で使うフェザースティックを作るため、キャンプ場に向かう途中で薪や焚き付け材(細かく小さい木の束)を購入。筆者は薪を割って作る時も、焚き付け材を使って作る時もあるので、どちらも購入しましたが、今回はそのまま使える焚き付け材の木を使いました。
また、フェザースティック作りには、ナイフが欠かせないため、持っていない場合は、事前に購入するか、キャンプ場に向かう途中で買っていくといいでしょう。
フェザースティック作りに用意するアイテム

ここでは、フェザースティック作りに必要なアイテムを紹介します。必要な物はかなり少なく、極論すれば細かい木とナイフです。この2つがあれば、フェザースティック自体は作ることができます。
とはいえ、どのような木が適しているのかはあり、結論、針葉樹の木が向いています。ですので、針葉樹の薪や何十本かの小さな木が束になっている焚き付け材、割り箸などを用意するのがいいでしょう。
ナイフに関しては何でもいいのですが、特にフェザースティック作りに向いているのは、フォールディングタイプのナイフです。これは折り畳み式のナイフで、ブレードの厚さが薄く、軽量であるため、木を削るのに向いています。携帯性にも優れているので、おすすめですよ。それに付随して、ナイフから手をガードするためのゴム手袋も用意しておきましょう。
このように、針葉樹の木と軽量のナイフがあれば、フェザースティック作りのアイテムとしては、ひとまずOKです。
- 薪(針葉樹)、焚き付け材、割り箸など
- ナイフ(できればフォールディングタイプ)
- ゴム手袋など
初心者必見!フェザースティックの作り方手順
ここからは、薪や焚き付け材などを用いた、フェザースティックの作り方の手順を紹介します。実際やってみると、最初は難しいかもしれませんが、初心者の人でもコツを掴めば簡単に作成できますので、チャレンジしてみましょう。
フェザースティック作成手順は、この2ステップ

フェザースティックの作成には、基本的に次の2つのステップを踏めばOKです。それは、①細かい木を用意すること(針葉樹の薪を割る、焚き付け材や割り箸を用意するなど)②ナイフを滑らせるようにして削っていくことの2つになります。
基本的にはこの2つのステップを踏んでいくのですが、注意点として、薪を用意する場合は、針葉樹にしてください。針葉樹は燃え尽きが良い種類の薪なので、焚き付けを良くする役割であるフェザースティック作成の際にも、針葉樹が向いています。
ただ、薪だと割る手間もあるので、それが面倒な場合は、焚き付け材の木や割り箸を使っても作成可能です。
- ステップ1:細かい木を用意する(針葉樹の薪を割ったもの、焚き付け材や割り箸)
- ステップ2:ナイフを滑らせるように削っていく
細かい木を用意する(針葉樹の薪を割ったもの、焚き付け材や割り箸)

フェザースティックの作り方の第1段階目は、細かい木を用意することです。フェザースティックはあくまで最初の焚き付けに使うものなので、なるべく小さなものを何本か作って焚き火台に投入するのがおすすめ。
針葉樹の薪を割って、細かい木を作っても構いませんし、それが手間なら、焚き付け材の木や割り箸をそのまま使っても大丈夫です。
個人的には、焚き付け材の木を使うのが一番いいと感じました。予めちょうどいい大きさや細さのものが何本か束になっているので、フェザースティック作りには最適です。
ナイフを滑らせるように削っていく

フェザースティック作りのための木を用意したら、いよいよナイフで削っていく作業に入ります。着火を良くするためのフェザー部分を作るのですが、最初はかなり難しく感じるかもしれませんが、コツとしては、ナイフを滑らせるようにして削ることです。
まず、ナイフを利き手に持ち、逆の手で木を持ちます。そして、ナイフの持ち手を握るようにして持ち、刃を木の角の部分に当てます。
次に、木を持っているほうの手の親指を、ナイフの上の部分(刃とは逆の部分)に当て、軽く押しながら、滑らせるように削っていきます。木を少しずつ回転させながら、一点に向かって削りを入れていくイメージです。力もほとんど入れる必要はありません。
削る作業は、最初はかなり難しく、つい力が入ってしまったり、思うようにナイフが進まなかったりしますが、慣れればむしろ楽しくもなってきます。
フェザースティックによる着火の具合は?

フェザースティック作りを終えたら、もちろんその後は着火剤として、焚き火台に添えていきましょう。麻紐やティッシュに絡ませる形で置くのがおすすめです。
フェザースティックに火が燃え移ると、フェザー部分からどんどん火が広がるように、他の木などに着火していきます。フェザーがあることで、全体の面積が広がり、空気に触れる分部が増えることで、着火を促進する働きがあるためです。
やはり、フェザースティックがあるとないのとでは、焚き付けにも差が出てくるので、最初の火起こしには欠かせないアイテムです。
まとめ

フェザースティックは着火剤の1つで、焚き付けを良くする効果があります。作り方も比較的簡単で、最低限、針葉樹の細かい木とナイフがあれば作成可能です。①着火しやすくなること②手軽にその場で作成できること③時間を忘れて没頭できることがメリットです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、とにかくナイフを滑らせるようにして、力をあまり入れずに、角から削っていくことがポイントになります。
この点を特に意識して、フェザースティックの作成を楽しんでもらえれば幸いです。

この記事のライター
ジーハー
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