秋冬キャンプに必須の一酸化炭素チェッカー!最適な置き場所を紹介
秋冬キャンプに役立つ一酸化炭素チェッカーの置き場所について調べました。一酸化炭素チェッカーの最適な置き場所や中毒になる目安についても解説しています。また一酸化炭素中毒の注意点や防止策についても紹介しています。秋冬キャンプを安心して楽しみたい方は必ずチェックしてくださいね。

目次
寒い時期のキャンプは一酸化炭素チェッカーがあると安心!
寒い時期のキャンプでは一酸化炭素中毒の危険度が高まります。寒いと一酸化炭素を発生させる行動が多くなりますよね。 例えば「火を使う」「暖房器具を使う」「発電機を使う」「車のエンジンをかけ続ける」などです。
一方で寒いので換気はおろそかになりがちです。寒い空気が中に入らないように、テントやタープを閉じて密閉してしまう人も少なくありません。寒いからとタープの中で炭火を楽しんで一酸化炭素中毒で運ばれてしまう人がいるんです。
火が弱いからと言って油断してはいけません。 一酸化炭素は無色透明でニオイもない気体なので気がつかないため大変危険です。
一酸化炭素チェッカーを設置しておけば監査役になってくれるので、安心して秋冬のキャンプができますよ。
一酸化炭素チェッカーの置き場所は高いところ推奨
一酸化炭素チェッカーは目線の高さに設置すると良いでしょう。
厚生労働省あんぜんサイト:一酸化炭素中毒(CO中毒)にもあるように、空気の重さを1としたとき一酸化炭素の重さは0.967です。 空気と比べてほんの少し軽い程度の気体なの一定の位置に溜まっているとは限りません。
テントの最上部に設置してしまうと対流などの影響で漂っている一酸化炭素を検知できないことも考えられます。 一酸化炭素チェッカーはキャンプ中の過ごし方を考慮して目線の少し上への設置を心がけましょう。 厚生労働省のガイドラインや学会基準(許容濃度)で は空気中の一酸化炭素濃度を「50ppm」以下に保つこと を求めています。
一酸化炭素チェッカーを選ぶ時には「50ppm」を目安に反応する機種がおすすめです。
秋冬キャンプは要注意!一酸化炭素中毒の目安を紹介

- 200ppm:約2~3時間で前頭部に軽度な頭痛
- 400ppm:約1~2時間で前頭痛や吐き気、約2.5~3.5時間で後頭痛
- 800ppm:約45分間で頭痛、めまい、けいれん、約2時間で失神
- 1600ppm:約20分間で頭痛・めまい、約2時間で死亡
- 3200ppm:5~10分間で頭痛やめまい、約30分間で死亡
一酸化炭素中毒の目安を上記にまとめました。
最初に、一酸化炭素中毒について簡単に説明します。呼吸によって取り込まれた酸素は、血液中のヘモグロビンと結びついて全身に運ばれます。しかし、一酸化炭素の多い環境化では、酸素よりも一酸化炭素の方がヘモグロビンと200倍以上も結び付きやすい性質があるので、体内には酸素ではなく一酸化炭素が取り込まれてしまいます。
一酸化炭素が体に取り込まれると、先回りしてヘモグロビンと結びついてしまい。結果的に酸素を運ぶ力が下がり酸素不足になってしまうのです。これが一酸化炭素中毒のメカニズムです。
一酸化炭素の濃度が上がるにつれて短時間で症状が現れることがわかります。200ppmくらいなら軽い頭痛くらいでおさまりますが、800ppmを越えてくると比較的短時間で気を失ったり、最悪の場合死亡に至ってしまうのです。
秋から冬のキャンプでは気温が下がり換気が不足しやすくなりますよね。子供やペットとアウトドアを楽しむ方も多いですが、大人に比べて一酸化炭素中毒の症状が過敏に現れる傾向にあるので、より一層注意を払いましょう。
キャンプで一酸化炭素中毒ならないために注意すべき3つのコト
秋冬キャンプは事故などなく、安全に楽しみたいものです。 秋冬キャンプで危険が多い、一酸化炭素中毒にならないために注意すべき事をまとめました。
・密室での火気の使用は避ける
・こまめに換気する
・一酸化炭素チェッカーで数値確認する
どれも難しいことはなく、すぐに実践できるものばかりです。 以下で、細かな注意点を説明していきますので確認して実践してくださいね。
密閉空間で火気の使用は避ける

テントやバンガロー内の密閉空間での火気の利用は避けましょう。一酸化炭素は密閉空間で火が燃えるとき酸素を使いすぎて不完全燃焼が起こると発生します。
アウトドアブームによりテント内での薪ストーブに憧れますがテント内でのストーブの使用はメーカーで禁止されています。 調理・暖をとるいずれの目的でも七輪やコンロのテント内での使用は火災の面から見ても危険です。
一酸化炭素の発生源となる火気の使用を減らすことが一酸化炭素中毒の一番の対策になります。
こまめに換気をする
一酸化炭素中毒を防ぐには定期的な換気が大切です。分かってはいても想定以上に気温が下がることがあります。 そのため、換気の意識に加えてキャンプ用品選びでの工夫も有効です。
多くのテントにはベンチレーションシステムなどがついているものがあるので、そちらを利用するのも良いでしょう。 ス クリーンタープやシェルターなど床が無く通気性の高いものを利用すれば、意図的に換気をしなくても安心です。
ただし雪の日はスカート部分が埋まってしまうの注意しましょう。 一酸化炭素中毒にならないために、あらかじめ換気できる環境が大切です。
一酸化炭素チェッカーで数値を確認する
一酸化炭素は目に見えない気体なので、機会を使って数値を確認しましょう。 一酸化炭素は煙に含まれているイメージがありますよね。「煙がないから大丈夫」と油断してはいけません。
しかし、一酸化炭素は無色透明でニオイも無い気体だからです。 そのため、一酸化炭素を見える化するためには、一酸化炭素チェッカーを使うのがおすすめです。
アウトドアでは日頃は起こらない様々なイレギュラー条件が重なります。 煙や炎の 視覚ではなく数値で確認できる一酸化炭素チェッカーの装備は忘れずにしておきましょう。
まとめ:キャンプで一酸化炭素チェッカーを使う時は置き場所に注意しよう!
一酸化炭素チェッカーは目線より少し上、約170cmの高さに設置しましょう。出入り口・通気口から離れた通気性が悪く空気が滞りやすい場所が良いでしょう。
子供やペットを連れの時には、大人より一酸化炭素中毒の症状が現れやすいので、なるべくそばに設置してあげて下さい。 一酸化炭素は煙に含まれているイメージがありますが、無色透明でニオイもないので気が付きにくいです。
しかし、一酸化炭素中毒になると、一時的に現れる症状だけでなく後遺症が残ることもあります。 最悪の場合は死に至るリスクさえあります。 秋から冬のキャンプでは寒いので火気を使う機会が増えます。その一方で、換気は怠りがちになるので注意が必要です。
寒い季節は一酸化炭素チェッカーを装備して正しい場所に設置して、より安全で楽しいキャンプを心がけてくださいね。

この記事のライター
Beken
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