ブッシュクラフトは違法?許可は必要か・場所の探し方もチェック
ブッシュクラフトが違法になる可能性を解説します。アウトドアでブッシュクラフトを行う場合、どういった場所では違法になるのか確認しましょう!ブッシュクラフトができる場所や探し方のテクニックを参考にして、ルールを守った上で行ってください。
ブッシュクラフトは違法か?
近年はキャンプブームが起きており、慣れた人はブッシュクラフトにチャレンジしているのです。できる限り自然に近い状態でアウトドアで楽しでいるのでしょう。
そういった中で気になる点として、ブッシュクラフトは違法なのか、どうかという問題があるのです。ブッシュクラフトが違法である可能性や、できる場所について解説します。
ブッシュクラフトが違法なのでは?と心配になる理由
ブッシュクラフトとは?
「ブッシュクラフト」は森林などの自然環境における「生活の知恵」の総称です。厳密にはサバイバルとは少し異なるのですが、イメージとしては近いものがあります。
自然にある木を使って薪に利用したり、限られたキャンプギアで行うのはブッシュクラフトといえるでしょう。
ブッシュクラフトはキャンプ場以外でキャンプをするから違法?
では、ブッシュクラフトが違法になる場合を紹介します。ブッシュクラフトの問題点として、キャンプ場ではなく、誰のものか分からない山に入って行う点があげられます。
つまり、誰にも許可を取らずに、「誰かが所有している土地」でブッシュクラフトをすることが違法にあたる可能性があるのです。
日本の土地は基本的に、私有地か共有地となっています。そのためキャンプ場ではない山などでブッシュクラフトをすると、土地の無断使用や不法侵入になる場合といえるでしょう。
ブッシュクラフトは火を使うから違法?
アウトドアで行う焚き火が好きな人も多いでしょう。しかし、この焚火も場所によっては法律で禁止されており、様々な問題を抱えています。
近年は、いわゆる野焼きに関しても市区町村ごとで、法律に基づいたルールがあります。基本的に野焼きも田んぼなどに関係するもの以外は基本的に禁止で、小さな焚き火も届け出が必要な場合もあるのです。
こういった問題は本来のアウトドアのテクニックを活かしにくいルールともいえます。許可がある場所では、ブッシュクラフトのテクニックを披露するのが、なかなか難しいというジレンマを感じるかもしれません。
ブッシュクラフトは地形を崩すから違法?
たとえば、アウトドアを行う時に、地面などを勝手に削って整地をしたとしましょう。この行為が違法になる可能性があります。
他の問題点と同じく、土地は自分で所有していないものを勝手に整地することはだめです。地形を崩すことで違法問題だけでなく、場合によっては事故や土砂崩れにつながります。
ブッシュクラフトに許可は必要か?
このようにキャンプやブッシュクラフトを行う上では、法律的に問題になる可能性があるといえるのです。ただし、同時に国の土地であれば、国民は自由に使う権利もあるといえます。
難しいところですが、常識の範囲内での行為であれば許される、ともいえるのです。一番ベストな方法は、野営を行う場合は事前に許可を取るのが安全といえるでしょう。
ちなみに、海外は無料でキャンプをできる広い国有地があるから、野営がしやすいそうです。そのため、日本ではどうしても野営できる場所を探すテクニックが必要となってきます。
ブッシュクラフトをする場所の探し方
ブッシュクラフトの場所の探し方①条例で禁止されていない場所
ブッシュクラフトをする場所の探し方を解説します。ルールを守ることが、これ以上厳しい状況に変えないことにもつながります。自分勝手な行いのせいで、ブッシュクラフトがやりにくくなるのは避けましょう。
まず、ブッシュクラフトを行う際は条例などで禁止されていない場所を探します。立て看板などに「キャンプ禁止」などと書かれている場所はNGです。
期間によって禁止している場合もあるので、夏は大丈夫でも冬は禁止、ということもあります。自分が普段から使う場所の禁止期間などを、メモしておくことがおすすめです
ブッシュクラフトの場所の探し方②囲繞地でないこと
囲繞地(いにょうち)もキャンプをするのは禁止です。囲繞地というのは「公道に通じていない袋地の周りを取り囲む土地」のことです。
簡単に表現すると建物の付属地のことで、柵やコーンなどで立ち入りできなくしているところになります。このような場所でキャンプを行うことは、住居侵入にあたります。
ブッシュクラフトの場所の探し方③人に迷惑が掛からない場所
アウトドアを行うときは、どうしても騒音や煙などが出てしまうでしょう。また、ソロキャンプではなく、複数の人間で集まってアウトドアをすることがあるかもしれません。
こういったとき、ついつい盛り上がって話し声が大きくなったり、ルールを曖昧にしてしまう可能性があります。そのことでトラブルが発生し、ブッシュクラフトできた場所が禁止になることもあるのです。
ブッシュクラフトを行う際は、人に迷惑がかからない場所を選び、ゴミなども持ち帰ることが求められるといえるでしょう。
ブッシュクラフトで気を付けたいポイント
水辺や人気のない場所を選ぶ
違法行為にならないためにも、ブッシュクラフトで気をつけたいポイントを確認してください。ブッシュクラフトをする際は、水辺や人気のない場所を選びましょう。
バーナーなどは使っている人は気になりませんが、周囲の人にとっては耳障りな騒音になります。また、水辺であれば、飛び火などの危険性も下がります。消化のための水は必ず用意しておきましょう。
大規模なキャンプにしない
仲間と楽しく大騒ぎ、というのもよいものです。しかし、そういったことができる場所とそうではないところをしっかりと配慮することが大切です。
大きなキャンプ場であれば許可されることも、ブッシュクラフトなどの野営ではトラブルの原因になります。ルールを守って行っている人の迷惑になるので、大規模なキャンプは避けましょう。
火やごみの始末をしっかり
昔から、アウトドアでは「来たときよりも、きれいに帰りましょう」というのは合言葉といえるかもしれません。
キャンプを行った場所は、火やごみをしっかりと後始末して帰りましょう。できる限りごみは自宅に持ち帰って処分してください。
地形を崩したり動植物を傷つけることはしない
自然に配慮しながら楽しむのも、ブッシュクラフトの1つのテクニックといえます。特に勝手に地形を崩したり、自生している動植物を傷つけることは厳禁です。
落ち葉や枯れ木などを利用するのは、ブッシュクラフトのテクニックですが、花を抜いたりすることは避けましょう。自然と共に生きることがアウトドアの醍醐味といえます。
ブッシュクラフトのQ&A
- 違法にならないベストな方法は?
キャンプ場内でブッシュクラフトをするのが、一番ベストな形かもしれません。キャンプ場も整備されたファミリー向けもあれば、できるかぎり自然に近い形で運営しているところもあります。そういった場所であれば、ある程度は自由にアウトドアを楽しめるのでおすすめです。
- 誰にも遠慮せずブッシュクラフトがしたい!
選択肢としては自分で山を買う、という方法があります。最近は芸能人がYouTubeなどでキャンプ動画を投稿していて人気です。そういった人たちは自分で山を購入しており、私有地でキャンプを行っているとのこと。しかし、山を購入すると管理の義務も発生します。そういった点も考慮して、自由に自分の山でブッシュクラフトをする、ということも考えてみてください。
- 野営って危険?
より自然の中でやりたいからと、山の奥のほうまで行ってしまう場合があります。そのときの問題点として、野生動物があげられます。冬眠前の熊は食料を求めて人里に降りてくることもあるほどです。山奥での野営は熊に襲われる危険性や転落事故、そして遭難などの可能性があります。必ず、家族や友人にどこで野営しているか、そして食べ物をそのまま放置したり、ニオイを漂わせないように気をつけるのも、野営のテクニックに求められます。
- 野営でテントは禁止なの?
様々な情報がありますが、テントを設営することは「工作物の新築行為」に該当するそうです。ルーフテントの場合は許される、という事例を報告している人もいます。こういった場合は国立公園などで、キャンプ許可が無くてもOKな場合があるのです。
ブッシュクラフトは違法か?まとめ
ブッシュクラフトは違法か?という点について紹介しました。ブッシュクラフトは場所によって違法になる可能性があります。禁止区域で野営を行わないことが重要です。
また、動植物を勝手に採取したり、地形を大きく崩したりしないようにしましょう。ブッシュクラフトを行う際は、その場所が野営していいか、事前に調査することをおすすめします。
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