薪ストーブの構造を知れば安心してキャンプを楽しめる!燃焼の仕組みは?
薪ストーブの構造について解説します。未燃ガスを再度燃焼することで、煙がかなり透明にまでなる2次燃焼の構造や燃焼の仕組みを詳しく説明。また、薪ストーブを使用前に必要な煙突の掃除、危険性が高い一酸化酸素中毒などの注意点も説明します。

目次
薪ストーブの構造や燃焼の仕組みを解説!
最近人気が高まってきている冬キャンプは、寒さ対策が欠かせません。冬キャンプを快適に過ごすためにも、テント内で薪ストーブを使用する人も少なくないはずです。安全に使用する上で知っておきたい薪ストーブの構造や暖かさの理由などを詳しく説明します。
一酸化炭素中毒や火事などの危険性も高いので、キャンプで使用する際の注意点も解説。ぜひ参考にしてくださいね。
薪ストーブの構造と暖かくなる理由
薪ストーブの構造
薪ストーブは、鋳鉄か銅板で密閉されている箱形で、その中で薪を燃焼させる暖房器具です。暖炉や焚き火とは異なり、空気の入口部分を調整し、必要な分だけの空気を取り込み燃焼。
空気量を抑え過燃焼を防止する構造のため、少ない薪で長時間の燃焼が可能です。また、煙突から排出も調節できます。2次燃焼により煤を減少し、煙から出る微粒子をより少なくし、かなり透明な煙で環境にやさしいです。
薪ストーブの多くは、未燃焼ガスを再び燃焼させる2次燃焼構造です。
燃焼の仕組み
燃焼の仕組みは、薪と空気が化学反応を起こし、水・窒素・熱エネルギーになります。そのため、燃焼には空気と薪が必須なのです。薪には、全て燃え尽きるものと燃え尽きず、若干の灰になるものとがあります。これは、薪に含まれる水分により、燃焼の進み具合が影響します。
水分が多い薪の場合は、煙突に黒い油状の液体タールが蓄積してしまいます。
理由①輻射熱
薪を燃焼させると、薪ストーブ本体や前面のガラス部分から赤外線を放出します。薪ストーブの温度が高ければ高いほど、強い赤外線の放出することができ、室内全体がより暖かくなります。輻射熱は、自然の素材やガラスなどにも吸収され、その暖かさが溜まる構造。
そのため、止めた後でも、静かに放熱し続けるため室内が暖かく感じます。
理由②対流を利用した暖房方法
空気の流れを活用した方法で、一般的な空気の性質は、温度の高い所から温度の低いところに流れます。
対流式の場合、燃焼室の周りが2重構造になっており、下から上に向かい空気が流れ、室内を対流し全体暖め、まんべんなく部屋全体を暖めることできます。
薪ストーブをキャンプで使う際の注意点
注意点①使用する前に煙突の掃除が必要
通常、薪ストーブの燃焼室で生じた一酸化炭素は、煙突から排出されますが、煙突が詰まった状態では、知らない間にテント内に一酸化炭素が広がり、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があります。
そのためにも、煙突に溜まった煤の掃除が必須です。煙突の設営の際は、煙突の隅々まで詰まりがないか確認してから、設置してくださいね。また、数泊使用する際は、毎日煙突の掃除を行うようにしましょう。
L字型の煙突を仕様する際は、縦の長さが横の長さの2倍以上のものがおすすめです。
注意点②一酸化炭素中毒
換気をせずに締め切ったテント内で薪ストーブを使い続けると不完全燃焼になり、一酸化炭素が発生、めまいや吐き気などの症状を引き起こす一酸化炭素中毒の危険性があります。最悪の場合は死に至るので、必ず、テントを締め切ったままにしないことが必要です。
ベンチレーションが搭載されているテントの場合でも、風が通るよう、2カ所以上開けるようにしてくださいね。使用する際は、目安としては、1時間ごとに5分くらいは換気するように心がけましょう。
また、テント内の一酸化酸素量が一定の数値を超えるとブザーが鳴る、一酸化炭素チェッカーの準備が必須です。命にも関わる問題です。
注意点③火事・火傷
使用中は、とても高い温度です。煙突をテントの外まで出すときにテントの生地と付着したり近すぎた状態では、テントの生地から発火する懸念があります。
見落としがちなのが、薪ストーブの下の部分です。本体をレンガに載せて仕様するなのど対策が必要です。また、使用中はとても熱いです。お子さん連れでキャンプをする際は、不意に触ってしまわないようストーブカードなどの設置がおすすめですよ。
薪ストーブの構造を知りキャンプで安全に使用しよう!
薪ストーブを燃焼するためには、新鮮な空気と薪が欠かせません。換気をせず、室内を締め切ったままの状態で使用すると、酸素が不足し不完全燃焼になり、一酸化炭素が発生する原因です。めまいや頭痛、最悪は死に至る大変危険です。
薪ストーブの構造を理解することで、テント内でも安全に使用するができます。また、使用する際は、煙突の掃除や定期的な換気などを忘れずにし、テント内で暖かく快適に過ごしてくださいね。

この記事のライター
Kalimiki
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