薪ストーブの掃除&メンテナンス方法は?必要な道具や費用も紹介!
薪ストーブの掃除に必要な道具や掃除方法を紹介します。薪ストーブのメンテナンス時期と頻度、かかる費用や煙突掃除の注意点など、具体的に説明しています。安全に薪ストーブを掃除するために、薪ストーブユーザーも購入を検討している方も、ぜひ参考にしてください。

目次
薪ストーブの掃除に必要な道具と費用を紹介!

人気が高まっている薪ストーブですが、メンテナンスが大変そうだとか、維持費が高いというイメージがあります。ここでは、安全に掃除する手順や注意点とともに、薪ストーブの掃除に必要な道具や費用を紹介します。
無理を感じた時は危険なので、業者の手を借りましょう。既に薪ストーブを設置している方も、購入を検討している方も、参考にしてみてください。
薪ストーブを掃除・メンテナンスする時期と頻度
時期
薪ストーブを掃除する時期は、ストーブを使わない春から秋のオフシーズンです。オフシーズン中なら、何かトラブルが見つかった時でも急がずに対処できます。 ただ、タールなどの汚れはシージン終了後早めの方が掃除しやすい、という意見もあるようです。
また、春に掃除したのに夏に蜂や鳥が煙突内に巣を作ってしまったケースもあるそうです。トラブルがあれば、シーズン中でもまめに点検をしましょう。
頻度
薪ストーブを掃除する頻度は、基本的には薪ストーブシーズンを終えてから、また次のシーズンが始まるまでの間の1回です。
ただ、煙突内部のススが3ミリ以上たまっている時には、1回の頻度に関わらず、煙突内部の掃除が必要になります。
業者に頼んだ時の費用
薪ストーブ掃除にはとても危険な作業を伴います。特に滑りやすい屋根にブラシなど掃除道具を持って登るのは大変危険です。その場合は無理をせず、業者に掃除を依頼しましょう。
費用は地域や業者によりますが、掃除1回あたり、25,000〜50,000円程度です。
薪ストーブの掃除・メンテナンス方法
必要な道具
煙突掃除と薪ストーブ本体、それぞれに必要な道具を紹介します。
- 煙突掃除に必要な物
- ワイヤーブラシ
- ロッド(棒を連結させて煙突に入る長い棒)
- 梯子(7メートル以上の二連はしごなど、屋根の構造にあったものを)
- 命綱・ヘルメット・滑りにくい靴・グローブ
- インパクトドライバー(普通のドライバーも可)
- 耐熱塗料スプレー
- 金ブラシ
- 薪ストーブ本体の掃除に必要な物
- 古い毛布や引越し用マット
- 養生シート・新聞紙・養生テープ
- ゴミ袋・掃除機・ほうき・ちりとり
- ストーブポリッシュかオリーブオイル
- ガラスクリーナー・ぞうきん・金ブラシ
煙突の掃除道具に必要なロッドは、煙突の内径と全長に合うものをあらかじめ確認し、用意しましょう。屋根の上という高い場所での作業なので、安全確保をしっかりとして、慎重に行いましょう。
煙突掃除手順
- 灰やススで汚れないように薪ストーブ周りを養生シート・テープで保護
- 煙突と薪ストーブ本体の接続部をはずす(煙突を上にあげる)
- 薪ストーブ本体を毛布に乗せて滑らせて移動させる
- 煙突にゴミ袋を養生テープで固定し、ススを受け止める準備OK
- ヘルメットなど安全装備、道具を腰袋にテープで固定して、ハシゴで屋根に上がる
- 命綱を自分と煙突の下部に固定する
- 煙突のトップを外して、ススを金ブラシで取る(ススが屋根に落ちないよう袋や段ボールを使っても◎)
- ロッドとブラシを連結させて、煙突内のススを落とす(回転させず、上下させながら下のゴミ袋まで掃除する)
- ブラシを引き上げトップを戻して、煙突掃除完了!
煙突掃除は安全が第一です。荷物を持ってはしごを登るときは細心の注意が必要です。煙突トップのススを金ブラシで取る作業は地上に降りて行うこともおすすめです。また、塗装がはげている箇所があれば、耐熱塗料をスプレーしましょう。
薪ストーブ本体の掃除手順
- 煙突末端のゴミ袋の中のススの状態を確認する
- 薪ストーブ本体の天板を外して上から順にススと灰を取り除く
- 薪ストーブの外せる部品を割らないよう丁寧に外す
- 破損がないか確認しながらブラシをかけ、細かい灰は掃除機を使う
- 下の灰受け、ガラスを綺麗にする
- 外した部品を逆順で組み直し、ガスケットロープ(扉内側の紐状のグラスファイバー)の状態を確認する
- 薪ストーブの位置を戻し、煙突と連結させる
- ホコリや汚れをとった薪ストーブ本体にオイルを塗って金属保護
- テープや養生シートを外して、薪ストーブ掃除とメンテナンス完了!
ススの状態を確認した時に、正しく使えていたかどうかが分かります。サラサラの粉状であれば、燃やし方や薪の種類や乾燥具合も良いということ。しかし、タールなど黒い塊が出ている場合は改善が必要です。十分に乾かした薪を正しく燃やしましょう。
掃除する時の注意点
煙突掃除は屋根に登ることなく、室内から煙突の中に下からブラシを挿入する方法もあります。しかし、一番トラブルの多い煙突トップを確認できないので、年に一度は屋根からの掃除をおすすめします。
防水シートの劣化や穴、コーキングの状態、煙突がしっかり固定されているか、鳥や蜂の巣がないか、屋根材の状態なども合わせて確認しましょう。
薪ストーブを掃除する時は安全第一に行おう!

薪ストーブは最近のキャンブブームもあって、人気が高まっています。今回はその掃除方法や費用、メンテナンスのやり方を紹介しました。
煙突掃除の工程はシンプルですが、屋根に登るため、安全第一で行う必要があります。費用はかかりますが、初めに安全な道具をきちんと揃えること、もしくは無理をせず業者に依頼することが大切です。安全で快適な薪ストーブライフを楽しみましょう。

この記事のライター
Yukinko
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