ハッカ油の虫除け効果を日常やキャンプで活用したい!
ハッカ油虫除けスプレーの作り方
■ハッカ油と容器の選び方
ミントの一種である和種ハッカを使うことで、ハッカ油を作ることができます。ハッカの葉を蒸留させて、精製させたものがハッカ油です。
自分でハッカを精製するのは難しいですが、ドラッグストアなどで商品は販売されています。20mlで500円から1,000円ほどで販売されており、夏場になると取り扱っているところが増えます。
注意点として、ハッカ油を入れる容器には、ポリスチレン製はNGです。成分に含まれる「リモネン」という成分が、ポリスチレン容器を溶かしてしまうのです。容器に「PS」や「6」、「スチロール樹脂」という数字が記載されているものは避けてください。
そのため、100均などで構わないので、ガラス製の容器や耐アルコール性、ポリプロピレン、ポリエチレンなどを選びましょう。
■ハッカ油スプレーの作り方
- ハッカ油20ml
- 精製水90ml(水道水も可)
- 無水エタノール10ml
- スプレー容器1つ
- スプレーボトルに無水エタノール10mlを注ぐ
- そこにハッカ油を5滴ほど入れる(試したあと問題ない場合は、10滴ほどまで増やすのがおすすめ)
- 精製水を容器に90ml入れる
ハッカ油虫除けスプレーを作る上での、準備するものと作り方を解説します。上記のように準備するものも、作り方も決して難しくありません。
容器に入れるハッカ油の量は、最初は少なめのものを手作りしてみましょう。軽く腕などにふりかけて、香りや使用感で問題がなければ、ハッカ油の量を増やすのがおすすめです。お手製の虫除けスプレーを手作りして、夏場のキャンプで蚊やカメムシ対策に使用してみてください。
■置き型タイプの作り方
- ハッカ油20ml
- 小さめの器1つ
- 重曹大さじ2
- お茶パック1つ
- お茶パックに重曹大さじ2を入れる
- 容器にお茶パックを入れて、ハッカ油を3~5滴垂らす
置き型にする場合は、スプレータイプと少しだけ用意するものと作り方が異なります。小さな器に重曹をいれることで、固形タイプを作ることができるのです。
スプレータイプと違って、置き型はそのまま置いておくだけで効果を発揮できます。ハッカ油の容器は1つで20mlほど入っているものが多く、スプレーだけでは余ってしまうことがあるでしょう。
そういったときは、このように置き型タイプも作ることをおすすめします。キャンプなど外で、蚊などの虫除けに使ってください。
■エタノールなしで作る場合
- ハッカ油20ml
- 精製水90ml(水道水も可)
- スプレーボトル1つ
- スプレーボトルに精製水を入れて、ハッカ油を20滴ほど入れる
- 混ぜると完成
エタノールなしで作る方法も存在します。エタノールはハッカ油を水に溶けやすくするためのものですが、少し高いのがデメリット。そこで、エタノールなしでお試しするのも良いでしょう。
ハッカ油はその名前の通り油成分のため、精製水と混ぜると分離しやすくなります。それを防いでくれるのが無水エタノールなのですが、入れなくても効果を発揮するのです。
ただし、使うときには必ずボトルを振って混ぜる必要がある、というデメリットが生まれます。エタノールなしの場合は、簡易的な虫除けスプレーと考えましょう。
ハッカ油虫除けスプレーの使い方と使用期限
■使い方①肌にスプレーする
ハッカ油虫除けスプレーの使い方は簡単です。通常の虫除けスプレーと同じように、蚊などに噛まれたくないところにスプレーしましょう。
通常の虫除けスプレーと異なり、化学物質などが配合されていないため、子どもにも安心して使えます。ただし、自分の肌に合わないと感じた場合は使用を中止しましょう。
■使い方②テントや網戸に使う
肌にスプレーするだけでなく、網戸にも使用できます。また、キャンプなどではテントにもスプレーしましょう。強力な虫除け効果が期待でき、エタノールなしのものでも効き目があります。
置き型であれば、キャンプのときにテントやテーブルに置いておくのも良いでしょう。アウトドアの強力な味方になってくれるので、ぜひ試してみてください。
■使用期限
ハッカ油虫除けスプレーが、強力な効果を発揮出来るのは、約1週間です。化学物質などを使わない代わりに、時間が経つにつれて香りが弱くなって、強力な効果が失われていきます。
そのため、一度に多く作るのではなく、キャンプなどに出かけるときに必要な分だけ用意するのが、ベストです。
ハッカ油虫除けスプレーの注意点
■ハッカ油スプレーの注意点①粘膜の周囲に使用しない
簡単に用意できて、虫除け対策としても強力ですが、いくつか注意点があります。どんなに安全なスプレーでも、粘膜の周囲に使うのは避けましょう。
目元などに使うのは避けて、首から下を中心に使用するのをおすすめします。また、傷などがある場所も避けましょう。
■ハッカ油スプレーの注意点②ペットの害になることがある
特に気をつけたいのが、犬などのペットがいる場合です。犬や猫はハッカ油に含まれる精油を体内で分解できない、という問題があります。
もし、ペットがいる場所で使用する場合は成分を薄すめたものを使うか、使用する際は近くにいないことを確認してください。
■ハッカ油スプレーの注意点③赤ちゃんや妊婦さんの使用
赤ちゃんや妊婦さんは、ハッカ油の原液をつけないようにしてください。ハッカ油に含まれるl-メントンとl-メントールには、流産惹起作用・血圧上昇作用や、冷却作用があるとされています。多量につけることは避けてください。
しかし、きちんと作り方や使い方を守れば、市販の虫よけよりも妊婦さんや赤ちゃんに良いとされています。アルコールなどの肌荒れが気になる場合は、エタノールなしで作るのもよいでしょう。使う場合は、必ず少量で使用するか、置き型もおすすめです。
■ハッカ油スプレーの注意点④少量から使う
ハッカ油虫除けスプレーは、肌荒れが起きにくいと考えられています。それでも、初めて使用する場合は、少量から使うことをおすすめします。肌に違和感を感じたら、すぐに使うのをやめてください。
また、作り方にあるように、最初はたくさんハッカ油を入れたものを作るのではなく、少ない量のものを作りましょう。
■ハッカ油スプレーの注意点⑤香りが強い
実際に手作りしてみると気づきますが、ハッカ油スプレーには独特の香りがあります。そのため、香りが強力と感じてしまう人も多いのです。
こちらも入れる量を調整することで、強力な香りを和らげられます。香りに関しては好みがあるので、まずは1度試すことをおすすめします。
ハッカ油の虫除け以外の活用法
■ハッカ油の活用法①制汗剤として使う
夏場に制汗剤としても使えます。もちろん、虫除けスプレーとしての効果もあるので、両方の効果が1つのアイテムで得られるのです。
市販されている制汗剤が自分には合わない、と感じている人はハッカ油スプレーを利用してみましょう。匂いがするかしないかぐらいの振りかけ方が、おすすめです。
■ハッカ油の活用法②マスクの匂いや花粉症対策
近年、マスクは必須アイテムとなっていますが、その匂いや花粉症対策にスプレーを使ってみましょう。
ハッカ油スプレーを使う際は、マスクの外側(直接肌に触れない部分)にスプレーしましょう。爽やかな香りや清涼感が得られます。また、花粉症などで鼻詰まりがひどい、という方も試してみてください。
■ハッカ油の活用法③お風呂で使う
制汗剤と同じような用途として、お風呂にもおすすめです。お風呂の中にハッカ油を数滴垂らして混ぜると、お風呂上がりにとても清涼感があります。
特に夏場のお風呂上がりが、さっぱりとした心地よくなるでしょう。余ってしまって使いみちがないときは、こういった使い方が人気です。
■ハッカ油の活用法④掃除に使う
フローリングなどの掃除のときに、スプレーを少しかけて掃除すると、虫除け効果が得られます。また、成分の効果によって殺菌効果も得られるのです。
ハッカ油に含まれる「メントール」は、大腸菌などに対して殺菌効果があります。虫除けだけでなく、食中毒などの予防にも繋がるので、床掃除や拭き掃除の際に取り入れてみてください。
■ハッカ油の活用法⑤足や靴の消臭
爽やかな香りが得られるハッカ油は、足や靴の消臭にも使えます。靴はもちろんですが、梅雨時の洗濯物、雑巾などにもおすすめです。
■ハッカ油の活用法⑥ガラスクリーナー
市販のガラスクリーナーの匂いや手荒れが気になる方は、ハッカ油スプレーを利用しましょう。スプレーボトルに炭酸水を2分の1入れて、ハッカ油を3滴入れると完成です。
炭酸水によって汚れを浮かして、油の成分で殺菌や蚊などの虫除け効果が得られます。一度に使い切る量だけ作ることがポイントですので、作りすぎないようにしましょう。
■ハッカ油の活用法⑦エアコンや扇風機に使う
ハッカ油を含んだコットンやティッシュを、エアコンや扇風機に固定してみましょう。爽やかな香りが広がり、体感温度も普段より早く涼しくなったと感じやすくなります。
また、体にスプレーした状態で扇風機の風にあたると、非常に涼しさを感じられます。ちょっとした節約になりますし、リラクゼーション効果が得られるでしょう。スプレーのかけすぎにはご注意ください。
ハッカ油は虫除け以外の効果も強力で便利!
ハッカ油を使って作る、虫除けスプレーについて紹介しました。肌に優しく、爽やかで清涼感のある香りが特徴で、アウトドアはもちろん、家庭でもおすすめです。
スプレーだけでなく、置き型も作れるので蚊対策にもばっちり!作り方も難しくないので、ぜひ試してみてください。
旅行とアウトドアが好きです。2匹の猫とゆったり過ごしています。