冬キャンプの中でも、特に魅力的なのが「積雪キャンプ」です。真っ白な雪景色、澄んだ空気、静寂に包まれたフィールドは、他の季節では味わえない特別な体験を与えてくれます。
しかしその一方で、積雪環境には特有のリスクがあります。その代表が「滑り」です。
・凍結した地面で転倒
・テント周辺で足を取られる
・車がスタックする
・設営中に滑って怪我をする
こうしたトラブルを防ぐためには、事前の「滑り止め対策」が不可欠です。
本記事では、「積雪 × 滑り止め × 対策」というテーマを軸に、初心者でも安全に雪中キャンプを楽しめる具体的な方法を、装備・設営・歩行・車両対策まで網羅的に解説します。
積雪キャンプのリスクを正しく理解する

雪は常に同じ状態ではない
一口に積雪といっても、状況はさまざまです。
・新雪(ふわふわ)
・圧雪(踏み固められた雪)
・シャーベット状
・アイスバーン(凍結)
特に危険なのが、日中に溶けて夜間に凍結したアイスバーン状態です。見た目では判断しづらく、非常に滑りやすいのが特徴です。
転倒は冬キャンプ最大の怪我要因
雪道での転倒は、打撲だけでなく骨折や捻挫につながる可能性もあります。特にテント設営時は両手がふさがっているため、バランスを崩しやすくなります。
滑り止め対策は「快適性」ではなく「安全確保」として考える必要があります。
積雪キャンプに必須の滑り止め装備
チェーンスパイク(簡易アイゼン)
積雪キャンプで最も効果的な滑り止めアイテムがチェーンスパイクです。靴底に装着することで、氷上でもグリップ力を確保できます。
登山ブランドで有名なmont-bellやBlack Diamondなどから信頼性の高い製品が販売されています。
キャンプ用途であれば、軽量タイプで十分対応可能です。
滑り止め付きウィンターブーツ
靴底に深いラグ(溝)があるブーツを選びましょう。
防水性・防寒性も重要です。雪が溶けて浸水すると、体温低下につながります。
グローブの滑り止め性能も重要
設営時はポールやペグを扱います。滑り止め加工されたグローブを使用すると、作業効率が大きく向上します。
設営時の滑り止め対策

設営前に足場を固める
テントを設営する前に、スコップで踏み固めて足場を安定させます。
雪が柔らかい場合、そのまま設営すると徐々に沈み込み、バランスが崩れます。
圧雪してからペグダウン
雪上では通常のペグは効きにくいです。
・スノーペグ
・埋め込み式アンカー
・デッドマン固定
これらの方法を活用しましょう。
有名ブランドではSnow Peakもスノー対応ペグを展開しています。
テント周囲の除雪
テント周囲に溝を作ることで、溶けた雪の再凍結による滑りを防止できます。
車で行く積雪キャンプの滑り止め対策
スタッドレスタイヤは必須
積雪地へ向かう場合、スタッドレスタイヤ装着は基本です。
さらに、タイヤチェーンも携行すると安心です。
駐車場所の選び方
・傾斜を避ける
・圧雪が均一な場所を選ぶ
・出発時の動線を確保する
雪上での発進は想像以上に滑ります。
積雪キャンプで歩行時に意識すべきポイント

小さな歩幅でゆっくり歩く
急ぎ足は厳禁です。
かかとから着地しない
足裏全体で接地するイメージで歩くと安定します。
両手を空ける
荷物はリュックにまとめ、両手を自由に使える状態にします。
焚き火と滑り止めの関係
焚き火周辺は雪が溶けて再凍結しやすいエリアです。
・地面にマットを敷く
・木板を敷く
・こまめに除雪
足元対策を怠ると転倒リスクが高まります。
人気雪中キャンプエリアの注意点

長野県の戸隠キャンプ場は冬キャンプで有名ですが、朝晩は強く凍結します。
また、北海道の支笏湖周辺は積雪量が多く、滑り止め対策が必須です。
地域ごとの気候特性を理解することも、安全対策の一部です。
初心者がやりがちな滑り止め対策の失敗
軽視する
「少しの雪だから大丈夫」と油断するのが最大の失敗です。
普段のスニーカーで行く
防水性・防滑性が不足しています。
夜間対策を忘れる
日中溶けた雪は夜間に凍結します。朝の撤収時が最も危険なこともあります。
積雪キャンプを安全に楽しむための総合対策
- 装備を整える
- 設営前に足場を作る
- 歩行を慎重に行う
- 車両対策を万全にする
- 天候と気温を常に確認
この5つを徹底すれば、滑りによる事故リスクは大幅に減らせます。
まとめ|積雪キャンプは滑り止め対策が命を守る

積雪キャンプは美しく、静かで、特別な体験を与えてくれます。しかしその裏側には、滑りという見えにくい危険が潜んでいます。
積雪 × 滑り止め × 対策。
この視点を持つことが、安全な冬キャンプの第一歩です。
滑らない環境を整えることで、設営も焚き火も食事も、すべてが快適になります。
冬の自然を本気で楽しむために、まずは足元から整えてください。
適切な対策を講じれば、積雪キャンプは決して怖いものではありません。準備を万全にして、白銀の世界を安心して楽しみましょう。
【関連記事】
・積雪キャンプに滑り止めは必要?冬キャンプの安全対策と装備の基礎知識を徹底解説
・積雪期キャンプの滑り止め対策完全ガイド|転倒事故を防ぐ安全装備と実践テクニック

コメント