夏でも涼しく、空気が澄み、景色も美しい――そんな魅力から高地キャンプを選ぶ人は年々増えています。とくに標高1,000m以上の高原エリアは、避暑地として人気が高く、快適な環境でアウトドアを楽しめるのが特徴です。
しかし、その一方で見落とされがちなのが「紫外線対策の必要性」です。
「涼しい=紫外線が弱い」と思われがちですが、実際はその逆。高地では平地よりも紫外線量が増加するため、対策を怠ると日焼けや皮膚トラブル、さらには体調不良の原因にもなります。
本記事では、高地キャンプにおける紫外線リスクの仕組みから、標高別の影響、具体的な対策方法、子ども連れや長時間滞在時の注意点までを徹底解説します。
高地キャンプを安全かつ快適に楽しむために、紫外線対策の重要性を正しく理解していきましょう。
なぜ高地では紫外線対策が必要なのか

標高が上がるほど紫外線は強くなる
紫外線は大気によって吸収・散乱されます。しかし、標高が高くなるほど空気が薄くなり、紫外線を遮る層が減少します。
一般的に、標高が1,000m上がるごとに紫外線量は約10〜12%増加すると言われています。
つまり、標高1,500mのキャンプ場では、平地よりも約15%以上紫外線が強い計算になります。
気温が低いと油断しやすい
高地キャンプの最大の魅力は涼しさです。しかし、涼しいと肌が焼けている感覚が鈍くなります。
汗をかきにくく、ヒリヒリ感も少ないため、気付いたときには深刻な日焼けをしているケースも少なくありません。
この「体感温度と紫外線量のギャップ」こそが、高地で紫外線対策が必要な理由です。
紫外線がキャンプに与える影響
日焼けだけではないリスク
紫外線の影響は単なる日焼けにとどまりません。
・皮膚の炎症
・水ぶくれ
・目のダメージ(紫外線角膜炎)
・体力消耗
・脱水症状の悪化
特に高地は空気が乾燥していることが多く、肌ダメージが蓄積しやすい環境です。
子どもや高齢者は要注意
子どもの皮膚は薄く、紫外線の影響を受けやすい傾向があります。また、高齢者も肌のバリア機能が低下しているため注意が必要です。
ファミリーキャンプでは、全員分の対策が欠かせません。
高地キャンプで実践すべき紫外線対策

日焼け止めの正しい選び方
高地キャンプではSPF30以上、PA+++以上を目安に選びましょう。
ポイントは「塗り直し」です。
・朝塗る
・昼食後に塗り直す
・汗をかいたら再度塗る
2〜3時間おきの塗り直しが理想的です。
帽子とサングラスは必須装備
紫外線は肌だけでなく目にも影響します。
・つばの広い帽子
・UVカットサングラス
これらは高地キャンプの基本装備です。
目のダメージは自覚症状が出にくいため、予防が重要です。
長袖・長ズボンの活用
「暑いから半袖」は高地では逆効果になることがあります。
通気性の良い長袖シャツやUVカット素材のウェアを選ぶことで、直射日光を防ぎつつ快適性も保てます。
タープ設営で紫外線対策を強化する
日陰を作るレイアウト設計
高地キャンプでは、日陰の確保が快適性を左右します。
タープを使用して、
・キッチン
・リビングスペース
・子どもの遊び場
を日陰に配置することで、直射日光を避けられます。
風通しとのバランス
高地は風が強い場合があります。タープは風向きを考慮し、しっかり固定しましょう。
日陰と風通しを両立させる設営が理想です。
時間帯別に考える紫外線対策

紫外線が強い時間帯
一般的に10時〜14時は紫外線が最も強くなります。
この時間帯は、
・日陰で過ごす
・アクティビティを控える
・帽子を必ず着用する
といった対策を徹底しましょう。
朝夕も油断しない
高地では朝夕でも紫外線量が比較的高い場合があります。
特に晴天時は油断禁物です。
曇りや涼しい日でも対策は必要
「今日は曇りだから大丈夫」と考えるのは危険です。
紫外線は雲を通過します。曇りでも約60〜80%の紫外線が地表に届くとされています。
気温が低くても紫外線対策は継続しましょう。
高地キャンプでの体調管理と紫外線の関係

紫外線は体力を奪う
強い紫外線を浴び続けると、体力が消耗します。
・だるさ
・頭痛
・集中力低下
これらは紫外線ダメージが原因の可能性もあります。
水分補給を徹底する
高地は乾燥しているため、脱水症状が起こりやすい環境です。
紫外線対策と合わせて、水分補給も意識しましょう。
ソロキャンプとファミリーキャンプでの違い
ソロキャンプの場合
一人の場合、対策が自己判断に委ねられます。
「大丈夫だろう」と思わず、計画的に対策を行うことが重要です。
ファミリーキャンプの場合
子どもは自分で対策できません。
・こまめな日焼け止め
・帽子着用の声かけ
・日陰での休憩
親が意識的に管理する必要があります。
紫外線対策は快適性向上にも直結する

紫外線対策は単なる予防策ではありません。
肌ダメージが少なければ、
・睡眠の質が向上
・翌日の疲労が軽減
・集中力が維持
といったメリットがあります。
結果としてキャンプ全体の満足度が高まります。
まとめ|高地キャンプでは紫外線対策が必要不可欠
高地キャンプは魅力的ですが、その環境には特有のリスクがあります。
標高が上がるほど紫外線は強くなり、涼しさに油断すると深刻な日焼けや体調不良を招きます。
・日焼け止めの徹底
・帽子・サングラスの着用
・長袖ウェアの活用
・タープで日陰を作る
・水分補給を忘れない
これらを意識するだけで、安全性と快適性は大きく向上します。
高地キャンプを心から楽しむために、紫外線対策を「必要な装備」として考えましょう。
正しい準備があれば、美しい景色と爽やかな空気の中で、安心してアウトドア体験を満喫できます。

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