海沿いキャンプ場は、開放感のある景色や潮風、水平線に沈む夕日など、山キャンプとは違った魅力があります。夏はもちろん、春や秋にも人気が高く、ファミリーキャンプやソロキャンプ問わず多くの人が訪れます。
一方で、海沿いキャンプならではの大きな注意点が「塩害」です。塩害対策を怠ると、テントや焚き火台、ランタン、さらには車までダメージを受ける可能性があります。知らずに繰り返してしまうと、キャンプギアの寿命を大きく縮めてしまうことにもなりかねません。
本記事では「海沿いキャンプ場 × 塩害」をテーマに、塩害の基礎知識から、事前準備・キャンプ中・撤収後までの具体的な対策を詳しく解説します。初心者の方でも実践しやすい内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
海沿いキャンプ場で起こる塩害とは?

塩害の正体は「潮風」と「塩分」
塩害とは、海水や潮風に含まれる塩分が、金属や布製品、樹脂パーツなどに付着し、劣化や腐食を引き起こす現象です。特に海沿いキャンプ場では、風に乗った目に見えない塩分が常に空気中を漂っています。
直接海水に触れていなくても、数時間から一晩滞在するだけで、ギアや車には塩分が付着します。
塩害が起こりやすい環境条件
海沿いキャンプ場で塩害が進行しやすい条件は以下の通りです。
・風が強い日
・波が高い日
・サイトが砂浜や海に近い場所
・湿度が高い
特に風の強い日は、想像以上に広範囲へ塩分が飛散します。
海沿いキャンプ場で塩害対策が必要な理由

金属ギアは錆びやすい
焚き火台、ペグ、ハンマー、ランタンの金属部分などは、塩分によって急速に錆が進行します。一度錆が発生すると、完全に元に戻すのは困難です。
テントやタープの劣化を早める
塩分が付着したまま放置すると、生地のコーティング劣化や、ファスナー部分の固着につながります。見た目では分かりにくく、気づいたときには防水性が落ちていることもあります。
車へのダメージも無視できない
海沿いキャンプ場まで車で乗り入れる場合、ボディ下部やホイール、ブレーキ周りに塩分が付着します。これを放置すると、錆の原因となり、車の寿命にも影響します。
海沿いキャンプ場の塩害対策【事前準備編】
海キャンプ専用と割り切るギアを決める
すべてのキャンプギアを塩害から完全に守るのは難しいため、「海用ギア」をある程度割り切って用意するのもひとつの考え方です。特に消耗しやすいペグやハンマーなどは、専用品として使い分けると精神的にも楽になります。
錆びにくい素材のギアを選ぶ
塩害対策として有効なのは、以下のような素材です。
・ステンレス製
・アルミ製
・樹脂・プラスチック製
スチール製ギアは錆びやすいため、海沿いキャンプでは注意が必要です。
風対策も塩害対策の一部
風が強いほど塩分は広がります。事前に風向きや天候をチェックし、風よけになる地形や防風林がある海沿いキャンプ場を選ぶことも、塩害対策につながります。
海沿いキャンプ場の塩害対策【設営・キャンプ中】

地面や砂に直接置かない
ギアを砂浜や地面に直置きすると、塩分を含んだ砂や湿気が付着しやすくなります。ギアマットやコンテナ、テーブルを活用し、なるべく浮かせて設置しましょう。
テント・タープは必要以上に広げない
風が強い海沿いでは、テントやタープに塩分を含んだ風が当たり続けます。必要以上に大きく広げず、使用後は早めに収納することで、付着する塩分量を抑えられます。
焚き火台や調理器具の扱いに注意
焚き火台や網、スキレットなどは、使用後すぐに潮風にさらされると錆びやすくなります。使用しない時間帯は、ケースに入れる、タープ下に移動させるなどの工夫が有効です。
海沿いキャンプ場の塩害対策【撤収時のポイント】
目に見えなくても塩分は付着している
見た目がきれいでも、塩分は確実に付着しています。撤収時は「汚れていないから大丈夫」と思わず、塩害前提で行動することが重要です。
乾いた布で軽く拭くだけでも効果あり
すべてを洗えない場合でも、乾いた布やタオルで拭くだけでも、塩分の残留量を減らせます。特に金属部分は意識して拭き取りましょう。
海沿いキャンプ後の塩害対策【帰宅後メンテナンス】

ギアはできるだけ早く真水で洗う
帰宅後は、できるだけ早く真水でギアを洗い流すのが理想です。特に金属製品やファスナー部分は、塩分が残りやすいため念入りに洗浄しましょう。
完全に乾燥させることが重要
水洗い後は、しっかり乾燥させることが塩害防止のポイントです。湿ったまま収納すると、錆やカビの原因になります。
防錆スプレー・潤滑剤を活用する
ペグやハンマー、焚き火台などには、防錆スプレーやシリコンスプレーを軽く吹いておくと、次回以降の錆防止に効果的です。
ファミリー・初心者向け海沿いキャンプ場の塩害対策
初心者は設備の整った海沿いキャンプ場を選ぶ
初心者の場合、炊事場や洗い場が整備された海沿いキャンプ場を選ぶことで、簡単な水洗いがその場で可能になります。これだけでも塩害リスクは大きく下がります。
ファミリーキャンプは後片付けを前提に計画する
子ども連れの場合、帰宅後にまとめてメンテナンスするのは大変です。撤収時にある程度拭き取りを済ませておくことで、負担を減らせます。
海沿いキャンプ場は塩害対策で快適さが大きく変わる

海沿いキャンプ場は魅力が多い反面、塩害という特有のリスクがあります。しかし、事前準備・キャンプ中の工夫・撤収後のメンテナンスを意識するだけで、塩害の影響は大幅に軽減できます。
「海キャンプはギアが傷みそうで不安」という方も、正しい塩害対策を知っていれば安心して楽しめます。ぜひ本記事を参考に、万全の準備で海沿いキャンプ場ならではの魅力を満喫してください。

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