キャンプの設営で見落とされがちなのが「ペグ選び」です。しかし実際には、ペグの固定力がテントやタープの安定性を左右し、安全性にも直結します。
強風でテントが倒れた、夜中にタープが外れた、朝起きたらペグが抜けていた——こうしたトラブルの多くは「固定力不足」が原因です。
本記事では、
・ペグの種類ごとの固定力比較
・素材別の強度と耐久性の違い
・地面別おすすめペグ
・長さ・太さによる安定性の差
・失敗しない選び方と使い分け
を徹底解説します。
初心者の方はもちろん、より安全性を高めたい中級者・ファミリーキャンパーにも役立つ内容です。
ペグの固定力がキャンプの安全を左右する理由

固定力とは何か?
ペグの固定力とは、地面に打ち込んだ際に「どれだけ抜けにくいか」という性能です。
固定力は主に以下の要素で決まります。
・素材の強度
・形状(断面構造)
・長さ
・太さ
・地面との相性
テントやタープは風を受けると想像以上の力がかかります。特にタープは面積が大きいため、強風時にはペグ1本に数十kgの負荷がかかることもあります。
固定力の弱いペグでは、その力に耐えられません。
固定力不足が招くトラブル
・強風でペグが抜ける
・テントが傾く
・ポールが倒れる
・最悪の場合、他のサイトへ飛ばされる
これは単なる快適性の問題ではなく、安全問題です。
ペグの種類別|固定力比較
スチールペグ
【固定力:高い】
【耐久性:高い】
【重量:重い】
鍛造スチール製ペグは、現在もっとも固定力が高いタイプです。
特徴
・硬い地面にも打ち込みやすい
・曲がりにくい
・風に強い
デメリットは重量。持ち運び重視のソロキャンプではやや不向きです。
アルミペグ
【固定力:中程度】
【耐久性:中】
【重量:軽い】
軽量で扱いやすいのが魅力。
特徴
・持ち運びが楽
・初心者向け
・柔らかい地面向き
硬い地面では曲がる可能性があります。
チタンペグ
【固定力:高い】
【耐久性:非常に高い】
【重量:軽い】
軽さと強度を両立。
特徴
・錆びにくい
・軽量なのに強い
・価格が高い
長期使用やバックパックキャンプ向き。
プラスチックペグ
【固定力:低い】
【耐久性:低〜中】
【重量:軽い】
芝生サイトなど柔らかい地面専用。
強風時には不向きです。
形状別|固定力の違いを比較

丸棒タイプ
・地面への抵抗が少ない
・抜けやすい
・軽量向き
簡易設営向き。
V字型ペグ
・軽量
・比較的固定力がある
・コンパクト
ソロキャンプに人気。
Y字型ペグ
・地面との接地面積が広い
・固定力が高い
・アルミ製に多い
バランス型。
鍛造ソリッドペグ(円柱型)
・重量級
・抜群の固定力
・風に最強
ファミリーキャンプや大型テント向き。
地面別おすすめペグ比較
芝生サイト
おすすめ:アルミ・Y字型
理由:地面が柔らかく、軽量でも十分固定可能。
砂利サイト
おすすめ:鍛造スチール
理由:石に当たっても曲がりにくい。
砂地・海辺
おすすめ:長めのY字・専用サンドペグ
理由:接地面積が重要。
山間部・硬い地面
おすすめ:鍛造ソリッド
理由:打撃耐性が必要。
ペグの長さと固定力の関係

長さの目安
・20cm以下:簡易固定
・25〜30cm:標準
・30cm以上:強風対策
深く打ち込むほど固定力は増します。
太さの重要性
太いペグほど曲がりにくく、抜けにくい傾向があります。
ただし重くなります。
固定力を最大化する打ち方の基本
角度は60〜70度
地面に対して斜めに打ち込みます。ロープと直線になるように。
奥まで打ち込む
ヘッド部分が地面ギリギリまで入るのが理想。
ハンマー選びも重要
軽量プラスチックハンマーでは硬い地面に対応できません。
スチールヘッドのペグハンマーを推奨します。
風速別|必要な固定力の目安

・風速3m:通常ペグで可
・風速5m:長めのペグ推奨
・風速8m以上:鍛造必須
天候予報を確認し、ペグを選びましょう。
ペグ本数の最適解
テント付属のペグだけでは不十分な場合が多いです。
・テント用
・タープ用
・予備
最低でも+5本は持参推奨。
ペグ選びでよくある失敗

軽さ重視で選ぶ
結果、固定力不足。
付属ペグだけで済ませる
多くは簡易タイプです。
地面を考慮しない
キャンプ場の地質は様々です。
シーン別おすすめ構成
ファミリーキャンプ
・鍛造ペグ30cm × 必要本数
・予備数本
ソロキャンプ
・Y字アルミ+鍛造数本
強風予報時
・全て鍛造へ変更
固定力比較まとめ表(簡易)
鍛造スチール > チタン > Y字アルミ > 丸棒アルミ > プラスチック
ペグと安全性の関係
ペグの固定力は「設営の安心感」に直結します。
夜間の突風
突然の天候悪化
山間部の強風
こうした環境下では、固定力が命を守ります。
まとめ|ペグの固定力を理解して安全なキャンプを
ペグは小さな道具ですが、キャンプの安全性を大きく左右します。
・素材
・形状
・長さ
・地面との相性
これらを理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。
「安いから」「付属だから」で選ばず、固定力を基準に比較しましょう。
適切なペグ選びは、
安心
安全
快適
すべてを支える土台です。
あなたのキャンプスタイルに合ったペグを選び、風にも負けない設営を実現してください。

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